FRESH VOICE

禁漁間際、雨後の渓でタクミイワナの連発劇♪ ~ GREAT HUNTING GH51 HUMPBACK ~

 

漁期終わり間近に今年最後の渓流ミノーイングを楽しもうと山に入る。訪れたのは3年ぶりの渓。しばらく足が遠のいていたのは釣り場まで30分程の登山が必要になるから・・・(笑)

 

昨年来のコロナ禍によるアウトドアブームに伴う渓流ミノーイングの人気は凄まじく、溢れる釣り人で、目につく主だった渓流には常に釣り人の姿が絶えず、元々キャパの小さい渓流というフィールドは、瞬く間に資源が枯渇・・・私自身、気軽に楽しんでいた釣り場で、すっかり魚っ気が無くなってしまった川がいくつかある・・・。

 

当然、皆楽に釣りを楽しみたいので、アプローチが容易な釣り場ほど叩かれ尽くされるわけで・・・シーズン最後に登山の労を惜しまず、ひとつ山奥の人気無さげな渓へと久々に入ってみたという流れ。

 

 

未だ夏を残した下界とは異なり、昼間とはいえ、冷えた空気の漂う山の中、山道を登っていく道すがら、緑を楽しみ、木々を眺めていた所、見つけた蝉の抜け殻。

 

 

いよいよ川べりに下り、水辺に近づけば、目に入ってきたのは鮮やかに瑞々しいキノコ。

ちょうど夏の終わりと、秋の始まりが、せめぎ合っている感じだろうか。

 

夏の思い出に、秋の足音・・・落ち葉に混ざっていろんなモノが山道には落ちていたのだが、途中には落し物と思われるエサ箱なんかも落ちていて・・・(笑)

 

「此処も既に陥落か?」と途端に不安にかられるのだが・・・そこから先の展開を知っておくのも経験であり勉強だろう。

 

 

数日前の雨の影響で、川は少し増水気味で、浅い流れでは感じないものの、水がまとまるような淵では、明らかに濁りを感じるレベル。まあ、やや増水・ササ濁りという悪くない状況♪

 

早速ご機嫌伺いに、目ぼしい淵、岩の隙間にGREAT HUNTING GH51 HUMPBACKを撃ち込んでみれば・・・。

 

 

 

岩の下から飛び出して、元気よくGH51を襲ったのは20cm程のイワナ君♪

とりあえず幸先良く魚を見られた事に一安心。ちょっぴり気持ちが軽くなる!(笑)

 

 

歩を進め、贅沢にも美味しそうな淵ばかりを撃っていく。

 

落ち込みの泡の向こうにできた澄んだ空間にGH51を打ち込み、1トゥイッチでフラッシングさせながら泡下に送り込み、2トゥイッチで流れに押されつつ踊りながら、泡下から出てくる感じ。すると・・・。

 

 

即座に泡下から黒い影が走り、GH51に覆い被さる♪

再び20cm程のイワナ君。

良さ気な淵に、期待通りに魚影がある事が嬉しい。(笑)

 

 

人気の無い、貸し切りの川を存分に楽しむ♪

 

見た目に「美味しそうな淵」には、悉く期待通りに魚が潜んでくれていて・・・撃ち込んだGH51を一瞬沈ませ、1トゥイッチで光り、躍らせた瞬間にバイト!

 

 

再び20cm程のイワナ・・・安定したサイズ・・・安定した魚影・・・。

 

こんな山奥で放流でもあったのだろうか?エサ釣り師の痕跡があるのだから、放流が無いとは言い切れないが・・・状況を訝しがる気持ちが生じる・・・(笑)

 

 

次から次へと現れる極上の淵♪

 

他に比べて、やや水深のあった、この淵は、岩陰の配置やら、流れの緩さやら、なんとも良い雰囲気を醸し出していて、期待を込めて二つの落込み泡の間、ちょうど岩陰となる水面にGH51を撃ち込み、「チャッ♪チャッ♪」と見舞った2トゥイッチに・・・。

 

 

 

暗がりから一瞬で走った黒い影・・・同時に消えた黄金色のフラッシング・・・そして、もんどり打って暴れ始める魚体♪期待通りの魚影、そしてサイズアップ!25cm程のイワナさん♪

 

ここまでの順調な経過と、その安定ぶり、魚の反応の良さと、その違和感の無さ・・・居るべき淵に、しっかりと魚が潜んでいて、淵の質が上がるに比例して、そこに棲む魚も大きくなるという自然さ・・・。

 

雨後・ササ濁りの絶妙なタイミングとは言え・・・これは、あまり叩かれていない。いや・・・ほぼ叩かれていないんじゃないのか?

 

直感が告げる・・・「当たりの渓」だ!

 

 

ここまで遡行する間、比較がてらGREAT HUNTING GH51 HUMPBACK のタクミイワナとLZハイランド・ワカサギⅡを織り交ぜて使ってみたところ、魚は金・銀どちらのフラッシングにも問題無く好反応し、追うのだが・・・最終的なバイトの場面において、シルバーのワカサギカラーはミスバイトになる場面が何度か見られ、黄色で僅かでも視認性の良いタクミイワナの方が、明らかに魚側も見つけ易く、襲い易いようで・・・「濁りにはゴールド」という定説は、こういった無垢な川には、素直に効果的な模様♪

 

そして、好反応なルアーが分かり、使うべきカラーまで絞られてしまうと、迷いの無くなった「釣り」は、そこから一気に加速していく!

 

 

流れにエグられ崩れた石積み。その仄暗い岩陰・・・居ないわけがない!

 

 

 

結果・・・イワナ25cm♪

 

 

歩みが止まらない♪

 

夢中で竿を振り、GH51を撃ち込みながら川を上る。

 

当然、淵に限らず、連結区間ともいえる所謂「開き」のような場所でも魚影は濃く・・・。

 

 

 

 

20cm前後の岩魚は連打する♪

面白い・・・素晴らしい環境だ!

 

 

そして、しばし登った先、しばらく淵らしい淵が無かった中で、ようやく現れた小型の淵。

「当たりの渓」である事を大いに意識して、無駄なキャストミスでポイントを潰すことだけはしないようにGH51を丁寧にアプローチ!

 

狙いは落ち込み直ぐ下、対岸と泡との間の静かな空間にGH51を落とし、泡の流れの下を横切らせ手前の広場でバイトという予想だったのだが・・・狙いの着水位置にGH51を撃ち込み、フォールさせ始めた途端にバイト発生!?

 

 

 

即座にアワセを入れ、暴れる魚体そのままに水面を滑らせ、引き抜けば・・・。

嗚呼・・・・やっぱり居たかの尺岩魚♪

ちょっぴりイカツクなり出した口元と濃いオレンジベリーが秋らしくてカッコいい♪

 

 

益々止まらない。夢中で前進する。

 

当然の如く「尺モノ」が居たんだ・・・まだ先があるんだろう?

山奥へと吸い込まれて行く・・・。

 

 

 

だいぶ釣り登ってきたが相変わらず魚影が濃い。20cm前後は本当に安定している。

 

迂闊に水辺に近づけば、人の気配を察知した途端「サッ」と岩陰に走り、きっちり隠れ、二度と出てこないあたりは十分逞しく・・・逆に気配を感じさせずに撃ち込まれ、踊りだすミノーを嫌う「そぶり」は一切無く、素直に初心な反応を見せてくれる姿に、ただただ感激♪(笑)

 

 

そして現れた小型の滝。淵の周囲には流されてきた小枝なんかが溜まっており、分かりづらいが滝坪下、泡の中には薄っすらと倒木が見え隠れしている面倒臭そうな淵。安易に対角線にミノーを通すのは危険・・・落ち込み右横にGH51を撃ち込み、泡と浮き枝の間にできた空間で誘うのが賢明だろう。

 

覚悟してGH51をアプローチ!ササ濁りの水中でキラキラとヒラ打ち踊るGH51を見失わぬよう、追いかけていると・・・。

 

 

 

泡の中から、長く黒い魚体が猛スピードでスッ飛んで来て、猛バイト!?フッキングと同時に、体をくねらせ暴れまくるも・・・「ここは、そういう川だ!」と既に理解はできているので、覚悟を決めていた「ゴボウ抜き」で強引にリフトし、問答無用でランディング♪

正体は、嗚呼やっぱりの尺イワナ♪(笑)

 

 

期待を1mmと裏切らない渓・・・遡行が苦にならない。(笑)

 

まだ何か起こってもおかしくない感じがして、時間を忘れて歩き、夢中でミノーを撃ち込み続ける!

 

先刻の滝坪には見劣るが、なかなか良さげな淵・・・勿論油断はできない。

 

 

 

という訳で・・・26cmのイワナが、ちゃんと居た。(笑)

居るべき場所に、確実に魚が棲くっている。それもきっちりと淵の質・規模に応じて、

それ相応のサイズの魚が場所を占有している・・・。

 

この人気の無い山奥の川だからこそ、綺麗に序列に応じた「住み分け」が確立されているのだろう。野生の秩序を感じる。

 

 

そして、いよいよ行き着いた堰堤。豊富な水量。十二分な水深。身を潜ませる所だらけの岩陰・泡下・・・この川の階級社会の最高位が、此処に居て、此処を占拠している。

 

勝負は一投・・・ササ濁りで霞む水中に障害物は見当たらない。対面の岩影隅にGH51を撃ち込み、堰堤側の泡が消えかかる微妙なラインを一線に通すのが、魚が岩陰に潜むにしろ、泡下に潜むにしろアタックし易く、且つ1キャストで最大限漏れなく魚を誘えるコースだろう・・・。

 

無心でキャストを撃ち込み、頭に描いたコースをGH51でトレースする。

着水直後・・・何も起きず。

 

トゥイッチしてGH51を躍らせアピールするも岩陰は微動だにせず。

 

そしてヒラを打ち、黄金色のフラッシングを振りまきつつ、一番濃い泡の外側をGH51が通過しようとした時だった・・・ドスッ!?

 

今日一の長い魚体がGH51に覆い被さり、一瞬で金色のフラッシングが消えた!?

 

間髪入れずにフッキングを見舞うと、魚は再び泡下に戻ろうと走り出し・・・こちらも滝壺下には入られまいとロッドで強引に止めようとすると「ジリ・・・ジリ・・・」とドラグが小さく咽び泣く!?

 

堰堤に逃げ込む事を拒まれた魚は、いよいよ捻り、くねり、その場で暴れだし、激しく抵抗するも、自らが大型で、獰猛で、捕食が上手であるが故に、寧ろ針掛かりは頗る良くキマッテいて・・・(笑)

 

 

 

無事ランディングしてみれば・・・嗚呼やはり!期待を裏切らない33cmの尺イワナ♪

厚い唇に、しゃくれた顎、傷一つ無い美しい魚体に綺麗な紋様・・・。

居るべき処に、しっかりと、居るべき魚が棲くっていて・・・この素晴らしい渓に君臨している大物に逢えたのでした♪

 

 

漁期の最後に素晴らしい釣行になりました。エサ箱が落ちていた事から、決して「釣り人が来ない」という川でも無いのでしょうが、ルアーマンは、ほぼ皆無なのかもしれません。

私自身、少しばかりの登山を嫌って、しばらく離れていた川ですから・・・。

 

今回の渓流は「非常に稀有な場所」と言える環境ですが、この川も、その存在が知られ、訪れる釣り人が増え、魚がキープされれば、瞬く間に魚っ気の無い川になってしまうでしょう。それほど(放流が頻繁に無ければ)渓流のキャパというものは小さいものです。

 

しかし実際、こうした知られていない、思いがけない「楽園」というものが、まだまだ各地に存在するというのも事実でしょう!そして、そんな釣り場を大切にし、魚を大事にすれば、釣り人皆が、これからも長く楽しんでいけると思います!

 

ウェーダーを履き、ベストのポッケにお気に入りのミノーを数個持ち、ロッド片手に知らない渓へ、踏み入れたことのない堰堤の先へ、面倒臭そうな葦原の中へ、一歩踏み出し、ちょっぴり分け入ってみる。そんな探検の先に「楽園」は存在するものですから♪

 

 

 

 

【使用タックル】

 

ロッド : Destroyer F1-61XS(フェイズ1)

リール : 2000番

ライン : PE0.6号+フロロ4lb

ルアー : GREAT HUNTING GH51 HUMPBACK(タクミイワナ)