MEGABASS Engineering Team Blog Vol.84 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.84

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MEGABASS Engineering Team Blog (TA-006)

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4月半ば以降、メガバスのお膝元、遠州サーフではフラットフィッシュの釣果の声が続々と聞かれるようになりました。

いよいよサーフも本格シーズンインですね!

 

このサーフでの対フラットフィッシュルアーとして、昨年発売され大人気・完売御礼のBOTTOM SLASH(ボトムスラッシュ)に、より多くのフィールド、タックルにアジャストできる弟分の20gサイズが発売となりました。

 

昨年発売時のエンジニアブログでは、開発の経緯や、新ジャンルルアーとしての各パーツの説明、基本性能等をご紹介しています。

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.28

http://www.megabass.co.jp/site/engineer/megabass-engineering-team-blog-vol-28/

 

今回はより実践的な観点から、オリジナルサイズ(30g)と新発売の20gの使い分けを含め、使用におけるポイントをご紹介していきます。

 

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●ポイントその1 ―アドバンテージ(優位点)―

 

ワーム(ソフトルアー)を装着して使うBOTTOM SLASH。

スレた魚にも強いワームの効果は、多くのサーフアングラーが既知としている事かと思いますが、従来のジグヘッド+ワームの組み合わせでは「何をやっているかわかりにくい」「レンジキープしづらい」「釣り味が薄い」といった欠点があげられます。

このような理由で、ワームを使いたがらないアングラーも多いはず。

 

BOTTOM SLASHが、これら従来のジグヘッド+ワームと比較して、格段に異なり、秀でている点は「情報伝達能力」といえます。

BOTTOM SLASHの本体前面に設けたブレードは、微細な水流の変化を敏感に捉え、着底後に浮かせれば瞬時に振動がアングラーの手元に伝わり、底に当たりズル引き状態になれば振動が止まります。

また、カレントが強く当たれば振動は速く強くなり、逆にカレントがなく追い波の状況では振動が緩く弱くなります。

これにより、水深、地形、カレント、そしてどこをどう泳いでいるかが、文字通り手に取るようにわかるのです。

 

単なるジグヘッド+ワームの場合は、地形やカレントを把握し、巻き続けてボトム付近をレンジキープすることはなかなか難しいですが、BOTTOM SLASHは情報伝達能力の高さにより、それをいとも簡単にこなします。

またそれにより、探る、狙う、といった釣りの楽しみが大幅に増えるのです。

単調になりがちなサーフの釣りにおいて、これは何よりのメリットといえるでしょう。

 

さらに、ブレードの恩恵はアングラーサイドだけではありません。

ソフトルアーにはない波動、フラッシングを発生させ、離れた魚にも強力にアピールし、ルアーの元へ呼び寄せます。

 

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●ポイントその2 ―狙い方―

 

上記アドバンテージを踏まえた上で、BOTTOM SLASHでの効率的な狙い方を解説しましょう。

 

各キャストにおいては、まずボトムまで着底させます。

リトリーブでは、前述のようにブレードの振動で泳いでいるか、ズル引きになっているかわかるので、水深・地形を把握しつつ、ボトムから少し浮かした状態(50cm程度)をキープさせて泳がせます。

 

通常のワームと比較し、ボトムキープがやりやすく、アピール度の高いBOTTOM SLASHは、同じコースを何度も通すよりも、毎投違うコースをトレースしていく方が効率的です。

他のアングラーが少なく、横に動ける状況では、横へのランガンがおススメです。

 

他のアングラーが多く、横に動けない状況では、前に投げ続け魚の入りを待つことになりますが、人が空いたポイントには積極的に投げてみて下さい。

従来ルアーにはないアピールで、人が攻めきった後でも魚を引き出せます。

 

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●ポイントその3 ―使い分け―

 

オリジナルサイズの30gと新発売の20gは、主にフィールドの水深で使い分けて下さい。

前述のように、ボトムから少し浮かした状態でスイムキープさせられるのがベストですので、30gを使用すると底をズル引きしやすいような遠浅のサーフ(水深2~3m以浅)には20gが向いています。

逆に、20gを使用すると浮かび上がりすぎるような深いサーフには30gが向いています。

 

遠浅のサーフであっても、波風が高くボトムキープが難しい場合は、重めの30gが向いています。

 

また、使用するロッドがL~MLクラスの場合は20gが、M~MHクラスの場合は30gが扱いやすいでしょう。

 

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●ポイントその4 ―ワームセッティング―

 

BOTTOM SLASHにセットするワームについては、4~5inch程度のサイズのものがマッチします。

ブレード自体がハイピッチロールアクションを発生させテールまで伝えるため、ストレートワームやピンテールワームの使用も可能です。

シャッドテールワームとの相性も良く、よりアピールの高いロールアクションとなります。

 

何をつければいいか迷う場合は、SUPER SPINDLE WORM SWがおススメです。

http://www.megabass.co.jp/site/products/spindle-worm-hirame-color/

20gには4inchが、30gには5inchが相性良くセッティングできます。

 

尚、どの場合でもワームが真っ直ぐになるように、アシストフックはワームの腹に1本フックを刺してください。

フロントフックは、ワームに刺して固定しても、刺さずにフリーとしてもどちらでも結構です。

 

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●ポイントその5 ―フック交換―

 

BOTTOM SLASHを使いこなす上で、是非意識して頂きたいのがフックポイントです。

特に急なカケアガリでボトムにコンタクトしやすかったり、砂よりも粒度の大きい礫や小石のサーフになると、下向きのフックポイントが削れて丸くなりやすいです。

先の尖ったフックと丸くなったフックでは、フッキングの差は歴然です。

 

こまめにフックポイントをチェックして、丸くなってきた場合はシャープナーで削るか、前もって用意したスペアフックに交換すると、確実に釣果UPに繋がります。

フックはワームの大きさに応じて、各社#6~#4程度をセッティングして下さい。

 

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●ポイントその6 ―スナップ―

 

小物ですが、気になるトコロ。

BOTTOM SLASHには元々8の字型のスナップがついていますが、リーダーの先にスナップを使用していて、リーダーを切って結び変えるのが面倒だという方は、8の字型のスナップに、そのままスナップをつけて頂いても構いません。

問題なく使用することができます。

 

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さて、BOTTOM SLASHについて、実践的なポイントをいくつか挙げさせて頂きましたが、イメージが湧きましたでしょうか?

 

さらにもう一つ、実釣例として私開発員のBOTTOM SLASHでの釣行記を紹介しますので、是非一度ご覧になって下さい。

 

釣行記はこちら

 

 

BOTTOM SLASH(ボトムスラッシュ)  Products Page

http://www.megabass.co.jp/site/b-slash