FRESH VOICE

慌てる私は、貰いが少ない ・・・

12月となり、いよいよ寒波が本気を出してきて
めっきり冬らしくなってしまった釣り場 ・・・

この日は、先日まで確かにあった秋の余韻を
名残惜しむかのごとく、
友人と2人、河川内を攻める。

夕刻、北風吹き抜ける河原でストーブを焚き、
温かい食事を済ませ、
万全の体制で戦いに挑む !

私は、思うところあって,
友人と別れ、上流域の目ぼしいポイントへ。
タイミングを見計らいつつ、
余裕の面持ちで河原を歩いて行く ・・・
そして、いよいよ狙いのポイントが見えてきた頃、
黒と灰色で見える夜の河原の風景の中、
目指す立ち位置に、
黒い影が立っているのが見える ! ?

そう ・・・
先行者が既にポイントに入っていた ・・・

私達の横を通過していった者はいない。
とすれば ・・・
上流側から歩いてくる事になるわけだが、
河原をポイントへと歩く、
それらしいライトの点灯は無かったはず ・・・

「 こ ・・・ これは ・・・ ! ? (震) 」

久々に蘇る、古い思い出 ・・・

ポイントばれを避ける為の、
無灯火でのポイント入り。
気づかれぬよう、できるだけ静かに釣りをし、
ルアー交換の際にも、
ほとんどライトの光を漏らさない。
いや ・・・ ほぼほぼ点灯しない。
釣果と位置がばれる
カメラのフラッシュは、もっての外で ・・・
よほどの大物で無い限り、写真など撮らない。

20年も昔、
釣り人過多で、
ポイントの争奪が熾烈だった時代。
当時、これが何を意味したかといえば ・・・

「 人に知られたくないグッドポイント ♪ 」
だという事。

懐かしい ・・・
いつの時代だって、誰しもそう ・・・
己れで見つけたポイントを、
大切に、楽しみたいのだ ♪

のんびりと食事なんぞとって出遅れた私に、
何を言う権利も資格も当然無く、
もちろん、文句なぞこれっぽっちもナイ。

むしろ蘇る久々の感覚に ・・・

「 やはり釣れてるのか ! ? 」

と、自分が入れてもいないポイントに対し、
意味も無くワクワクしたりなんかして ・・・ (笑)

とりあえず、迷惑にならない距離を置いて、
そちらの状況にも気を払いながら、
一段下の位置にて竿を振る。

川は冷たく、ジンクリアに澄んでいるが、
時折、わずかではあったが泳ぐベイトが
水面に線を描いていた。

さて上流のグッドポイントは、
いつ火を噴くのか ・・・
まあ潮が下がれば、時間の問題で私にも
オコボレが、回ってくるはず ・・・ (笑)
既にポイントを外しているのに ・・・
何故か余裕の面持ちで竿を振り続ける。 (笑)

そして、しばらく ・・・
黙々と目の前の流れに
ラテス を撃ち込んでいたところ ・・・

上流より 「 バシャバシャ 」 と水飛沫があがる音が
北風に乗って聞こえてくる。
「 いよいよスタートか ? 」 と横目に眺めてみれば、
さすがにランディングに際し、ライトを点灯するも、
遠目には、その魚体のサイズ感は分からない。

すると、ここで突然携帯が鳴り、
下流で釣っていた友人から60cmほどの
シーバスが釣れたとの連絡が入る。

上流・下流、ほぼ同タイミングでの釣果に、
時合い到来であろうことは容易に分かる。

さすれば ・・・ 友人を祝福した後、
自分にも時間の問題でバイトがでるだろうと
余裕の面持ちで、再び竿を振り始めれば ・・・

程なくして、
ラインの先、U字を描いて、
水面を滑っていた ラテス に ・・・

コンコン ! ?

バイト感触 ♪ 

即座にフッキングをかませば ・・・
一瞬 「 ジリリ ♪ 」 とドラグが鳴いた後、
ヘロヘロと何の抵抗も無く
魚は寄ってきてしまい ・・・

私には、
セイゴ君が釣れた ・・・

若干不穏な空気を感じた為 ・・・ (笑)

ちとルアーアピールを抑え、
飛距離をとって、広範囲を探ってみるかと
KAGELOU 100F にルアーチェンジし、
再び流れを探る 。

いよいよ下げ潮が効き、
顕著に動き出した流れ ・・・
とりわけ海への引き波と、川の流れが
同調した際のタイミングは心地良く ・・・
吸い込まれるように カゲロウ 100F
泳いでいく ♪

「 いつバイトがあっても不思議でないが ・・・ 」

そんな事を考えていた矢先、
視界の隅でライトが焚かれ ・・・
どうやら上流の方が、再び釣れたもよう ・・・

すると再び、ここで携帯が鳴り、
「 今度は、80アップがでた ♪ 」 と
下流の友人から連絡 ・・・

心に微かなザワつきを感じつつも ・・・ (笑)
友人に賛辞を送り、
急かされるように即座にキャストに移る。

そう ・・・ この流れ ・・・
このタイミングを逃すわけにはいかない !
期待度は高く ・・・
いまだ余裕の面持ちだったはず ・・・ ! ?

そして間もなく、
明確に、強い流れに乗った KAGELOU !
バイトを聞くように待ち
丁寧に水面直下を泳がせ 、
流し込んだU字ターンの頂点あたりで ・・・

ゴン ! !

明確なバイト !

待ってましたとばかりにフッキングをかまし、
即座に始まるであろう反撃に備えつつ、
ドラグ音を待ちわびれば ・・・

「 チリチリ ・・・ 」 と音で伝わる、か弱い抵抗 ・・・

再びセイゴ君 ・・・

うん ・・・ もう不穏な空気しか感じない ! (笑)

そうこうしている間に、
いよいよ下げ潮は緩みだし、
流れに 「 勢い 」 が無くなっていく ・・・

先刻までの余裕の面持ちは、一気に消え去り、
「 緩む 」 流れに、 「 急かされる 」 という
なんとも皮肉な状況の中、
慌てる頭の中で、

迷いが生じる ・・・

この後、流れが緩みつつ、
私のB級ポイントに大型が現れる ?
上流からグッドサイズが落ちてくる ?
その根拠は ?
そもそも上流の魚のサイズは不明だろ !
いや ・・・ でも現れないという根拠は何 ?
このままだとセイゴと遊ぶに終始するのでは ?
うむ ・・・ 確かに ・・・ そんな予感も ・・・
下流では、確実に80アップがでているぞ !
しかし、下流も既に時合は外した可能性が ・・・

ぐるぐると自問自答が始まり ・・・ 迷い ・・・

結論

私は玉石によろけながら、慌てて河原を下り、
ハアハアと息を切らせながら、
友人のいるポイントへ ・・・

「 この近所に、80cmのシーバスを
 釣らせもらえるという場所があると
 伺ったんですが ? 」
などと戯けつつ ・・・

サイド・バイ・サイドで竿を振り始めたのだが ・・・
程なくして友人が、
こちらも見ずにポツリとこぼしたのは ・・・

「 何か、全然アタらなくなったんだよね ・・・ 」

しばし二人、無言でキャストを続ける ・・・ (笑)

残念ながら、やはり既に流れは緩い ・・・
チャンスが残り少ないのは、
リールハンドルの抵抗感が
如実に物語っている ・・・ が、希望は捨てず !
魚に警戒されぬよう、
あくまで丁寧なスローリトリーブを心がける !
のだが ・・・ 頭では分かっていても ・・・
焦れば焦るほど、やっぱり巻きが早い気が ・・・

そして益々 ・・・

焦る ・・・

焦る ・・・

と慌てつつ、繰り出していたキャスト。
微かに残る沖の流れを泳ぎきり、
期待薄な、すっかり流れの緩いシャロー域を、
私に向かってスイ厶してくる KAGELOU ・・・

それでも丁寧にリトリーブし続け、
カゲロウ が、背中で水面に線を描きつつ、
ピックアップ間近、
残り4mほどの距離に近づいた時 ・・・

ボン ! !

突如、目の前で立ち上がった水柱 ! !

向こうアワセで荷重が乗り、
魚は一瞬で反転、走りだし、
呼応してドラグが泣き出すのを待って、
スイープにフッキングを見舞う !

沖へと疾走していく魚 ♪
今日イチのスピード感に感激しつつ、
さすがにドラグが緩すぎると、
チリチリとドラグを締め、
いよいよ魚を寄せにかかると ・・・

うむ ・・・ なんだかアッサリ寄ってくる ・・・ (汗)

60cm程のフッコ君 ・・・

浅瀬で元気に跳ね回る魚体を眺めつつ ・・・
遅きに失した己の判断を痛感したのでした。

そもそも、しっかりと余裕をもって
狙いのポイントを確保できるように
行動しなかった結末が、これなのでしょう ・・・

自分の中で迷いが生じる時点で、ほぼ負けで ・・・
慌てる状況に通じる要因を作った時点で、
既に暗雲が、立ちこめ始めていた気がします。

「 師が走る 」 と書いて 師走 !

何かと忙しく、事故なども多い月と申します。
いよいよ、今年も残りわずかとなりましたが ・・・
皆様におかれましては、
くれぐれも焦ること無く、慌てること無く、
貰いが多くなりますよう、
過ごしていただきたく思います !

私は今回、貰いを減らしてしまいましたので ・・・
引き続き竿を振り、
ロスト分を稼ぎ直したいと思います ・・・

頑張ります ! (笑)

今回の使用タックル

ロッド : Shadow-XX SXX-96ML
リール : SHIMANO 3000
ライン : DRAGONCALL 8braid PE 1号
ルアー : LATES ( メガバス セクシーシャッド )
    KAGELOU 100F ( GG イワシ )