FRESH VOICE

渓流キャスト偏差値 ~ GREAT HUNTING 50 FlatSide ~

渓流ミノーイング

ルアーの魅力を活かす殺すも ・・・

キャスト次第 ! !

渓流解禁より早2週間
曇天の中、この日も渓を彷徨う。

ひと月もすれば、釣りきられ
スッカリ魚の気配無くなってしまう渓流

ならば ・・・ できるだけ

気軽に楽しめるうちに、楽しんでおかないと ♪

川沿いの道を車で登ってゆけば、
点々と沢を歩く釣り人の姿が見られ ・・・
できるだけ人気の無い区間を見繕い
入渓し、竿を振ってはみたのだが ・・・

渋い ! (笑)

解禁より餌釣り、ルアー、フライにテンカラと
多岐に渡って攻め尽くされた川は
すっかり仕上がっていて ・・・ (笑)

既に魚影は薄く ・・・

手を替え品を替え、
ちょっぴりでも魚の反応の良い
ミノーやアクションを探そうと

試行錯誤するも ・・・

ポロリと反応してくれるアマゴ君は、
気分屋さんで、
なかなか特定のミノー・アクションに
固執して反応してはくれず ・・・

極上の淵をして、
新鮮なファーストキャストには、
なんとか反応が得られるものの ・・・

警戒心たっぷりの、ついばむようなキスバイトは、
ことごとく一瞬でフックアウトし ・・・

歯ぎしりの展開が続く。

こちらの淵では、ヒラヒラとロールで誘い、
あちらの淵では、ダートを試し ・・・
何とか誘いに乗って、反応してくれた
魚達から感じられたのは ・・・

「 釣り 」 という行為自体へのスレ ・・・

釣り方が、どうこうというよりも、
往々にして、お決まりの位置に
餌やらルアーやらが投じられ、通されるという
「 一連の流れ 」 にスレてしまっている感触 ・・・

そんな、なんとも厳しい状況の中、
目の前にした雰囲気の良い淵。

GREAT HUNTING 50 FlatSide を、
「 この攻めではダメ 」 とは思いつつも ・・・
往々にして皆狙いがちな定番位置へとキャストし、
流れを探り、予想通りの無反応 ・・・ (苦笑)

ならばと ・・・

次はちょっぴり精度を上げて ♪

対岸、苔むした岩下の隙間を疑って
岩の手前5cmほどの位置へ
GH50 を投じたところ ・・・

「 チャポッ ♪ 」 とルアーが着水した背後
岩陰の中で、一瞬黒いモノが動いたような ! ?

極上の淵ゆえに、連日釣り人に叩かれ、
すっかりスレっからした
天才放流魚でも潜んでいて、
危うくリアクションバイトしそうだったところ、
何とか我慢した展開なのかとは思うも ・・・

結局は、警戒させてしまっただけか ・・・ (苦笑)

続いて友人も、試しにルアーを投じるも ・・・
ファーストキャストは、手前にショートしミス。
続くセカンドキャストは、私と似たような位置へ
結構タイトに決まり、
悪くない感じではあったが ・・・

無反応 ・・・

私のキャストで十二分に警戒心を高めてしまい、
もう、やる気ゼロの状態なのだろうか ・・・ ?

解禁から2週間にして、既に激シブな状況に
友人と文句を言い合いながら、しばし談笑し、
次の釣り場への移動を相談。

「 じゃあ行こうか ♪ 」 と動き出すタイミングにて、
何だか気になり、しばし休めた先刻の岩陰に
改めて確認がてら、ラストの一投を投じてみた。

ダメ押しの一投 !

狙うのは、先刻投じた無難で容易な
位置ともいえる、岩の手前などではなく ・・・

激狭な岩陰の暗闇の一点 (赤丸の位置)

最も厳しい奥の奥を射抜く !

使い慣れた GH50 を左手に摘み、
精度最重視の丁寧なピッチング動作を開始。
静かに カムループス・スティンガー を振り上げる !

低弾道で水面を這うように飛ぶ GH50 !

会心の出来でスポットに入り込み、
絶妙にサミングも決まり、飛沫も無く静かに着水。

即座に繰り出したトゥイッチで GH50 を踊らせ
岩陰を舐めるように、50cmほどの距離を
超タイトになぞらせたところ ・・・

いよいよ岩から GH50 が離れる瞬間 !

先刻、私や友人がルアーをキャストし、
着水させていた位置あたりに
GH50 が差し掛かった瞬間 ・・・

突如岩下から ・・・

真っ黒く、長い魚影が猛ダッシュ ♪

一瞬で GH50 にバイトしたのでした !

岩陰に潜み、抜群の危険回避能力で
釣り人を見切っていたのは ・・・

真っ黒なイワナさん ! ( 34cm )

昨年からの残りモノっぽく、
ニョロニョロとした長い魚体が
いかにも岩魚らしくて野性的 ♪

餌に飢えていたであろう越冬のイワナが、
何故、岩陰近くに投じたファーストキャストに
反応しなかったのか ?

思うに ・・・

解禁以降、多々訪れる釣り人に
餌やらルアーやら投げ込まれ、
目の前の流れの中、放流モノのアマゴ達が
次々と釣られていく様子を岩下から見続け、
結果、当然イワナは学習し警戒 ・・・

いよいよ流れの中で先んじて捕食し、
釣られてくれていた放流魚もいなくなり、
釣り人側の攻撃も、一段シビアな
岩陰・岩下を意識した攻め方となった時、
多くの釣り人が、意識せずも往々にして狙う位置、
えてしてルアーを投じる位置は、自然と似かより、
実は常習的な着水ポイントになっていて ・・・

いわば、たびたびルアーが着水する位置が、
キャスト偏差値50レベル ・・・
ありきたりのルアー攻撃として、
魚の側に刷り込まれている感覚 ・・・

無論、ポイントに対してショートするような
ミスキャストといった偏差値50未満 、
人並み以下のキャストは見向きもされず ・・・

逆に、明らかに厳しい位置、
狭く小さなスポットを容赦なく一撃で射抜くような
偏差値60~70レベルのキャストには、
むしろ魚の警戒心を一瞬で解き放たせる
力と価値が生じている感があります。

渓流ミノーイングにおいては、
どれほど魚を魅了する優れたアクションを
有するミノーを用いても、
使い手のキャストが、お粗末なら ・・・
恐らく、そのルアーの攻撃力は半減以下。

でありますから ・・・

用心深いトラウト達の予想を大いに裏切れるよう
常にキャスト精度に磨きをかけ、
キャスト偏差値の向上に努めることにより ・・・

ポイントに対して ・・・

一撃にして一番厳しい場所を射抜く !

渓では常に、かくありたいものであります。

今回の使用タックル

ロッド : GH67-3LS Kamloops Stinger 673
リール : シマノ 2000
ルアー : GREAT HUNTING 50 Flat Side FS ( M RED STREAM )
ライン : PE 0.6号 + フロロ 5lb