座布団 de 諸行無常 ~ ONIMARU ~ | Megabass-メガバス

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座布団 de 諸行無常 ~ ONIMARU ~

こんにちは!

ソルトスタッフの中澤です!

 

5月末、日本列島に接近した台風2号は各地に線状降水帯を発生、全国各地に土砂災害や越水・冠水の被害をもたらした。

 

私のホームとする富士川も大増水の大濁流となり釣りにはならず。

そこに梅雨のぐずついた天候。

河川の増水がなかなか収まらない状況に、しばし釣行を諦めざるをえなかった。

 

ようやく水量も落ち着いた頃、釣り場状況を確認しようと久々の海へと出かけてみれば、浜は増水による分水で分断され、例年通りに中洲を形成。

更に、河川内は土砂で埋まり、普段から浅い川は益々浅く単調な流れに・・・。

無くなってしまった流れ込み。

埋まってしまった瀬のスリット・・・

破損箇所をチェックするかのように見廻ると、負の要素ばかりが目に入り、若干滅入る。

が、・・・それでも状況を確認しておかねば、「次」には繋がらない。

 

時折歩を緩め、巡回がてらにルアーを撃ち込んでみる。

されども生気は無い。

計測作業のようなキャストを繰り返す釣り人は何の殺気も放っていないらしく、私の佇む流れの上手では悠然と鹿が横切っていく・・・。

 

中澤 新一郎

 

夜半から河原を練り歩き、平和な朝マズメを過ごし、曇天の重苦しい空気が漂う中、鹿にも警戒されないほど諸行無常な心境で河口に行き着く。

 

中澤 新一郎

 

無論、河口に辿り着くまでも、点々と目ぼしいポイントにルアーを投げ込んではみたのだが、一切の反応も無く・・・

糸は流れを切り、竿は空を切るばかり。

「コツリ」とも言わない。

 

未だ若干の「濁り」を残す流れ。

ここまでの河川内で反応がないのだから、スズキの気配は薄いと思われた・・・

「ならばヒラメでも!」

とは考えるも、そちらも

「既に時期的にはズレていて遅いかな。」と・・・

脳内では既に白旗を掲げ、満身創痍で立ちすくみもすれど、未だ動ける手足に「喝」を入れ、黙々河口へと MARINE GANG Cookai 140S を投げ込み、手早く流れを探る。

 

そうしてキャストを散らして分かったのは、「ポイント全体の浅さ」。

そして、その浅い河口に流れる「2~3m幅程の強烈な流芯」とその流芯が形成したであろう「明確なスリット」の存在。

 

さすれば当然、唯一の怪しいスリットに、流れを加味しつつマリンギャング空海140S を試し通すわけだが・・・

何の反応も無い。

 

トレースコース的には問題ないはずだが、どうやら未だに増水し続けている流れに、ルアーが浮かされている感触・・・。

 

ならばと、用意したのは鬼丸(ONIMARU)

 

中澤 新一郎

 

鉄板バイブの高比重によるリニアな操作性できっちりと確実に流芯の流れの下、スリットのボトム域にルアーを送り込んでみる!

 

流芯の流れに負け、流され過ぎてはいけない。

ルアーが重過ぎてスタックを頻発してもいけない。

そう思い、おおよそイメージできたスリットの深度感と流芯の流速感を鑑みて、手に取ったのは ONIMARU の20g!

 

見立てたスリットの位置にONIMARUを点々と投じ、より正確に、今一度地形を確認したところで改めて、川上から丁寧に流芯スリットの底に ONIMARU を送り込む。

数投目、スリットの対岸際に投じ、スリット斜面をカーブフォールで舐めるようにトレース。

いよいよ、ONIMARUの着底感触を回避すべく、軽くリフト動作をした時だった。

 

「ズン!!」

 

突如、竿を煽る挙動が制止された!?

 

一瞬根掛かりかと思うも、ここまでのキャストで得ていた周囲の玉石等の感触との違い、何より水面方向へリフトしたはずのタイミングでの不自然な停止!?

 

覚える違和感に後押しされるように、竿は煽ったままフッキング姿勢へと移行。

CK-92MLSをフルベンドさせ、ラインの先にプレッシャーをかけ続けてみたところ・・・

突然“重み”が動き出し、水中で

「フワッ!」

と浮く感触が手に伝わった!?

 

“羽ばたき動作”は感じられないが、それでもエイの可能性も多いにありえ、半信半疑のまま

「とりあえずリフトして浮かせてしまえ!」と引っ張ってみたところ・・・

平べったい重量物は流芯の流れに揉まれるように踊り、凧のような状態でスルスルとボトムから上昇!?

そうして間もなく、沖の流れの先、灰色に曇った海面が割れ、団扇のような尾ビレが激しく水飛沫をあげて水面を叩く姿が見えた!!

 

予想外な座布団の登場に、一気に高揚するも、同時に一瞬で緊張感も増し脳内問答が始まり、そして加速する!

「フックセットの状態は良いのだろうか?」

「相手はデカイ・・・無理してフックが伸びるのは最悪だ。」

「ロッドパワーがMLで心許ないが・・・仕方ない。パワー勝負はできないなら、柔軟性を活かしてダラダラと持久戦で仕留めよう!」

フックセットの良し悪しは神頼み、絶妙なプレッシャー・テンションを維持することだけを意識して、ヒラメを流芯からは離した位置を維持しつつも、好きなように泳がせる。

視認できるほどのゴロタの浅瀬を、強烈に体を上下にはためかせて突っ走る座布団ヒラメ!

CK-92MLSはフルベンド状態のまま、時折鳴り響くリールのドラグ音に合わせる様に己も浜辺を小走りし、ヒラメを追いかけラインテンションの維持を補助する。

 

そうして浜を右往左往すること、7~8分だろうか。

策略通り反抗を全て受けしのぎ、いよいよヒラメは疲れ果てた様子。

大人しくなった座布団を丁寧に寄せ波に乗せ、一気に浅瀬に座礁させ無事ランディング♪

 

中澤 新一郎

 

中澤 新一郎

 

時期的には遅れまくりだと思いますが・・・

肉厚な78cmの座布団ヒラメが釣れました!

 

前述通り、私的には大増水後の久々の状況確認がてらの“釣り”でありまして、1mmも”狙った釣果”ではありませんが・・・(笑)

調査目的にと淡々と行った、ポイント把握の為の丁寧な「キャスト&リトリーブ」が幸運を呼び込んでくれたと思います!

 

中澤 新一郎

 

私、バイブレーションを用いた「素材による比重の使い分け」によるボトム攻撃を得意とし、好んで多用しますが、今回使用したONIMARUは、鉄板らしくアクションのツキ・キレがすこぶる良く、ベイトライクに水平なスイム姿勢も好ましい!

 

メガバスの初代SW鉄板バイブである METAL EDGE から 2代目 SPARROW を経て、 ONIMARU へと熟成を重ねた設計デザインは、より安定したキャスト性能に繋がると共に、ラインやボディへのフック絡みの抑制も考慮されており、使い心地も快適です!

そして、METAL EDGEより継承された腹部のローリングスイベル仕様のアイは、バイブレーション特有の「バレ易さ」を減らす効果があり、今回のような不意の大型魚との「やりとり」においても、確実に有利に働いてくれるという「根拠を持った神頼み」に繋がります!

細部まで工夫が盛り込まれたONIMARUはとても使い易く、安定した釣果を約束する優秀なメタルバイブであります。

是非使ってみて下さい!

 

日々移ろい行く釣り場。

釣行を繰り返していると、時に必然、時に偶然、出会う貴重な出来事・・・

この世は諸行無常であるとしても、いや諸行無常であるからこそ、この「ひととき」の釣果を素直に楽しみ、喜びたいと思います!

 

中澤 新一郎

 

Tackle Dataタックルデータ

【Rod】空海 Cookai CK-92MLS

【Reel】4000番

【Line】 PE 1.2号 + リーダー 25lb.(ナイロン)

【Lure】ONIMARU 20g ( カラー / G BLUPIN IWASHI )