魚の起こし方 ~KIRINJI 70~ | Megabass-メガバス

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魚の起こし方 ~KIRINJI 70~

こんにちは!メガバス・スタッフの中澤です!

 

 

梅雨とは名ばかりの晴天続きの毎日でありましたが、この日は前日久々に激しい雷雨がありまして・・・渇水気味な河川状況に多少はプラスに働いたかと思い、河口のシーバスの様子を見に行ってみました。

釣り場に立ち、川の様子を見てみると、増水こそしておりませんでしたが川は微かに濁りが入り良い雰囲気♪
早速ポイントに立ち、しばしキャストを散らしていたところ、下げ潮が効きだしたタイミングでボイルが始まりまして♪ とってもラッキーです。(笑)

ササ濁りの流れ中、ベイトは目視できないのですが、時折「ポシュ!」「パス!」と小さな破裂音が散発的に起こります。
私は手早く反応させてしまおうと、信頼のSWING-HOT(スイホウ)を投入し、細かいテーブルターンの連続アピールで速攻をかけてみたのですが、まるで無視・・・(苦笑)
ちと動きのアピールが激しすぎたかと思えましたので、次は航跡のみで誘惑するつもりで、これまた愛用の PROP DARTER 80 を投入し、ゆっくりと水面にV字航跡を残しつつタダ巻いてみたのですが、これにも無反応・・・
勿論この間も、散発的にボイルは続いておりまして・・・
何とか具体的にシーバス達が「どういったベイトを捕食しているのか」を確認しようと、ボイル音を目で追ってみるのですが、如何せんベイトが全然見えません!?マイクロベイトの群れが水面でざわつくでもなく、それこそ小さ~な魚体が飛び散るとかという事も無く・・・
ただただ霞んだ水面が時折突然破裂しているだけで正体が掴めません・・・(苦笑)

 

とまあ、お手上げ状態でございましたが
「目視できないほど細かいベイトかぁ・・・」
と悩みつつも、基本的にシーバス達が、かなり小さいモノを「偏食して」狙っているのは理解できましたので、ならば、せいぜい存在が霞むくらいルアーアピールが小さいほうが良いのかもと思い至り、ルアーケースから取り出したのが KIRINJI 70

早速ボイルの起こる流れに キリンジ70 を投じまして、存在感がなくなる様に敢えてのノーリトリーブ!
ベイト(目視はできない)が流下しながら捕食されているイメージで、ややアップクロスで KIRINJI 70 を流し、ライン先行で自然とドラグがかかりナチュラルに流れを KIRINJI 70  が横切っていたところ・・・

 

 

「ポシュ!!」
何の前触れもなく小さな水飛沫が上がり、慌ててラインテンションを張りつつ追いアワセを入れる頃には既にドラグが「チリチリ♪」と泣き出しておりました!
霞んだ水中で暴れギラつく魚体は、その小さな捕食音に似つかわしく無いほど長く・・・
KIRINJI 70の小さなフックを慮って丁寧なやり取りを心掛けつつ、空海 CK-92MLSで優しくいなしながら岸へと寄せてみれば・・・やっぱりグッドサイズなシーバスさん!
立派な体長のわりに痩せている姿に「目視できないサイズのベイトなんぞ、いくら食べても君には足りんだろ?」と呆れつつも、正解を確信!

 

 

改めて同様に、も一度流れに KIRINJI 70 を投じ、流れに任せたライン先行のU字ターンを見舞ってみたところ・・・
綺麗にラインがドラッギングしつつ、引きづられて流芯で静か~にターンしていた KIRINJI70 が再び破裂音と共に水飛沫に包まれ・・・有無を言わさず即座に始まるドラグ音♪
今度の魚は、やや小ぶりだからか「走る♪」「跳ねる♪」と暴れまくりだったのですが、KIRINJI 70 の前後2フックがキッチリと口元に2発ロックしているのを目視できていたので危なげなし!
しばし元気な魚のファイトを楽しみつつ、無事キャッチできました!

 

 

さて今回の釣果のキモは、お気づきの通り KIRINJI 70 を「巻かない」ことでございまして・・・
当初、私がSWING-HOTでやったように「ルアーを動かす」のは特にNG!(この日の)魚からしたら派手過ぎて、如何にも違和感があったのでしょう。
そして PROP DARTER 80 のタダ巻きによるV字航跡もNG!
恐らく「巻き」を入れた時点で既にNGなのでしょうが、巻いた結果生じた航跡もまた、より不自然なものとして写っていたのだと思います。
そして結果論ではありますが・・・基本的にボディサイズ小さく、アピール度の小さいKIRINJI 70 が、捕食者の存在など全く気づいていないが故に暴れたり慌てふためき動く事無く、ただただ流れに身を任せるように同調しつつ無警戒に流下していく「様(さま)」が、この日の妙にナーバスなシーバス達の御眼鏡に適うものだったのだろうと思います!

ウェイクベイトの釣りは、魚の活性次第では「とにかく派手にアピールした方が勝負が速い!」なんてことも多々ございますが・・・(笑)
あくまで基本は、その日・その時々のポイントで捕食されているベイトの「雰囲気=様(さま)」をルアーで再現してあげることかと思います!

釣り場状況は千差万別・・・イージーな場面もナーバスな場面もございますので、今回私が使用した SWING-HOTPROP DATER 80KIRINJI 70 は勿論!
サイズアップでアピール度の幅も増すKIRINJI 90PROP DARTER 106 それに LATES FeedingWoofer等、どれも私、釣果実績保証のお奨めウェイクベイトですので是非、多様なポイント状況・活性状況に合わせ使い分けて、お試しいただければと思います!

 

ロッド 空海 CK-92MLS
リール 3000番
ライン PE 1号 + ナイロン16lb
ルアー KIRINJI 70 ( FA イワシ )