MEGABASS Engineering Team Blog Vol.49 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.49

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だんだんと秋も深まり魚のポジションも深くなってきている今日この頃。

ミドル~ディープクランクとフットボールが活躍する季節ですが、冬が近づくにつれ忘れてはいけないのがシャッド系ルアー。

一年中出番の多いシャッドですが、特に晩秋から冬、そして春にかけては特に出番の多くなるルアーです。

 

しかし晩秋はベイトフィッシュが深いレンジに落ちる季節でもあり、現行のメガバスシャッドラインナップではレンジが浅いこともしばしば・・・

そこで2m弱までのレンジで全国的に人気があり、特に関東地方では幾度とプロトーナメントのウイニングルアーにもなっているSHADING-Xのミドル~ディープを攻略できるモデルが欲しいという声をプロスタッフやユーザーさまから頂いており開発に着手しました。

実際には僕自身もすっごく欲しいアイテムですからね(笑)

 

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もちろん、ただ深く潜らせるためにリップを長くすればいいだけということはありません。

SHADING-X最大のウリであり、釣れる理由『ハイピッチ&タイトアクション』。

これこそがSHADING-Xが他のシャッドプラグより低水温期に強く、ハイプレッシャー下でも口を使わせてしまうアクションであるのは明快なので、同一アクションを1m+αの水深で出させるためにはオリジナルからの大幅な修正が必要となりました。

 

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上がオリジナル・下がミドル~ディープモデル。

まずはボディの厚み。ギリギリのウェイトバランスと、ボディ形状で構成されているオリジナルのSHADING-Xはルアーとして一切触れる余地が残されていないため、顔やボディシェイプといった外観はオリジナルに近付けつつも、浮力に大きく関わるボディの厚みは再度デザイン。具体的には左右0.8mmづつ(全体で1.6mm)厚くすることでリップと重心移動の重量増分をカバーできる浮力を得ることができました。

(※たった1.6mmと思うかもしれませんが、たったそれだけで劇的に浮力、アクションが変化します)

 

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次は一番の核となるリップの形状、そして薄さ。

アクションや深度を決定づける部分であり、最も大切なパーツです。

オリジナルの潜行深度が1.5~1.8mなのに対し、今回のミドル~ディープ対応モデルの適正レンジは2.8~3m。

ただ深く潜ればいいというわけではなく、スピニングでも使うことが多いシャッドプラグで重たすぎる巻き抵抗はもちろんNG。オリジナル同様のタイト&ハイピッチアクションションを継承しつつ、軽快な引き抵抗で深く潜らせる。

もはや、なぞなぞのようなこの課題に、ボディサイズを変えたり、リップ形状、長さ、薄さを調整したりし、ようやくストレスなく、オリジナルと同一アクションで、深く潜るSHADING-Xが完成しました。

 

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近日、発売の深く潜るSHADING-X。是非、今秋~来春にかけてSHADING-Xユーザーの方も、そうでない方も使ってみてください!