募る焦燥感をとばすもの ~ GREAT HUNTING GH46 HUMPBACK ~ | Megabass-メガバス

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募る焦燥感をとばすもの ~ GREAT HUNTING GH46 HUMPBACK ~

 

どうもご無沙汰しておりました。山梨の中澤です!長らくブログ放置で申し訳ありません。

 

最近は遅ればせながらInstagramに手を出し、そちらに投稿しております。如何せんまだまだ要領分からず、見様見真似での投稿やらフォローやらを重ねている状態でありまして・・・何卒、諸先輩の皆様の、気軽なフォローやアドバイスを戴ければと思います!どうぞインスタの方もヨロシクお願い致します!(笑)

中澤氏のInstagramはこちら https://www.instagram.com/shinichiro.nakazawa/?hl=ja

 

 

さて3月も早くも末となってしまいまして、私の住む甲府盆地は桜満開な状況で、ポカポカと、なんとも春らしい此の頃でありますが、3月1日の渓流解禁以降、私の釣果は芳しくなく・・・日々渋~い釣行を重ねておりました。

 

コロナ禍で加速した釣りブーム・渓流ルアーブームは益々加速しているようで、何処へ行っても釣り人とルアーマンの影・影・影(笑)実際、美しい風景の中、澄んだ渓流の水の中で踊るミノーを、激しくチェイスするトラウト達の姿を見てしまえば、「そりゃ楽しい!」のだから流行るのは無理もないのですが・・・私自身、いよいよ隠し持っていた、お気に入りの穴場河川からも魚影が消え、一切反応が得られない川になってしまったというのが現状・・・。

 

 

そんな中、この日は兄に連れられ、私自身は初場所となる、山奥にある小さな部落の中を流れる渓流に入ってみたのですが、何とも様子がおかしい・・・基本ルアーには不向きな場所なのですが、寧ろそれだけに期待できる感じで、兄自身は結構いい思いをしている釣り場らしいのですが、いざ撃ち込んだミノーへの魚の反応に感じた違和感・・・。小型とはいえアマゴが存在し、反応しただけでも「エライ! 」とも思えますが、ルアーを嫌っている様子でもないのに、新鮮なはずのファーストキャストに魚が躊躇い、アタックしないのは何故なのか?

 

しばし感じ続けた違和感の結論として「これ朝イチに誰かに叩かれてんだろ?」と話した矢先に、上流から下ってくる餌釣り師の姿を見て、さもあらんと苦笑い。(笑)挨拶がてら話かけてみたところ、「千葉は習志野から来た。」との事で、地元の私も見落としていた山梨の山奥の名も無き川を、千葉の釣り人が狙っているという現在の釣り場状況に、改めて「凄まじさ」を実感する。

 

 

まあ「釣り場状況」の厳しさは仕方が無いので、どんどんと川を換えつつ、益々山奥に入っていき、次なる川は以前何回か来た事のある渓流。確か以前来た時は、川面を静かに覗きこめば岩魚が泳いでいる姿なんぞが見えたりして、「良き川」だったはずなのだが・・・ここも何だか様子がおかしい。

 

魚影はある。「サイズこそ細かい」が確かに魚影はまだある・・・が、やはりルアーへの反応が鈍い。丁寧なアプローチのファーストキャストに対しては、なんぼか反応があり、結果釣れてくるのは20cmあるかないかのアマゴばかり・・・確かイワナしか居なかった川のはずなのだが・・・。

 

ルアーへの反応が良い岩魚だと釣りきられてしまう為、アマゴの放流に変更されたのだろうか?とすれば漁協の意図も理解できるし、苦肉の策としては「致し方ない」とも思えるのだが・・・「人意」が感じられた途端、なんだか少し「醒める」のは、釣り人の面倒臭いところだろうか・・・。

 

 

先行する兄を追って、同種のアプローチを見舞っても効果は薄いので、私は「撃ちもらし」を期待して、見落としがちな「小場所」を、ひたすら丁寧に、信頼のGH46 HUMPBACKで精密攻撃していく作戦♪

 

ショボショボの場所に、ちゃっかり隠れ潜む輩が期待なので、ほぼほぼ残り物のイワナだろうと、岩魚相手にめっぽう強いゴールド系のタクミイワナを、ひたすら岩陰へタイトに撃っていく♪

 

先行する兄者は、時折「アマゴが出てきた! 」「 やれ逃げた!」と楽しそうだが、そこをグッと堪え、「無反応」を一投ずつ削るように突き崩すが如く、根気よくGH46 HUMPBACKを撃って撃って撃ち続ける!(笑)

 

 

そんな中で見えた、良さげな淵。当然先行している兄者に、軽くひと流しされている。恐らく魚が潜んでいれば、兄が操作するミノーを最低でも2キャスト分は認識しているだろう・・・。これ以上警戒させるわけにはいかない。ミスなくピンポイントにGH46 HUMPBACKを正確に撃ちこみ、べったべたにタイトに、一線で岩横を舐めるように通す方針。

 

上流からの落ち込みによる泡立ちの右横、ポッカリと開いた岩陰を正確に射抜いてGH46 HUMPBACKは着水!そこから手前にかけ、岩陰から離れぬよう・・・むしろ若干岩下をえぐるようにトレースコースに拘りつつ、優しく繰り出した3トゥイッチ! 呼応して小刻みに3ステップ、ヒラ打ち踊ったタクミイワナに、突如岩陰奥の暗闇から黒い影が走った!?

 

待ちに待ち、狙いに狙った展開に、即座に体は反応し、間髪入れずに見舞ったフッキング!

 

確実に魚を絡め獲った、何とも言えない吸着感がKamloops Stingerのグリップに伝わると共に、岩陰から魚体を引っぱり出した途端、クネクネとした特有の暴れ方で抵抗するお魚さん♪

 

 

既に何をか捕食しているのか、プックリとお腹を大きく膨らませた26cm、期待通りのイワナさんが、用心深く潜んでいてくれました!

 

全く以って誇れるようなサイズではありませんが(笑)、現状の釣り場環境を噛みしめていた、この日の「釣り」の中では何とも嬉しいサイズであり、とてもありがたい釣果でありました!

 

勿論、この後は俄然やる気が漲り、益々根気よく、より一層丁寧に「小場所撃ち」を敢行したわけですが、世の中そんなに甘く無く、これ以降、私は全くのノーバイト・・・一瞬の夢を魅せてくれた後、元通りの冷酷な現実を再び思い知らされるという世の常なのでした・・・(笑)

 

 

解禁より一ヶ月で既に枯渇感のある我が渓流・・・。

 

水平方向に大きく移動し、もっと遠方の川を知るべきなのだろうか?それとも垂直方向への移動を厭わず、より深く山奥に分け入れば新たな風景に出会えるのだろうか?私は何に躊躇しているのだろう?

 

何処までいっても漁協の放流活動がなければ成立しえない「釣り」に対し、時に「所詮、放流魚・・・」と嘯いてみたり、時に「もっと放流しろ!」と要求してみたり・・・私は一体何を求めているのだろうか?

 

分かりきっている矛盾から生じ続けている焦燥感を、今回 GH46 HUMPBACKが「26cmの岩魚」を引き出してくれたおかげで、何とか「一瞬だけ」癒してもらえたのだが、当然程無くぶり返すだろう・・・そして私は又、現実逃避するかの如く、間もなく訪れる「新緑の季節の到来」に、ただただ期待を込めてしまっているのです。(笑)

 

 

【使用タックル】

ロッド : GH67-3LS Kamloops Stinger 673

リール : 2000番

ライン : PE 0.6号+フロロ4lb

ルアー : GH46 HUMPBACK(タクミイワナ)