コノシラス爆釣!東京湾コノシロパターン | Megabass-メガバス

コノシラス爆釣!東京湾コノシロパターン

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毎年、東京湾のシーバスアングラーを熱くするゲームのひとつにコノシロパターンがある。秋が深まると、産卵を控えた大型のシーバスは湾奥から湾口部を目指して徐々に南下、それと時期を同じくして、コノシロの大群が接岸する。この二つの群れが特定のエリアでぶつかったときに起きるのが、エキサイティングなランカーハンティング・コノシロパターンだ。今回は東京・バスメイトの徳永兼三さんに、このゲームのポイントを解説してもらおう(以下敬称略)。

 

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コノシロパターンで食われているのは10~30cmもあるコノシロ、追うシーバスは産卵に絡む大型。大型しかいない群れを狙うのだから、必然的に70cm以上の丸々と太った個体が相手となる。この釣りのエキスパートである徳永は「イワシを食っているときのシーバスはサイズを選べませんが、コノシロパターンでは産卵に向かう大型のなかでもコノシロを呑み込める個体だけが対象となる。ヒットすれば間違いなく70cm~80cmオーバー、デカイのだけを選んで釣れることが最大の魅力ですね」と絶賛する。

 

 

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徳永がコノシロパターンを意識したのは2006年、ガイド業での出来事がきっかけだった。その日、お客さんとともに横須賀のポイントを攻めていた徳永は、魚探が誤作動を起こすほどの魚群に遭遇した。よく見ると水面下にはおびただしい数のコノシロが泳ぎ、それに交って大型のシーバスも見えたという。

 

「試しにルアーを投げてみたところすぐにヒット、それから短時間のうちに88cmを筆頭に60本のシーバスをキャッチしましたが、そのほとんどが80cmオーバーだったんです」

シーバスはさらに、ルアーにスレ掛かりしたコノシロにもアタックし、丸呑みしてしまう。それを見た徳永は「これは間違いなくビッグルアーパターンが成立する」と確信した。

 

ただ当時はコノシロを模したルアーがなく、仕方なくオフショア用の大型ミノーや海外の巨大なスイムベイトを流用。結果、ルアーがどれだけ大きくても問題なく食うことが分かった。そんな徳永のコノシロパターンに大きな変化をもたらしたのは、S字系ビッグベイトの登場だ。なかでもメガバスのリンバランバは効果絶大。97cmのビッグワンを筆頭に、多くのシーバスがこのルアーによってキャッチされた。

 

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徳永兼三イチオシ!コノシロパターン対応ルアー

 

コノシロパターンをより効果的に行うためには、それに適したルアーが必要。マッチザベイトを優先するならコノシロのジャストサイズを選ぶのが王道だ。しかしそのクラスになるとウエイトも100~200gと重く、普通のタックルでは扱いきれない。理想的には①コノシロのサイズに近い大きさで、②シルエットは体高があり、③常識的なタックルでキャストできるもの。レンジに合わせていくつかのタイプがあればなお良い。そんな徳永がこの秋イチオシするのが『コノシラス』である。

 

この秋リリースされたばかりのコノシラスは、徳永とメガバスが2シーズンかけて開発を進めてきたコノシロ型ビッグバイブレーション。108mmで33gというサイズ感は、従来のソルト用バイブレーションのどれよりもボリューミーでありながら、シーバスにとっては一口サイズという絶妙な設定。またシンキングバイブレーションゆえ、レンジ対応能力に優れるという特性があり、上記の条件をほぼすべて満たしている。

 

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「コノシラスは体高があって、水を押す力は強いのですが、ビッグシーバスから見れば食べやすい一口サイズ。そのせいか食い方に躊躇がなく、すごい勢いで丸呑みしてきますね。アクションは強すぎず、スローリトリーブでもよく泳ぐレスポンスがあって、引いた感じも非常に楽。何度も試作を繰り返してもらってこの動きに落ち着きました。使うときはベイトのいるレンジをダイレクトに狙いますが、反応のど真ん中を狙うというよりは群れの上っ面や周辺を通して、群れから離れていく個体を演出するのがポイントです。反応のど真ん中を通した場合でも、群れを抜けたところで食ってくるケースが多いように思います。レンジは上でも下でも対応可能ですが、シーバスが浮き気味ならミノーやS字系にチェンジするのも手。コノシラスにはパイロットルアーとして状況を探る役割もあります」。

 

KONOSIRUS Products Page : http://www.megabass.co.jp/site/products/konosirus/

 

今シーズンの東京湾は10月下旬からコノシロパターンの兆候が見られ、横浜エリアを中心に広い範囲でヒットが続いている。羽田周辺では河口で大釣りがあったほか、河川内でもコノシラスの釣果が話題に上っていた。

 

写真は徳永が10月末に横浜エリアで70~85cmの大型を爆釣した時のもの。よほどパターンがハマったのか、ほとんどのシーバスがルアーを口の中に丸呑みする本気食いだったという。

 

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「コノシラスは本当にすごい」という徳永兼三さん。

 

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東京湾はもちろん、全国のエキスパートから「こんなルアーが欲しかった」「ありそうでなかったコノシロパターンの決定版」との声が届いているコノシラス。その実力はホンモノだった。

 

ところで、コノシラス以外のルアーで攻めるとしたら、どんなパターンがあるのだろうか?ここで、コノシラスの登場以前から徳永が実績を上げてきたルアーも紹介しておこう。まずは『IスライドSW』である。

 

「IスライドSWはリンバランバの後継で、S字の大きな軌道がシーバスにアピールします。サイズは185がベターです。使うときのコツですが、IスライドをS字でゆっくり泳がせるだけで十分です。またシーバスが後ろから追尾してきた場合は、急激なロッドアクションで誘うことはせず、リトリーブのスピード変化だけで緩急をつけてください。このほうが、動きが自然で、なおかつライントラブルも防げますから」。

 

i-SLIDE 185SW Products Page : http://www.megabass.co.jp/site/products/i-slide185sw/

 

また、コノシロパターンとは言っても常にコノシロ単独とは限らず、エリアによってはイワシ等のベイトが混在しているケースもよくある。そんな複合パターンの際に徳永が多用するのがミノータイプのX-80マグナムだ。

「X-80マグナムは115mmのボリュームがありながら、泳ぎはタイトローリングとウォブリングのミックスで、普通にリトリーブしていればトリッキーな動きで逃げ惑う魚を再現してくれます。コノシロだけでなくいろいろなベイトがいて、どれを食っているか判断できないときに使うと非常に強いルアーですね」とのことだ。

 

X-80 MAGNUM Products Page : http://www.megabass.co.jp/site/products/x-80-magnum/

 

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コノシロパターンは例年11月いっぱい続く。12月に入りシーバスがさらに南下を始めた時点で終了となる。コノシラスの爆釣劇を体験するならいまがチャンスだ。