“ONETEN Rシリーズ”と”X-75シリーズ” | Megabass-メガバス

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“ONETEN Rシリーズ”と”X-75シリーズ”

僕自身の代名詞的存在である「ジャークベイト」は、そもそも日本では”ミノー”としての扱いでしかなく、アクションして使うという感じではほとんどないルアーでした。
初めて”ジャーク”⁉いや、”トゥイッチ”ってぐらいのアクションで使ったのが”スミス・パニッシュ”でして…そこからジャークベイトが僕の本格的にレパートリー加わるようになったんです。
その数年後、とんでもないジャークベイトに出くわしまして…それこそがメガバスの“X-80 TRICK DARTER“!

まさに変幻自在。

というか、こちらが意図する動きじゃない、まさにイレギュラーとしか言いようのない動きを起こしてくれるのにはほんとビックリしまして。
当然、バスもそのイレギュラーアクションにためらう事なく反応したんで益々ジャークベイトにハマるハメに…(笑)。やるな”伊東さん(伊東由樹)”と…
それから”メガバス”のジャークベイトには特に注目してまして…で、その3年ぐらい後にデビューした”VISION ONETEN

 

 

これがまた…何がって、”X-80 TRICK DARTER“とは全く違った、これまでには無い感じのどちらかと言ったら、かなり弱いイレギュラーダートアクション。
また、それが逆にバスが想像を超えた反応で完全にハマりましたね!それから10数年、”VISION ONETEN“はずっと変わらず僕自身のメインジャークベイトになってました。
とあるきっかけから”メガバス”さんとセッションする事となって…で、確かにジャークやトゥイッチとかアクションさせて使うのには完璧な”ヴィジョン・ワンテン”ですが、ただ巻きでも完璧を求めたくなったのと、”システムジャークベイト”ってのを僕自身どうしてもやりたかった事から、”VISION ONETEN“をカスタムチューンしてもらって完成したのが、”ONETEN Rシリーズ”です!

 

 

ONETEN Rシリーズ”は、
ONETEN R
ONETEN R+1
ONETEN R+2
ONETEN R+3
ONETEN Rハイフロート
ONETEN R+3ハイフロート
と、これまでに世界でもなかった”システムジャークベイト”に…
 アクションは全て”ヴィジョン・ワンテン”を継承したイレギュラーダートアクションに加え、ただ巻き時はピッチの細かいローリングアクションといった僕自身がジャークベイトに求める性能が詰め込まれた完璧なジャークベイトが完成しました。間違いなく、コレが作れるのは”伊東さん”であり”メガバス”だからこそだと…

 ただ、琵琶湖以外、特に関東フィールドで釣りをする事が多くなった時に、どうしても”ONETEN Rシリーズ”ではサイズ的に大きいと思う時がありまして…そこで”ONETEN R“をスケールダウンしたかのアクションをコンセプトにして作ったのが、”X-75シリーズ

 

 

当然こちらも”システムジャークベイト”としての過程にありました。
現在…
X-75
X-75+1
X-75+2
と…
これによって、”ONETEN Rシリーズ”と”X-75シリーズ”で僕自身のジャークベイトフィッシングに隙がない状態に…

“ONETEN Rシリーズ”と”X-75シリーズ”の特性と使い分け

先ずは琵琶湖の場合、”ONETEN R+2“や”ONETEN R+3“がサトシン塾でもこの時期はメイン中メインとなってまして…コレがなかったら間違いなく成立しないルアーです。この時期〜4月初め頃までは、水深1m前後〜4mレンジぐらいを行き来しながらフィーディングに出てきてる魚が一時的にコンタクトするような岩場や石、枯れ残ったウィード、地形変化とか、ピンポイントの場所がわからない場合はとにかく広範囲にコレを、クランキング&ステイ(1,2回早巻きして3〜5秒ぐらい止めるの繰り返し)。又は、ゆっくりとしたただ巻きでひたすら流す!
気をつけないといけないのは、ルアーをクランキングでストラクチャーや岩、石、ウィード、地形変化とかに強くあてないように心掛け、ステイ時はラインスラッグを出してテンションがかからないようにすることです。
3月に入り、釣ったバスの肛門が赤くなっていたら、”X-75+2“も反応が良くなる合図なので必ず投入です!

 

 

桜が咲き始めたら

インサイド寄りにある消波ブロックや取水塔まわり、フラット系エリアのウィードなどを、”ONETEN R“や“ONETEN R+1” (レンジによっては+2,+3) とかをそんなに強めじゃないジャーク&ステイ(2,3秒)で広範囲に流していくのが良いです。
ただ、季節の進行にはタイムラグがかなりありますので、桜の開花前後は”ONETEN Rシリーズ”より、”X-75シリーズ”のゆっくりめなただ巻きに反応が良い時も多いです…例年、ゴールデンウィークぐらいのタイミングで混成状態(プリスポーナーからアフタースポーナーまで)になってきますので、新芽のウィードエリアで”ONETEN R“や“ONETEN R+1”のハードジャーク&ステイ(1秒ぐらい)が効きます!
ここからウィードが水面に出てきたり水面直下まで伸びて目で確認出来るようになってきたら、”ONETEN Rハイフロート“の出番。そのウィードに対してダイレクトに、ロッドを下向きにしてルアーを潜行させるように2回リッピング。ラインテンションを抜いてルアーを水面まで浮かせての繰り返しアクションで…いわゆる”ウキウキパターン”です。
北湖と南湖では季節の進行具合にかなりの差があるので、南湖でこのウキウキパターンの反応が弱くなってきたタイミングでは北湖で効くようになってきます。
この場合は、”ONETEN R+3ハイフロート“も水深やウィードの隙間具合によって使い分けます。

 

 

真夏になってくると

この数年、個人的にはジャークベイトをあまり使用しなくなり、次は秋めいてきた頃に”X-75″の投入です。特に北湖にてウィードの濃いエリアをハードジャーク&ステイ(1秒ぐらい)で使用します。
釣れる魚のサイズは小さめが多くなりますが、連発劇的に楽しめる時期でもですね…
この場合、あくまでもメインは”X-75シリーズ”ですが、”ONETEN R“も使って反応具合を確認する事も重要です。

 

 

“秋”といえる程高活性になってきたら

ONETEN Rシリーズ”も”X-75シリーズ”のどちらのハードジャーク&ステイにめちゃくちゃ反応するはず。
水深のあるエリアで”ONETEN R+3“、”X-75+2“、”ONETEN R+3ハイフロート“のクランキング&ステイ(2,3回巻いて1,2秒止める)も効きますのでとにかくジャークベイトが本領を発揮する時期なので使わないわけにはいかないはずです。

 

 

冬になり、反応が少なくなってきたら

目で確認出来るウィードを”ONETEN Rハイフロート“と”ONETEN R+3ハイフロート“での”ウキウキパターン”が炸裂します!
えっ、こんな寒い時期にでも⁉と思われるかもしれませんが、目安は10月終わりぐらいから11月初めにかけて、トップウォーター系に反応しなくなったタイミングには絶対的パターンとなります。
水深があるウィードエリアの場合には、”ONETEN R+3ハイフロート“を潜行させてからのクランキング&ステイ(1,2回巻いて1,2秒止める”水中ウキウキパターン”)も…
それに反応がなくなってきたらいよいよウィンターシーズンの始まりです…
初冬は、南湖ですと水深のあるウィードエリアでの”ONETEN R+3“のクランキング&ステイ(1,2回巻いて2,3秒止める)の展開と、北湖のストラクチャー絡みや残りウィード、地形変化絡みでの”ONETEN R+2“や”ONETEN R+3“によるクランキング&ステイを…
コレが琵琶湖での一年での使用例です。

 

 

琵琶湖以外

琵琶湖以外、特に僕自身が行くことの多い“相模湖”や“亀山湖”、“津久井湖”、“新利根川”とか“霞ヶ浦水系”、そして東海地区の”入鹿池”での使用例を。
おおまかに春先は、”X-75“や”X-75+1“とかをバンク寄りの多少フラットなエリアなど、一時的にディープからシャローに上がってきそうなところや、消波ブロック、石積みエリアなどをゆっくりただ巻きで釣っていくのが実績あり。

 

 

その後のシーズン、スポーニングに絡んでき出すと、リザーバー的急深エリアの場合は、だいたい2〜3mちょっとのバンク沿いを”X-75+2“のただ巻き、コレが効きます!
昨年その時期の”亀山湖”や”入鹿池”でもかなり釣りましたね!
そして、スポーニング混成時期になりましたら、バンク沿いや岸寄りのウッドカバーやストラクチャー、コンクリート系なところでの、”ONETEN Rハイフロート“や”ONETEN R+3ハイフロート“とかの”ウキウキパターン”が有効です。
夏に近づいてきてそれに反応がなくなると、リザーバー系では停留ボートや桟橋、浮ブイとかのストラクチャーを”ONETEN R+3ハイフロート“での”ウキウキパターン”。
そして、バンクから離れたところで表層付近でフィーディングやボイルがあるような時は、”X-75+1“をルアーに対してロッドを真っ直ぐに構えてのゆっくりしたただ巻き(I字巻き)もありです!
岸寄りが浅いようなフィールドでは、岸寄りのカバー狙いの”ONETEN Rハイフロート“を出来るだけカバーにキャストして、ロッドを下向きにしてのリッピングを2回してから水面まで浮かすのを1回でどんどん撃っていく展開は反応するバスも多いですね。

 

 

秋は琵琶湖と違って個人的にはあまりジャークベイトを使う事がないですが、晩秋に近づいてくる時期には、急深なバンク沿いで”X-75+2“を多少ドラッギング気味にラインを少し出してのハードジャーク&ステイにて5、6mぐらいまでのレンジを狙っていく展開。数年前の”釣りビジョン”での”バスギャラリー”⁉︎”メガコンプレックス”⁉︎の”入鹿池”でデカいのがバレた展開がコレ…
そして、急深なバンクのカバーやストラクチャー絡みのところでの”X-75“でのウキウキパターンも効きます!”Basser”誌での企画”LIMIT 1″での”相模湖”でのパターンがコレ!
琵琶湖以外のフィールドでの一年はだいたいこんな感じですね…
ONETEN Rシリーズ”と”X-75シリーズ”があれば必ずエキサイティングなバスフィッシングで応えてくれるはずです!