MEGABASS Engineering Team Blog Vol.65 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.65

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メガバスは、日本固有の淡水系在来魚種もターゲットに開発を進めています。

近所の水路やドブ川などで、強烈なバイトを手軽に楽しむことができる『ナマズ』に視点を合わせた専用トップウォータープラグを制作中です。

そんな開発中のナマズ専用ルアーを可能な限りご紹介します。

ナマズは水温10~30℃の範囲で活動する魚。3月から10月と非常に長いシーズンを楽しむことができ、産卵期は水温の温かい5月から7月。

 

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ナマズは顎の力が強く、顎自体も分厚いのですが、バイトの瞬間の吸い込む力はさほど強くない魚です。

そうなると当然、ミスバイトや分厚い顎を貫通できずバレてしまう事が多く、バイトがあって楽しいけれど、肝心の釣り上げるまで…が一苦労している方も多いのではないでしょうか?

開発部内でも、既存ルアーに様々なチューニングを施し、使っているのが現状でした。

もちろん、そのチューニングが面白味でもあったのですが、手っ取り早く完成度の高いルアーでナマズを釣りたいということで、メガバスではチューンポイントを残しつつも、パッケージから出したそのままの状態で使えるナマズ専用ルアーの開発を昨年から進めていました。

 

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開発に際し、特にポイントとしたのが下の5点。

 

1.ミスバイトを減らす為にダブルフックを標準搭載

ダブルフックにすることで、トリプルフックと比べ体積が小さくなるため口の中に入りやすくなります。

ただダブルフックにするだけでは面白味がないので、吸い込みやすくフッキング率を高めるために専用のロングシャンク+貫通性能が上がる特殊コーティングフックでテストを繰り返しました。

 

2.サウンドの検証

ナマズを狙うことで重視される要素はただ単一の音ではなく、スプラッシュ音、ラトル音、腹部にブレードを噛ませ金属音を発生させるなど、数種類の複合サウンドへ対し、好反応を示すということが分かりました。そこで水中に空気を含ませることで発生する低音から、金属の接触音による高音まで複雑に絡み合いあったサウンドに仕上げました。

 

3.状況を選ばないアクションレスポンス

特にナマズ系トップウォータープラグを河川で使う際、ダウンストリームにアプローチして泳がないルアーは殆どないと無いと思いますが、アップストリームにキャストしても、きっちりとアクションするルアーは現在ほとんどありません。

この難点をボディと一体成型されたカップにすることで水噛みが非常に良くなり、少ない流れでもしっかりとアクションさせられるようにセッティングしました。

 

4.発光体装着可能

昼間でも釣れる魚ですが夜行性の認識が高く夜間に活発な行動が多く見られる為、アングラー側に見やすいボディ前方のカップ上部に、発光体付属品の取り付けが可能になっています。

 

5.スイベルアイ

まだ決定ではありませんが、掛けたナマズは体をくねらせローリングする傾向があります。

当然バラシが多くなり、PEラインを使用される方は気に掛けないかもしれませんが、ナイロンラインを使用される方にとっては糸ヨレ、ラインブレイクの原因にもなりえます。

そこでラインアイにスイベルを採用。ファイト中にナマズのローリングによるバラシを軽減します。

 

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現在、発売に向け最後の微調整中です。

この製品が完成したときは是非、皆さんもナマズゲームを楽しんでみてください。

 

NOISY CAT Products Page

http://www.megabass.co.jp/site/products/noisy-cat/