自由奔放リーサル・ウェポン ~ GREAT HUNTING GH-Vib 38 ~ | Megabass-メガバス

FRESH VOICE

自由奔放リーサル・ウェポン ~ GREAT HUNTING GH-Vib 38 ~

鬱蒼とした雑木林

ぼんやりとできた獣道

今日もまた Into The Wild ・・・

鹿の足跡をなぞりつつ、谷底へと下りていく。

出迎えてくれたのは、澄みきった水と上物の淵 ♪

見た目には文句なしに合格なのだが ・・・
重要なのは、そう ・・・ お魚さんが居るかどうか ? (笑)

緊張の一投

淵のサイズと深度を鑑みて、まずは手堅く GH45 FlatSide を登板 !
丁寧に落ち込みの泡の中へと撃ち込み、本日の川を占う !

・・・ と ! ?

泡を抜け、岩陰を舐めるように、踊りながら駆け抜ける GH45 の後ろ !
猛スピードで追走する黒い影 !
すかさず、GH45 のパニックアクションを一段スピードアップ ・・・ か~ら~の、一瞬のワンポーズで ・・・

ゴフ ! !

幸先良く登場は ・・・ 小型のイワナ君 ♪

そう ! 今回は岩魚を狙いにきた ♪

まずは魚影が確認できて、一安心 !

そして今回の主役はコレ !

新製品の GREAT HUNTING GH-Vib 38 !

目新しい渓流バイブの戦闘力を測るべく、
とりわけ好奇心旺盛で、ルアーアクションに反応の良いイワナに、お相手願おうと、山奥にやってきた !

まずは、おあつらえ向きに澄んだ水を貯めていた堰堤のプールにて、
GH-Vib38 のアクションや、操作性・使用感を確認 ♪

基本として、とりあえず 「 タダ巻き 」 にて棒引きしてみれば ・・・
非常に細かくバイブしつつ、心地よい巻き抵抗の軽さの泳ぎを披露 ♪

スイ厶姿勢は、ちょっぴりの頭下がりで、
フリーフォール時は、頭からの 「 ストーン ! 」 としたフォールではなく、
ほぼ水平姿勢での安定フォールを見せる。

エッジの効いたボディ形状により、巻き心地は軽く、
自重は3.7gと、昨今主流の4.5~5gの渓流用ヘビーシンキングミノーより軽いが、
実際に使用してみると、そのコンパクトな形状と相まって、
想像よりも素早いフォーリング ( = 沈下スピード ) をみせる。

フォーリングが速いとなると、一定レンジをキープするのに、
ちょっぴり早めのリトリーブが必要となるイメージがわくわけだが ・・・
リトリーブ時に発動するピッチの細かいスイムアクションが丁寧に水を噛み、抵抗となるらしく、
予想外にスローな泳ぎを見せる ! ?

そう ! 素早く潜って、しっかり細かく振動アクションしつつ、ゆっくり泳ぐ !
まんまスプーンやスピナーを扱う感覚で使用すれば、
定速・規則運動に好反応する虹鱒にハマる事は、想像に難くない。

ではイレギュラーなアクションを好む ヤマメ ( アマゴ ) ・ イワナ には、どうだろう ?

トゥイッチを繰り出せば、ボディ腹部を振るようにヒラを打つ GH-Vib38 !
できればトゥイッチの連射に対して、エビる ( ラインとフックが絡む ) ことなく
連続ヒラ打ちに対応してくれれば最高なのだが ・・・

実際のところ、長いスパンでのヒラ打ちの連射は、
川の流れの影響も加わると、どうしてもアクションリズムが崩れ、高確率でエビる状況が発生 ・・・
難易度は高い ・・・

結果、今のところ ヤマメ ・ イワナ を相手に戦う場合 ・・・
ヒラ打ちは2~3発のセットに留め、
いったん安定したタダ巻きのスイ厶の合間に、不規則に織り交ぜる事により、
スパイス的に魚を誘った方が得策なんじゃないかと感じている。

推奨される使用シチュエーションは、広めの淵で、
タナを選ばないバイブレーションの性質上、深いのは大得意 ! (笑)

前述の通り、ミノー操作ライクな激しいトゥイッチの連射は、エビる危険性がかなり高い分、
タダ巻きとスパイス的に使うヒラ打ちの 「 一連のリズム 」 が重要となり、
このリズムをとるのに、ある程度のリトリーブ距離が必要となる為、
「 広め ! 」 ・ 「 深め ! 」 が活躍の場となり ・・・

実際、上記の画像の淵のように、十分な広さがあれば ・・・

アップクロスに投じた GH-Vib38 をリトリーブで流れを横切らせつつ、
時折混ぜるトゥイッチでフラッシングを放てば ・・・

どこぞの岩陰に隠れていたイワナが、ついつい惹かれて猛ダッシュ !
追尾 ・ 最接近の後、次のヒラ打ちで ・・・

バイトの展開 ♪

好奇心旺盛で獰猛なイワナ君だけに、フッキングも予想以上に悪くない ♪

ヤマメ ・ アマゴ相手だと、ヒラ打ち時のルアー姿勢の安定しない状態でのキスバイトなのか
「 のらない 」 場面も見られたが ・・・

追いのいいイワナ君は、しつこくジャレつくように襲ってくれるので、全く問題ないらしい ♪ (笑)

広さと深さのある堰堤の溜まりは、当然 GH-Vib38 に絶好のシチュエーション ♪

確実に魚を誘い、仕留めるため対角ロングトレースでアプローチ !

泡下からの猛ダッシュバイトを警戒しつつ、
澄んだ水中に見える水没岩のエグレに向けて、タイミングよくヒラ打ちを見舞いつつ ・・・

堰堤落ち込み中央、とりわけ大きな水没岩のエグレ横
GH-Vib 38 を無防備に通過させさた直後、誘いに繰り出したヒラ打ちに ・・・

ドス ! !

トゥイッチ動作から、そのままフッキングに移行 !

ウネウネと暴れる魚体を、 カムループス で容赦なくひっつり 、ランディング ♪

さすが堰堤 !

期待に応えるサイズアップのイワナ君 ♪

ここで気づいたのがフッキング !

前述どおり、好奇心旺盛で獰猛な岩魚なわけだが ・・・

それにしても、やっぱりやけにノリがいい ! ?

というわけで、フッキングの様子をしっかり観察してみると ・・・
画像のとおり、フロントフックに捉えられていらっしゃる。

そして、こちらは、先に釣れたイワナ。

見てみれば、こちらもフロントがフッキング !
( 確かフックを飲むかのごとくフッキングしていて、外しずらかった ・・・ )

考えてみるに ・・・ GH-Vib 38 のスイ厶姿勢は、ちょっぴり頭下がり ( = テール上がり )。

イワナのチェイスが始まり、ヒラ打ちによる誘いの直後に、えてしてバイトするわけだが ・・・

ヒラ打ちを発生させているトゥイッチ時、
GH-Vib38 はバランスを崩しつつ、僅かではあるが常にライン方向、斜め上方に上昇することとなる。

すると誘われたイワナも、追いかけ上昇ぎみにバイトすることとなり、
結果として遠い位置 ( = 高い位置 ) にあるテールフックより、
目の前、ルアーの腹部にあるフロントフック付近に自然とがっつりバイトする運びになるようだ !

次に、バイブレーションという背中にラインアイのある構造上、
堰堤下や滝壺下への 「 バーチカルな攻撃 」 も GH-Vib38 の出番 ♪

私的には、今までは5gくらいのスプーンを垂直落下させ、シャクって誘っていた状況であるが、
やはりスプーンが 「 多々エビる ! 」 のと、
せっかくのバイトに対して、どうしてもフッキング率が悪いのが残念な感じだったわけだが ・・・

GH-Vib38 の安定した水平フォール姿勢と、
搭載された2個のトリプルフックの効果は当然高く ・・・
GH-Vib の上下動に興味を持って近づいた魚は、冷酷にも容赦なくカツアゲられてしまうだろう ・・・

なおバーチカル攻めの注意点として ・・・
気配をほぼ感じさせない攻撃のため、魚の反応がいいのは間違いないのだが ・・・
堰堤 ・ 滝壺 の深みというシチュエーション的に、予想以上の大物と遭遇する可能性は高く、
その場合、ランディングするのに 「 結構な高さを持ち上げられるのか ? 」 という問題が常にある。

予想外のグッドサイズがかかり、ランディングしようと、なんとか魚を持ち上げてる最中 ・・・
魚が暴れて、ライン破断 ! (悲)
再び深みへと消えていく魚と共に、ルアーまでロスト ・・・ (涙)
という展開も、多々あるので ・・・ 気をつけましょう ! (笑)

こんな感じでキャストしながら、 GH-Vib38 を理解しつつ ・・・ 目の前にした、この日一番の淵 !

とても広く、深い淵 ♪

淵の真ん中に巨大な岩が水没しており、その水底の岩陰はイワナが潜むには十分。

激しく白泡を立てる落ち込み付近はしっかりとえぐれ、モスグリーンに霞むほど !
泡下直下に潜んでいても、何ら不思議はない。

落ち込み向かって右側の岩も水面下でエグれており、怪しさ満点の隙間が黒く水中に沈んでいる。

どこもかしこも怪しい ! (笑)

・・・ が、まず狙うべきは、ココだろう !

落ち込みの流れが、まんまぶつかっている岩 !
流れの行き着く先に、身を潜めやすいストラクチャー ・・・

基本にして王道過ぎる位置にして ・・・
私の勘でしかないが ・・・
流れの筋で消えていく泡と岩との 「 距離感 」 も ・・・ なんとも絶妙だった。

学んだ GH-VIb の使用法に則り、 トレース距離を長めにとれるように対角アプローチ !
流れの泡が消えかける位置、ちょい奥目に GH-Vib38 をキャスト !
バイブレーション特有の安定した投げやすさで、狙いの位置へ矢のように飛び、
サミングも決まり、静かに流れに溶け込んだ GH-Vib !

カーブフォールしつつ ・・・
右からの流れに押され岩影に寄せられつつ ・・・
ライン越しに GH-Vib38 の安定したテンションを感じたところで ・・・

ここぞとばかりにヒラ打ちを2発繰り出しアピール !

緑に霞む水中で、 「 チカ ! ギラ ! 」 フラッシングを放ち、魚を誘いつつ、ルアー位置を確認 !

即座に岩下から飛び出すかと思ったが、反応は無く 、予想外に 「 留守なのか ? 」 と思ったら ・・・

GH-Vib が流れから外れ、いよいよ岩から遠ざかる方向に泳ぎ出した途端 ・・・

黒い影が岩影から強烈なダッシュ ! !

そのままバイトするかと思ったが、呑気にタダ巻きで逃走する GH-Vib38 の背後に憑いたところで ・・・

若干躊躇したのかスピードダウン ! ?

そこで、も一度 !

魚の迷いを断ち切るべく、繰り出すワンアクション ♪

一撃ヒラ打ちを見舞えば ・・・

ドス ! !

ひるがえり、もんどりうつ魚体 ♪

惜しくも 29cmの イワナさん ♪ (笑)

着水後、最初のヒラ打ちに反応しないとは、結構用心深いのね ・・・

そして確認すれば ・・・ やっぱりなフロントフッキング !

タダ巻きでの安定姿勢なところを、魚側のタイミングでアタックされるより、
しっかりヒラ打ちアクションを加えて食わせた方が、ノリがいいかもしれませんなぁ ・・・

扱いやすい 「 素早い沈み込み 」 と、
魚の興味を引きつつ、飽きさせない 「 繊細なピッチアクション 」 !
チェイスを諦めさせない 「 絶妙にスローなスイ厶 」 に、捕食スイッチを刺激する 「 ヒラ打ちアピール 」 !

バイブレーションという、表層からボトムまでのレンジを問わない戦闘力により、
GH-Vib38 が活きる活躍の場は文字通り ・・・

広く そして 深い ! ! (笑)

タダ巻き良し ! ヒラを打って尚良し ! バーチカルな攻撃も得意 !

・・・ と自由奔放暴れっぷり

メガバス が繰り出すリーサルウェポン ! !

GREAT HUNTING GH-Vib 38 ! !

是非、お試しあれ !

今回の使用タックル

ロッド : GH67-3LS Kamloops Stinger 673
リール : シマノ 2000
ルアー : GREAT HUNTING GH-Vib 38 ( M RED STREAM ・ M 金黒 ) 
   : GREAT HUNTING 45 Flat Side ( FS ) ( TAKUMI IWANA )
ライン : PE 0.8号 + フロロ 4lb