軽さとバランスを徹底的に追求した
ジャパンフィールド専用ロッド
LEVANTE降臨!
本場のバスプロの片腕として活躍してきたロッド『レヴァンテ』が、この春ついに日本向けの専用機としてデビューします。今回のエンジニアリングブログでは、このレヴァンテを紹介しながらメガバスロッドの基本を説明したいと思います。
フォースナンバーとテーパー
メガバス・バスロッドの基礎知識
レヴァンテはもともと、アメリカのトーナメントシーンの要望から開発をスタートしたロッドですが、今回のモデルはレヴァンテUSAとデストロイヤーUSツアーリミテッドのテクノロジーをベースに、日本のフィールドに合わせてゼロから設計し直した次世代のバスロッドです。
軽さ、感度などの性能と洗練されたルックスを併せ持ちながら、価格は2万円を切る設定ということで、このロッドからメガバスに興味を持ってくださる方も多いのではないでしょうか。そこでメガバスのバスロッドの表記について、改めてご説明しておきます。
メガバスのバスロッドはパワー、レングス、タイプの順に表記されることが多く、たとえばレヴァンテのF2-64LVというアイテムの場合、最初にあるF2はフォースナンバー(ロッドのパワー)を表し、次の64がレングス、最後のLVはレヴァンテ(ベイトタイプ)という意味。F2-69LVSというように末尾にSが付く場合は、スピニングロッドを表します。
フォースナンバーは現時点でF0~FZまで13段階設定されていて、F1は一般的なウルトラライト、以下F2=ライト、F3=ミディアムライト、F4=ミディアム、F5=ミディアムヘビー、F6=ヘビー、F7=エクストラヘビー。F8=スーパーヘビー、F10 =エクストリームヘビー、F11=エクストリームヘビー+、X=バーサタリティヘビー、Z=マキシマムヘビーを示しています。さらにF2.1/2(=メガバスミディアムライト)、F3.1/2(=メガバスミディアム)のように、中間のパワーを表す規格も7段階設定されています。
また、フォースナンバーとは別にエクストラファスト、ファスト、ミディアムファスト、レギュラー、スローという5段階のテーパーがあり、フォースナンバーとテーパーからそのロッドの性格を読み取ることができます。
各テーパーの特徴は次の通りです。
●エクストラファストテーパー(超先調子8:2)
ルアーを一点でシェイクするなど繊細なルアー操作がしやすく、アタリを取りやすい調子です。
●ファストテーパー(先調子7:3)
ダイレクタビリティに優れ、操作性、感度、フッキングパワーを重視する釣りに向く調子です。
●ミディアムファストテーパー(6:4)
ファストとレギュラーの中間で汎用性が高い調子です。シャープさと柔軟性を兼備し、巻く釣りにも撃つ釣りにも対応可能です。
●レギュラーテーパー(胴調子5:5)
巻き物の釣りやジャークベイトの操作に適した調子で、アタリを弾きにくく掛かった魚がバレにくいという特徴があります。
●スローテーパー(4:6)
トップウォータープラグやミノーを使い、なるべく移動させずに誘う釣りに適したアクションです。
ちなみに今回のレヴァンテはフォースナンバーF1~F7までをラインナップ。F3 とF4にはテーパーの異なるモデルがありますので、上記を参考に使い分けてください。
低価格だが実はスゴイ!
レヴァンテのこだわり
今回のレヴァンテは2万円を切る価格帯ですが、上位機種で培ったメガバスロッドテクノロジーをベースに、使いやすさにこだわって開発しました。
とくにこだわったのは軽快な使用感で、極限まで低レジン化した最新のグラファイトレイヤードシステムを導入。もちろんガイドは世界の富士工業製です。ほかのメガバスロッド同様、テーパーごとにブランクスの性能を最大限に引き出すガイドバランスを追求してキャスタビリティやアキュラシー性を向上させています。また、バットガイドより先をアンサンド・無塗装にすることで手にした時の持ち重り感も極力排除しています。
グリップは『レヴァンテ3Dザルディンパフォーマンスグリップ』。握りやすく感度も抜群。あらゆる指の支持形態とグリッピングフォームに対応するデザインで力を入れやすく、コンパクトに握れるため長時間の釣りにも疲労やストレスを感じにくくなっています。
ほかにも人間工学に基づくスパイラルアーキテクチャーリールシートを搭載、ブランクスのカラーやガイドの飾り巻きにもこだわってオリジナリティを演出しています。
レヴァンテは各モデルともに、その釣りをしっかりイメージして設計されたスペシャルなロッドです。モデルによって1ピース(全機種)、2ピース(全機種)、4ピース(4機種)と持ち運びの利便性も選べるので、ビギナーからエキスパートまですべてのアングラーに使っていただけると嬉しいですね。
各モデルの特徴は2019年のコンセプトアルバムやホームページでもお確かめいただけますので、目的に合わせてベストな1本をお選びください。