お盆にゾッとした話 ~ クマさんに出会うの巻 ~ | Megabass-メガバス

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お盆にゾッとした話 ~ クマさんに出会うの巻 ~

7月から続いた降雨の無い酷暑も、
お盆に入ると、毎日何処かしらからか
雷の鳴る音が聞えるようになり、
恵の一降りが、
甲府盆地に溜まる蒸した空気を一蹴 ♪

暑さも和らぎ、過ごし易くはなったのだが ・・・
今度は ・・・
降るかと見せかけて降らなかったり、
降らないと油断させておいて、実は土砂降る
という雷様の優柔不断さに、翻弄される日々 ・・・

釣り場に到着した途端、雨降りだすのは嫌 ・・・
釣りしている最中に、ドシャ降りの展開も嫌 ・・・
考えだすと、なんだか憂鬱になってしまい、
動き出せなくなるので ・・・

保険代わりのゴアテックス・ジャケットを
フィッシングベストに突っ込み、
今にも泣き出しそうな曇天の午後
雨でも気にせずに、遊べそうな渓を見繕い、
とにかくジムニーで走り出す ♪ (笑)

釣り場に到着し、いざ緑に覆われた
薄暗い山道を登り始めれば ・・・
眼下の美味しそうな淵を目にした途端
不思議とやる気は漲り、心踊る ♪

霞んだ落ち込みの流れの中から、
予想外の魚影が現われるような気もしてきて ・・・
雨の事など、どうでもよくなり、
いつの間にか、体は軽くなっている。 (笑)

上流域での降雨の影響か、
川は適度にササ濁っており、
水量はちょっぴり多めで、なかなかいい感じ♪

お誂え向きな淵を、目の前にして、
まずは様子見がてら、障害物の無い
淵の左右へと GH50 を散らして通し ・・・
まさかの無反応 ・・・ (笑)

ならばと ・・・
対面奥、倒木の枝が水面へと飛び出している
グチャグチャとした水域へ、
フツーに流せば当然ルアーは引っかかるので、
お楽しみがてら、
キャストした GH50 を水面に維持し、
フロッグゲームかのように水面を滑らせると ・・・

ポシュ ! !

破裂音と共に、弾ける小さな水飛沫 ♪

小ぶりなイワナ君 ♪

勇猛果敢に水面アタック !

その後も、川を登りつつ
良さげな淵々に、 GH50 を投げ込めば、
小型のイワナがアタックするも、
ショートバイト & ワンチェイス多発という
不完全燃焼っぷり ・・・ (笑)

魚のダッシュの勢いから
興味深深な感じは伝わるのに、
この愛想の悪さ ・・・
この何か噛み合わない感じは ・・・

「 ツンデレか ? 」 (笑)

そこで、アジャストすべく、とりだしたるは ・・・

GREAT HUNTING 45 FlatSide の 金黒 ♪

ローライト or ササ濁り時 のド定番 ♪
ついでに 50 → 45 にサイズダウンして、
違和感を抑え、アピールを増すという
食わせる気満々作戦 !

結果、この目論見は見事にハマリ ・・・
途端にイワナ君達、好反応 ♪

シビアに着水位置を選ばずとも ・・・
適当に対角に GH45 を通し、
ゴールドのフラッシングを振り撒けば ・・・

何処からともなくイワナがすっ飛んできて ・・・
明らかに躊躇の無いバイトを連打 ♪

ミスバイトし、一度岩陰に戻った魚が、
続く2投目にも、迷い無く再アタックしてくる
ハマリっぷり ! (笑)

この金色の持つ、魅力は一体何なのだろう ?

前回のソルトでの 「 スリムの魅力 」 といい ・・・
「 金色 」 もまた確実に、特別な力を秘めている。

とまあ ・・・ こんな感じで
ゴールド・エクスペリエンス な釣りを満喫し、
盆休みを楽しんでいた、とある晩 ・・・
所用から帰宅した夜10時頃、
それは、家の扉を開けようと
ドアの前で、ポッケの鍵を探していた時だった ・・・

ク~ン ・・・ ク~ン ・・・

不意に頭上から、子犬の鳴き声のような声が ! ?

しばし聞き込むも、その後反応は無く、
何の気配もしない ・・・

「 気のせいかな ? 」 と、
改めてポッケのキーを探っていると ・・・

ガサガサ ! !

と、突如頭上の暗闇が動く ! ?

うわぁぁぁ ! !
 
背中に悪寒が走り、
即座に振り返りつつ、思わず壁に張り付く !

見上げれば ・・・
頭上の日除け代わりの
ブドウ棚が揺れている ・・・

恐る恐る携帯を取り出し、
ライトで頭上の空間を照らすと ・・・

何かいる ! ?

ドキドキしながら、その場を離れ
ダッシュで車に行き、
車載してある強力LEDライトを持ってきて、
ブドウ棚を照らしてみると・・・

そこにいたのは ・・・

? ? ?

タ ・・・ ヌキ ?

いや違う ! ?

この顔は ・・・

アライグマ ! ?

しかも2匹 ! ?

「 え ? 何これ ? 」 と戸惑いつつも ・・・
とりあえずカメラをだして接写 ♪ (笑)

とくに警戒する様子も無く、
カメラのフラッシュなど、気にする事もなく、
我が家の、まだ熟してもいないブドウを
ひたすら貪り続けるアライグマ ・・・

「 これ、どうすりゃいいの ? 」 としばし考えるも ・・・
とりあえず家族にも教えてやろうと
母屋に向かい、父と連れ立って
庭に戻ってみると ・・・

ぬぉー ! ?
おりてる ーー ! ! (笑)

地面に落ちたブドウの実を・・・
モグモグ ・・・

オッサンが2人、だんだん近づいてくるので、
少し警戒しつつ ・・・
でも依然としてモグモグ ・・・

さすがに警戒したか、
ブドウを持ち去りつつ、
植木の向こうへ、距離をとったところ ・・・

建物の間、左側の通路から、なんと ! ?
小ぶりなアライグマが、もう一匹登場 ! ? (驚)

連打される急展開に ・・・

「 どうすんの ? ねえこれ、どうすんの ? 」

と、驚いている父に話しかけてみたのだが ・・・

「 あれコアラか ? コアラだろ ? 」

と、父が別の意味で怖い話をし始め ・・・
再び背中に悪寒が走る ・・・

すると人間の親子の、あまりに痛い会話に
危険を察知したのか、
アライグマ達は、そそくさと倉庫の階段を登り、
器用に屋根に飛び移り、逃げていく。

しばし観察していると ・・・
1匹 ・ 2匹 と問題なく屋根に飛び移ったのだが、
残った小ぶりな一匹は、子供らしく
怖いのか躊躇して、なかなか飛び移らない ・・・

心配そうに戻ってきて、
子供にジャンプを促す親アライグマ ・・・
すると、なんとか勇気を出して
無事飛び移る子供アライグマ ♪

「 う~ん ・・・ なんだか感動だなぁ~ ♪ 」
などと悠長に感心して、見ていたら ・・・

続いて2匹、新手のアライグマの子供が
何処からともなく現れ、
先行する3匹に遅れぬよう、
急いで屋根に飛び移っていく ! ? (驚)

結局、計5匹のアライグマ一家は、
そそくさと我が家の屋根を駆け抜け、
そこから再び隣家の屋根に飛び移り、
暗闇の中に、消えて行ったのだが ・・・

調べてみると、
外来生物として、全国で繁殖しており、
その愛嬌のある見た目に反し、獰猛 ・・・
農作物等を食い荒らす被害も発生しており、
また狂犬病等感染症を媒介する恐れもあり、
結構問題の多い、危険な害獣らしく、
単純に愛でてもいられないらしい ・・・

私は、初めて遭遇したが、
空き家等に住みついて、
結構まちばに生息しているのだろうか ?

もっとも結局それきり、アライグマ一家は、
我が家に姿を見せてはいないのだが ・・・
ここ数日の朝晩の涼しい陽気の影響か、
いよいよブドウは色づき、熟し始めていて ・・・

そんなブドウを眺めつつ ・・・

「 またコアラ来るかなぁ ? 」

と訊ねてくる父が、私は不憫でならない ・・・

今回の使用タックル

ロッド : GH67-3LS Kamloops Stinger 673
リール : シマノ 2000
ルアー : GREAT HUNTING 50 Flat Side ( FS ) ( LZ CHART BACK YAMAME )    
    GREAT HUNTING 45 Flat Side ( FS ) ( M KINKURO )
ライン : PE 0.8号 + フロロ 4lb

う~ん ・・・ 害獣なんだろうけど ・・・ ぐうかわ ♪ (笑)