MEGABASS Engineering Team Blog Vol.1 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.1

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皆さんこんにちは!

本日から始まりました『MEGABASS Engineering Team Blog』。第一回更新の今回は、メガバスプロスタッフ兼、開発テスターを務めさせていただいております私、黒田が、2014年発売に向けて着々と開発を進めている「ニュークランク」についてお伝えします。

数々あるルアーの中で、最も細分化され、多岐にわたるクランクベイトというジャンル。

もちろんメガバスルアーの中にもDEEP-Xシリーズ、GRIFFONシリーズ、Z-CRANKシリーズ等、潜行深度や、アクション、ボディ形状、素材と色々な要素で使い分けができるように数多くの種類のクランクベイトがラインナップされています。 それは時に、トーナメントのキッカーフィッシュをキャッチしたり、取材のドラマフィッシュを絞り出したりと僕の中でも必要不可欠なジャンルのルアーとなっています。

近年のフィールドは、魚の個体数の安定が進んでいて、どこに何を投げても釣れるような状況ではなくなってきています。

そのため、魚を探し出すことや、厳しい状況の中で強制的にバイトまで持ち込んでしまうような、ハイアピールかつアクションが一瞬不規則になる動きがバイトトリガーにできるようなクランクベイトが必要不可欠になってきました。

クランクベイトをよりワイドに、ハイアピールさせるためにはいくつかの手段がありますが、一番効果的な方法はボディサイズに比べてリップを幅広(もしくは深堀)にし、水を受ける表面積を増やす方法です。

しかし、この手法には一つ大きな欠点があます。 空気抵抗の大きなリップを大きくすることにより、キャスト時の飛行姿勢や、飛距離自体が大幅に損なわれるということは簡単に想像がつくはずです。

ハイアピール&千鳥アクションと、キャスタビリティの両立を目指し開発はスタートしました。

 

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春から開発をスタートし、先に具体性をおびてきたのはハイアピール&千鳥アクション。その後も開発を続け、夏頃には飛距離は損なわれているものの、圧倒的な釣果を叩きだせるアクションのクランクベイトが完成しました。

このプロトタイプR(補足説明:メガバスではプロトタイプをアルファベット順に付けており、今回のクランクベイトはアクション出しまでにA~Rまでの18プロトを作成)は開発室で徹底的に解剖され、肉厚や重心の正確な位置を再計測。

このプロトタイプRが完成したことにより、メガバスFacebookや各雑誌でモザイク有の状態ではありますが、ちょっとしたコーナーなどで釣果写真を載せられるようになりました。

 

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そこからアクションと飛距離、飛行姿勢の両立を目指し、夏以降はボート、オカッパリを問わず徹底的に作ってはテストの繰り返し。

関東、関西フィールド問わずテストを繰り返しました。

 

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中層ではそのワイドウォブリングによるハイアピールアクションで広範囲にアピールし、一瞬のアクションの乱れによる千鳥アクションでリアクションバイトを誘発、ボトムノックでは甲殻類が逃げ惑うような砂埃を上げつつアクションし続け、予測不能なボトムスラロームが更なるバイトトリガーとなります。

特にどんなルアーを投げても反応が少ないような低水温期、大雨による激濁りや、ハイプレッシャーな状況等、フィールドが厳しくなればなるほど効果的なクランクベイトに仕上がっています。 そして、一口サイズのこのクランクベイトは大きな魚ほど丸飲みしてしまうほど、しっかりと喰いこんでくるのも特徴です。

 

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最終的なプロトの作成数は50を超え、完成に辿り着いたクランクベイト。 その全貌は1月末発売号の各雑誌でチェックしてください!