渡欧 | Megabass-メガバス

渡欧


ドイツ・ハノーバーの歴史的なiFデザインアワードでは、「DESTROYER」が‘21年に受賞。
2023年、エッセンで開催された国際的プロダクトアワードのREDDOTデザインアワードでは、世界70ケ国以上の企業・組織・デザイナーからおよそ18.000件に及ぶ応募があり、’22年の「DESTROYER」とソルトロッド「Cookai(空海)」の同時受賞に続き、‘23年はトラウトブランドの「GREATHUNTING」ハンツマンが受賞。デストロイヤーと空海に続き、ユネスコ世界遺産の地、歴史的なツォルフェアアイン炭鉱業遺跡群にある「レッドドットデザインミュージアム」に展示されました。

そして今年、日本で10月に開催されたジャパングッドデザインアワードでは、自然繊維を主成分とする新世代ロッド、「OROCHI―X10」と、2基のLBOⅡ(リニアベアリングオシレーターPAT.)の完全シンクロナイズを成功させたハイレスポンスなビッグベイト、「ゴーラム」が同時受賞しました。

これら受賞を受けまして、この度、欧州産業界で活躍するイタリア人デザイナー、マッシモ氏より招かれ、フィンランドを経由してイタリアのボローニャ、パドバ、モデナ、サンタアガタにて、イタリア工業会の様々なファクトリーやプロダクトデザインの各地アトリエを巡り、ディスカッションしております。




マッシモさんは、ランボルギーニ社等の様々なプロジェクトに参画し、レーシングシャシーの設計・供給で世界随一と謳われるダラーラ・インダストリー社の創業者、ジャンパウロ・ダラーラ氏が若き日に設計を手掛けた歴史的車輛をマッシモさんのチームが完全復元。


英国サロンプリヴェで開催されたコンクールデレガンスで優勝するなどの他、スーパーバイクやラグジュアリーヨットのデザインなど、イタリアンプロダクト界の多方面で活躍。


私にとっては、コロナ禍以前に開催されたフランスのクレルモンフェランでの講演やアングラーとして招かれたイタリア・ペスカトーレショーでの巨大水槽によるプロモーション以来となる渡欧。今回の滞在は、各界デザイナー交流による講演や研修、匠の技術継承の最前線に触れる、技の教育プログラムを学ぶ良い機会です。


古き良きものを後世に正確に伝える復刻技術や伝統を継承するプロダクトなど、職人の技術承継課題と向き合いつつ、現代技術も駆使する様は、イタリア的コツコツ型の地道な取り組み。
日頃、私が身を置く日米の仕事スピードとはまったく異なる時間軸ですが、有意義な時間として実感。ブランディングは一日にして成らず、です。
創業理念と蓄積してきた匠の技、今この瞬間、同時に伝承していく丹念なマネージメントです。

ですが、どこにいても上市納期は迫ります。HADARATRAP最終形、造形しました。

KIRINJIがやっと完成し、渡欧しましたが・・・
日本は、シーバスシーズン佳境ですね。