MEGABASS Engineering Team Blog Vol.124

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色々な顔を持つ新しいタイプのクランクベイト

“BIG M”

 

 

たくさんのユーザーさんから問い合わせをいただいているビッグMは、最終プロトのテストも終わり、あとは発売を待つばかりとなりました。今回はこのルアーについてお話します。

まずビッグMの分類ですが、ジャンル的にはビッグクランク。でも形状はフラットサイドであり、動きはロール主体。クランクベイト=ファットで強波動というイメージとは少し違い、いろいろな要素を詰め込んだ新しいビッグクランクです。

このルアーの開発意図は、ズバリ琵琶湖をはじめとしたビッグレイクのデカバス狙い。それもウィードトップの攻略を強く意識したルアーです。そのために次のようなことを念頭に開発しました。

 

 

1. フナやブルーギルをイメージしたリアルシルエット。

2. 向かい風でも飛距離を出せるキャスタビリティ。

3. 明滅効果に優れ、バスを引き寄せるウォブンタイトロール。

4. 速すぎず遅すぎず、バスが捕食しやすい浮上スピード。

5. レンジは3.5m前後が基準。その水深を長く効率的にトレースできること。

6. 一日投げ倒すことも想定し、引き抵抗を軽くすること。

 

ひとつずつ説明していきましょう。

 

1. フナやブルーギルをイメージしたリアルシルエット

ボディは全長125mm、52gというマグナムサイズに設定。なおかつファットな体型ではなく偏平な形状を採用。ビッグバスのベイトであるフナやブルーギルのシルエットに近づけています。また、フラットサイドボディは明滅効果を強調する意図もあります。

 

 

 

2. 向かい風でも飛距離を出せるキャスタビリティ。

実は開発当初は「この重さなら固定重心でもいいのでは?」という意見もありました。しかしテストの結果、無風・追い風はまだしも、向かい風ではわずかながら、あおられてしまうことがありました。そこで移動重心にしたところ飛行姿勢やキャスタビリティが改善され、最終プロトは向かい風でもぶっ飛んでいくほどの遠投性能になっています。

移動する重心は鉛のボール(9ミリ)が3個。その前後に8ミリのサブウエイトがあります。9ミリの鉛玉は一個4.3グラム。つまり、キャスティング時は約13gのウエイトが一気に後方に移動することになります。ちなみにディープX300は9ミリ球が1個。その3倍ですから、相当な慣性エネルギーが生まれることがお分かりいただけると思います。

 

 

 

 

3. 明滅効果に優れ、バスを引き寄せるウォブンタイトロール。

これを実現するポイントは、ボディ形状と重心の位置です。まずボディ形状の点からみると、背中側が細く絞られていることがひとつのキモになります。言い方を変えると「腹側が広くて背中が狭い三角形の断面」です。そのうえでボディ下部に動きの軸(重心)があるとより倒れ込みやすく、ロールアクションを発生しやすくなります。そのため低重心かつ移動レーンを長くとることで、この課題をクリア。ウエイトの移動距離はボディ全長の半分くらいあります。なお、ローリングを強調することは引き抵抗を減らすことにもつながります。

 

 

 

4. 速すぎず遅すぎず、バスが捕食しやすい浮上スピード

ビッグMはフローティングの設定ですが、ハイフロートというほどではありません。ウィードに突っ込みすぎず、浮き上がる際にもバスが反応しやすい速度になるよう、ちょうど良い浮力に設定してあります。この浮力も相当にこだわった点ですね。

 

 

5. レンジは3.5m前後が基準。その水深を長く効率的にトレースできること。

ビッグMのリップは従来のディープクランクと違いスクエアで小さく、ラインアイはリップではなく本体のノーズについています。これが3.5mから最大で4mという潜行深度のキモになります。ビッグMは同サイズの普通のクランクに比べると倍くらいのボリュームがあるので、同じようにオフセットのリップを付けると、潜行レンジも引き抵抗も倍になってしまうのです。

 

 

 

6. 一日投げ倒すことも想定し、引き抵抗を軽くすること。

実はこのリップの大きさはずいぶん試作を繰り返しました。当初はもっと大きかったのですが、潜りすぎたり、引き抵抗が大きかったり。ビッグMはサトシンさんがずっとテスト・改良を担当してくれたのですが、最初から「一日投げ倒しても苦にならない」というところを目指していたので、徹底的に突き詰めました。だからパッと見は同じでも、よく見るとアイの位置やリップの形状が微妙に違うサンプルがゴロゴロあります。サンプルの総数は40パターンを超えたと思います。その中から引き抵抗が軽くて、よく潜って、尻を振りすぎず、適度な浮力があって、横風を受けても飛んでいくキャスタビリティがあって…というトータルバランスに優れたものを絞り込んで、最終的にサトシンさんのGOサインをいただくことができました。

ビッグMはウィードのトップを引いて、ウィードに触ったら止めて浮かせるというのが基本パターン。その時にもっともバイトが出やすいと言えます。ただ使い道はそれだけではなく、ある程度の水深があって、ギルやフナなど大きなベイトを食うバスがいる釣り場、普段S字系ビッグベイトを多用している釣り場はすべて対象になります。普通のクランクベイトやビッグベイトに反応しないモンスターを狙ってみてください。

推奨ロッドはたとえばヴァルキリーの74H+。7フィート強で、パワーと柔軟性があるものが理想です。引き抵抗が軽いのでガチガチのヘビーロッドは要りませんが、重量は50g以上あるのでパワーは最低でもF5クラス。ラインはフロロの16ポンドがベターです。リールはハイギアでもローギアでも構いません。

 

 

 

テスト期間は一年弱。ほぼワンシーズン投げ倒して、様々な状況を試してきました。時期的に「?」が付く早春の芦ノ湖でも試したのですが、その時には50cmオーバーのニジマスがヒット。バスではなかったけれど、動きやフォルムはニジマスも喰ってしまうほどのリアリズムと、食性に訴えるだけの力があることを証明できました。もちろん琵琶湖では50cmクラスは言うまでもなくロクマルもキャッチしています。

 

 

ビッグMは見た目のカッコ良さも意識して、バス系をイメージしたふてぶてしい顔にしました。ルックスもルアーの重要なポイントですからね。発売は8月の予定。もうすぐです。ぜひ、ハイシーズンのビッグレイクで暴れさせてください。

 

 

※ 本記事中、BIG-Mの画像はプロトモデルです。

 

 

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