FRESH VOICE

あゝ無情 ・・・ あゝダウンクロス ・・・ ~ KAGELOU 100F ~

押しても駄目なら引いてみな ! ?

アップで駄目なら ・・・

やっぱ ・・・ ダウンなのね ・・・

静岡県側の富士山も、しっかりと白く帽子を被り、
いよいよ晩秋も終わり、
初冬の感がでてきた12月 ・・・

日没と共に、一気に冷たさを増した北風に
背中を押されつつ、一人黙々と河原を歩く ・・・

近年、全国各地の河川と同様
流下してくる土砂の堆積により
浅く、平坦な川となってしまった富士川 ・・・

10月に列島を襲った台風19号は、
河口を三股にまで変貌させたものの ・・・
河川内部は、ただただ
より一層浅くなってしまっただけで ・・・

釣り人にとっては、
その魅力を失いつつあるように思える。

期待のできそうなポイントを見つくろい、
失ってしまった水深を補うが如く
満潮から竿を振っていたのだが、
今のところ魚からの反応はない ・・・

下げ潮が効き、潮位が下がるにつれて
水没している瀬があらわとなり、
どこぞのタイミングでシーバスの捕食が
始まるのではないかという算段で
待ち構えているのであるが ・・・

未だ音沙汰なし ・・・

晩秋 ・・・ いや初冬 ・・・
終盤とはいえ ・・・ ハイシーズン ・・・
落ち鮎っぽく釣りたいなぁ ・・・

そんな思いが自然と私に
アップクロスの立ち位置をとらせていた。

そんなに広いポイントではないが、
魚に発見されやすいであろうサイズ感の
124mmの カゲロウ を流れに乗せ
しばし瀬を下らせてみるも無反応 ・・・

状況がシビアなのかとも思い、試しがてらに
カゲロウ よりもスリムなシャローランナー等を
流してみるも ・・・ 無反応 ・・・

鮎っ気など1mmも感じない状況で
落ち鮎を模しても、そりゃ無駄だろうと
思いはすれど ・・・

瀬の下に陣取って、楽に捕食しようなんていう
魂胆のシーバスなら、
問答無用でアタックするだろうと甘く考え ・・・

反応が無いのは、サイズ感の問題ではないかと
いよいよ カゲロウ 100F を投入したりなんかして
黙々と時間を過ごすも ・・・

反応無きままに、みるみる潮は下げていき ・・・

焦る ・・・ (笑)

いよいよ失った水深に、
「 もうこのポイントは無いんじゃないか 」 と思え、
悔しながらに、ポイント変更を決断 ・・・

移動の為、狙いの瀬を上流から回り込むのだが、
瀬を横切りついでに、
ふと確認がてら KAGELOU 100F を瀬の流れに
ダウンクロスで投じてみた ・・・

暗闇の中、確かなスイ厶感触を手元に伝えつつ
流れをドリフトする KAGELOU 100F ・・・

瀬からの流れが絞れ、
とりわけルアー挙動の重くなった流芯を
KAGELOU 100F が捉えた時だった ・・・

ゴンゴンゴン ! !

突然の衝撃と明確な首フリ ♪

フッキングを見舞う前に魚は反転、走りだし
追従して泣き始めたドラグ音に
一気に気持ちが躍動する ♪

スプールを優しく押さえつつ、
スイープなアワセを見舞うも、
足りない水深に、魚は跳ねることもできず
ただただ沖へと疾走 ・・・

浅く、平坦で、障害物も無い川の状況は
こうなってしまうと、釣り人に有利過ぎて ・・・
しばし自由に走らせ、抵抗を楽しんでいれば、
無事ランディング ♪

晩秋の河川内、瀬の流れの中に
ちゃっかり潜んでいたのは、
70cmに欠けるスズキ君 ♪

サイズがもう少し欲しいところではありますが、
傷ひとつない美ボディさんでした !

さんざんアップクロスでルアーを通しまくった
流れに、オーソドックスにダウンクロスで
カゲロウ を試し通し、一撃でヒット ・・・

失った時間、失った潮位を悔やみつつ ・・・
しばしポイントに留まり、
改めてダウンクロスの立ち位置で
瀬からの流れを探ってみる ・・・

ますます水深を失った瀬の流れ ・・・

ダウンクロスで通している KAGELOU 100F は、
瀬のところどころに入ったスリットの山と谷部分を
横断するように泳いでくるのだが ・・・
いよいよ水深の浅い山部分に腹をつき、
ゴツゴツと嫌な接触感を伝えてくる ・・・

さすがに 「 これは終わったな ・・・ 」 と
諦め気味にリトリーブを
繰り返していた時だった ・・・

「 ガキッ ! ! 」 と、やや金属的な感触をともなって
KAGELOU 100F がスタック ・・・

いよいよ 「 駄目だコリャ 」 と根掛かりを外すべく、
ラインテンションを一旦緩め、
改めてロッドを煽った時だった ・・・

ズル ・・・ ! ?

ラインの先の 「 重み 」 が動きだし ・・・
ゆっくりとスリットの流れを下り始める ・・・

水没していたゴミ袋でも引っ掛け、
持ち上げたような重量感と、
感じられぬ生命感に戸惑いつつ ・・・

「 魚 ・・・ なのか ・・・ ? 」 と半信半疑のまま、
そっとライン・テンションを張ると ・・・

「 ジリ ・ ジリ ・ ジーーーーーーー ! ! 」
ゆったりと一定速でドラグが泣き始め ・・・

感じた違和感に、慌ててスプールを押さえ、
じんわりとフッキングを見舞うと ・・・
今度は相手が違和感に慌てたのか、
一気に下流へと走り始め ・・・

「 ジィーーーーーー ! ! 」
と、急加速しながらドラグを鳴らしつつ ・・・

スン ・・・ ! ?

何も出来ぬままにフックアウト ・・・

10秒程の出来事 ・・・

戻ってきた カゲロウ 100F
確認する指が、小刻みに震える ・・・

深夜の河原に、一人立ちすくみ
目の前の暗い流れの先、
暗闇を睨みつつ思う ・・・

経験からくるものだろうか ・・・ ?
安易な先入観と楽観視で、
アップクロスに固執した ・・・

スズキ達は、流れてもこない落ち鮎なんぞ
当然意識しておらず、
瀬の流れに誘われて集まるイナっ子か何かを
フツーに狙っていただけなのだろう ・・・

ポイントに明確なベイト感は
感じられなかったのだが ・・・
まあ、そういうことだろう ・・・

もっと早い段階で柔軟に対応していれば ・・・
丁寧にリトリーブコースを試していれば ・・・
チャンスは広がっていたのだろうか ・・・ ?

でも、どうなんだ ?

ダウンクロスに早く気がついていたら、
あの魚は獲れるもんなのか ・・・ ?

柔軟にダウンクロスで ・・・

丁寧にダウンクロスで ・・・

あぁ ・・・ ダウンクロスぅ ~ (泣)

今回の使用タックル

ロッド : SHADOW-XX SXX-96ML
リール : シマノ 3000
ライン : DRAGONCALL 8braid PE 1号
ルアー : カゲロウ 100F ( GG ボラ )