こんにちは、メガバスプロスタッフの小森嗣彦です。
先日発売されたばかりの新製品で、登場から即一軍入りとなったのが「ジャマイカボアJr. SUPER METAL」。
このバズベイトで強調しておきたいのは、まず「音」。マンタプロップⅡとラトルチャンバーの組み合わせが生み出す独特の甲高い金属音は小魚やエビがボイルするスプラッシュ音にとても近く、それでいて濁りや風といった悪条件下でもバスに確実に存在を知らせてくれる、勝負所でバスに「スイッチを押してくれる」サウンドです。
釣れるバズベイトが持つ要素は明確。サウンドはもちろんのこと、飛距離、立ち上がりの速さ、そして操作性。ジャマイカボアJr.はこの3つを高いレベルで兼ね備えています。
抵抗の大きい2枚ペラにも関わらず飛距離が出せる、これは後方重心設計とV‑Flatヘッドの恩恵によるものでしょう。逆風でもロングキャストが効き、広範囲をサーチすることが可能となります。
バスのポジションを素早く見極める上で、この飛距離性能は確実に「武器」となるのです。
着水後の立ち上がりも非常に優秀!スローリトリーブでもしっかりと水面に浮き、即座にアピールを開始してくれます。
私はショートピッチで連続的に撃ち込むことも多いので、テンポよく、攻めの釣りが展開できます。
そしてジャマイカボアJr. SUPER METALはブッシュや、杭、オーバーハングといったカバーの中にも果敢に撃ち込めるバズベイト。障害物に対して安定した姿勢を保ち、コンタクト後の復帰性も高いため、ミスキャストロスが少なく済みます。このタフな作り込みこそ、競技スペックと呼べる理由でしょう。
バズベイトは水面で扱うルアーです。
水面にバスを意識させる要素は、音、スプラッシュ、あるいはスピードとされます。
トップウォータールアーは全般に、ローライト時の方が効果的と言われており、確かにバスは陽射しを避けるとまでは言わないが日陰を好む傾向があるため、ローライト時はバスが上を意識しやすくなります。
ですが、バズベイトは違います。写真の釣行日はあいにくの雨でしたが、6月頃の盛期は、私はむしろピーカン、ベタ凪の状況でバズベイトの釣果をよく出しています。
それは日差しが強いとシャローにベイトが寄りやすくなり、ブッシュのシェードやストラクチャー付近でバスが「狙って待つ」状況が生まれるからと、急激に水温が上がるこの時期、水中の溶存酸素が薄くなることでベイトフィッシュなどが水面に寄るからという二つの理由があるからです。
そこに甲高い金属音とスピード感のあるバズが入ることで、リアクションバイトが誘発されやすい!
またジャマイカボアJr. SUPER METALはHiramenスカートの効果も見逃せません。引き速度に応じて艶めかしくたなびき、視覚的なアピールを加えてくれます。この音と視覚のダブルアピール。これはバスのバイトを強力に誘発するのです。
私はこのジャマイカボアJr. SUPER METALは「2つの引き方」で使い分けています。
ひとつは、浮力をギリギリ保つスローリトリーブ。
水面にしっかりと泡を残しながら、甲高い金属音と水押しでバスを誘う。プレッシャーがかかったフィールドではスローな誘いが効く状況が多いです。
もうひとつは、少し速めのリトリーブ。
風が吹き始めたときや、フィーディングで活性の高い魚を狙う場面では、テンポよく巻いてスイッチを入れます。
ジャマイカボアJr. SUPER METALは速めに巻いてもバランスが崩れず、音響も明瞭です!
ジャマイカボアJr. SUPER METALは、バズベイトに求められる要素がすべて高い次元で詰め込まれています。飛距離、立ち上がり、カバー突破力、音、スカートのアピール。どれひとつ欠けていない「釣れる」バズベイトとして現場で結果を出せるルアーです。
トーナメントではもちろん、プライベートフィッシングでも、間違いなく一軍に入るバズ、信頼して撃ち込める武器、それが「ジャマイカボアJr. SUPER METAL」です。