こんにちは!メガバスフィールドスタッフの小林です
前回のブログと順番が逆になりましたが…。
メガバス「グレートハンティング」開発レポート〜サツキマス・尺アマゴ専用機への道〜
2025年初春。
メインフィールドである長良川以外でもプロトロッドの検証すべく、少し遠征した河川にて、2尺オーバーのブラウントラウトをキャッチ。
このプロトロッドは、明確に狙っているターゲットがある。
それが、
・長良川本流に潜む銀鱗の女王・サツキマス
・流れの中に浮かぶ野性味あふれる尺上アマゴ
この2種に完全対応すべく、開発中のなのが今回の本流用6フィート後半のロッドです。
長良川本流スペックへの挑戦
長良川は、その美しさとは裏腹に、釣り人の実力を試す変化と強流のフィールド。
一般的な渓流ロッドでは対応しきれない場面が多く、特に遡上サツキマスや本流アマゴをターゲットにする場合、ロッドには以下のような性能が求められます:
・7cm〜9cmミノーやヘビーウエイトミノーをアップやダウンストリームに正確に届けるキャスト性能
・強い流れの中でも確実にルアーを操作できるブランク感度とパワー
・そして、走る個体をいなすバットの粘りと復元力
テスト中のロッドは本流トラウト専用ロッドとして、その全てを追求して開発中です。
実釣テストでの2尺ブラウンとの出会い
今回のフィールドテストでは、25cmイワナがテンポ良く釣れるロッドテストには充分な場所でした。中流河川ながら雪代でハイウォーターになり、本流のような深い淵にて、狙っては居たもののその時は突然やって来た。ヒットしたのは2尺超の野性ブラウントラウト。モンスター級の走りを見せる個体で、プロトロッドの真価が問われる場面でした。
結果は、フルベントしながらも芯を残して耐え抜く理想的なファイト性能を実感。このブランクなら、長良川の銀鱗とも真っ向から渡り合える──そう確信した瞬間でした。
尺上アマゴに求められる“繊細さと力強さ”
本流に居着く尺上アマゴは、見た目の美しさに反し、流れに乗って突っ走る驚異的なファイター。
しかも、バイトは極めて繊細。アプローチでは誤差レベルのミスで見切られるほどのシビアさ。
その両立に求められるのが、
・高感度のティップセクション
・キャストの収束性を高めるブランク設計
・全体的に曲がるが負けないバット
実釣において、これらの特性が確かな手応えとして現れています。
今後の展望
今後は、実際に長良川本流におけるサツキマスシーズン(6〜8月)をターゲットにしたテスト釣行を重ね、
・ティップセクションのレスポンス強化
・ガイドセッティングの最適化
・ベリー〜バットの曲がり出しバランス
など、実戦での微調整を高められるようテストしていきます。
最後に
“本流で、勝てる一本”を目指して、サツキマスという夢に挑む釣り人に向けた、本流専用の最適解。
メガバスの感性と技術が注がれた「グレートハンティング 本流スペシャル」。
その完成は、本流で夢を追うすべてのアングラーにとって、新しい武器になると確信しています。
続報をお楽しみに。
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MEGABASS GREAT HUNTING
では、また次回ブログ更新まで。
使用タックル
ロッド:プロト 6フィート後半、MLクラス
リール:2500番 スピニング
ライン:PE0.8号
リーダー:ナイロン8lb
ルアー:X-80Jr.(プロトカラー)