『マキッパサワラチューン誕生秘話』 | Megabass-メガバス

FRESH VOICE

『マキッパサワラチューン誕生秘話』

「このルアーしか食わない!」

そんな言葉を耳にすることはないでしょうか。
近年、全国的に人気のターゲットとなっているサワラ・サゴシゲーム。

 

アラマキシンヤ

ひと昔前まではメタルジグを代表に、メタルバイブレーション、ヘビーシンキングミノーといったルアージャンルが定番ジャンルでした。

 

それがここ数年で、マキッパを代表とするブレードジグの早巻き、X-80 MAGNUMのジャーキングメソッドが確立されたことで狙って釣れる魚に完全に変わった印象です。

ターニングポイントとしては遊漁船からの情報発信が着火されたことでしょう。

そこからSNSで情報が広がり、全国各地へとメソッドが広がったように思います。

そこで、今回はマキッパサワラチューンについて紹介します。

・マキッパについて振り返る・

マキッパが全国デビューしてしばらくすると、ショアのアングラーの方々から投げて巻くだけで本当によく釣れます!との声を沢山いただきました。

今までのブレードジグはタダ巻きするとジグが回転し糸ヨレからライントラブルや、早巻きすると水の抵抗でちゃんと泳がなかったりしました。

マキッパの場合はヘッドをおにぎり型の形状(三角形)にすることで、早巻きでも破綻せずに直進軌道で誰でも簡単に一定のリトリーブを保てます。
この一定のアクションがイワシ食いの時にやたら有効で、軌道が安定していることによりスレにくくさも手伝っていると思います。

ショアから認知が広がっていったマキッパも、しばらくすると船からの釣果が増えてきました。
シンプルで誰でも同じように使えるという点から、各地の遊漁船の船長からも太鼓判をおされるようになっていきます。
確かに、揺れる船でのキャスティングゲームでは、ある程度釣りになれていなければ、キャストも、ルアーアクションも容易ではありません。

マキッパなら投げて沈めて巻いてくるだけで簡単かつ、シングルフックで構成されているためトラブルがさらに少ない。

今さらながら、シンプルかつ完成された構造です。

 

アラマキシンヤ

 

・マキッパサワラチューン登場・

マキッパの登場以降、ブレードが装着されたジグのキャスティングゲームは瞬く間に全国へ広がり、今や店頭では一面に同ジャンルが陳列されています。

さらにマキッパや他のブレードジグの人気とともに注目を浴び始めたのが、サワラ狙いのブレードジグの釣り。

地域によって狙い方に差はあるものの、代表的なのは、中層から低層に沈むイワシなどの群れに対してブレードジグを横切りさせるイメージで高速(スピニング4000~5000番台のハイギアリールなど)で巻き続けて食わすというもの。
まことしやかに、そんな釣りで本当にサワラが釣れるの?と、はじめは誰もが思うことでしょう。

でもこれがハマると本当によく釣れます。

ちなみに僕が知る限りではこの釣りが認知されはじめたのは山口県の岩国沖です。
当時、メガバススタッフの中川さん(広島在住)からは同エリアでマキッパがこの釣りにめちゃくちゃ適している!から早くやりにおいで!と連絡を受けました。
それもそのはず、超高速で巻いてもマキッパのボディは破綻せずに一直進に巻けます。

そのため、リトリーブスピードの調整のみでアクションの変化をつけられて、サーチスピードも速く時短となります。

ちなみにこの時に使うロッドとしては、空海ガルフ72MS70M+Sがオススメで、慣れてくるとバイト前にサワラが後ろについた時の水流の変化を感じとれます。

 

アラマキシンヤ

これが不思議で感覚的で申し訳ないのですが、バイト前にフワっと軽くなる感じ(おそらくサワラが食う直前にマキッパの軌道が少しズレるためと思う)になります。

話しを戻しまして、ここまできたら、もうマキッパのサワラ専用設計を出すしかない!とは必然の流れ。

 

アラマキシンヤ

 

マキッパのボデイ形状をそのままに、フックセッティング、ブレード(コロラドタイプ)、UVカラーといった全てをサワラ専用設計として誕生いたしました。

 

アラマキシンヤ

アラマキシンヤ

発売以降は、この釣り方が全国に飛び火したこともあってサワラゲームで欠かせない存在になっており、皆さんにご愛用いただき嬉しいかぎりです。

というわけで今回紹介したマキッパマキッパサワラチューンの釣り方はシンプルでわかりやすい釣りなので、誰でもできます。

逆に言うとシンプルだからこそ、やり込めばやり込むほどに探求できておもしろくもなります。

・メガバスオフショアチーム・

今記事でキーとなった遊漁船、メガバススタッフには東京湾バスメイトの徳永兼三さんをはじめ、同エリアのブルマリの久保田秀樹船長、ベイワークス東京の遠藤逸郎船長。秋田のROKUZO大友純一船長、中部のトップガン岡本順哉船長、ゼブラ一号の杉浦永船長と個性豊かな面々のプロガイドが揃っています。

メガバス製品の使い方などの実際にレクチャーを受けることもできますので、乗船のチャンスがあれば是非メガバスで武装のほど宜しくお願いいたします(笑)