FRESH VOICE

知らない土地への一人釣り旅マニュアル No6

『知らない土地への一人釣り旅マニュアル』

 

今回は第6回目。これまでずっと最も大事だと言い続けてきた【ゲームプラン】編です。

これまでのお話は・・・

No1 【探索】旅の釣りで必要なスキルについて
No2 【場所の選び方その1】探すのはポイントじゃなくシーバス
No3 【場所の選び方その2】実際の現場とのすり合わせ
No4 【場所の選び方その3】実際の現場とのすり合わせの続き
No5 【時合い】読める時合いと読めない時合い

 

 

■ ゲームプランとは ■

 

さあ未知なるフィールドへ来た!

 

まずは下見?
それともいきなり投げる?
ランガンする?
明暗に張り付く?

 

現場を見て臨機応変に対応しなくてはなりませんが、『臨機応変』と『行き当たりばったり』は違います。

 

Perfect Journeyの取材は2泊3日が最も多く、たまに1泊2日。
2泊3日だと朝夕マズメ2回ずつ、ナイト2回、デイは2.5回(移動もある為)。

 

ここからカメラとカメラマンの充電時間を引かなくてはならないので
デイかナイトは数時間ずつ削らなくてはなりません。

 

行き当たりばったりでフィールドに飛び出すとなかなか上手くいきません。

 

【ゲームプラン】というのは言い方を変えると【作戦】みたいなイメージです。

 

その土地の特徴を考えて『どういう釣り方をすればシーバスに出会えるか』
合理的に考える、

 

限られた時間の中で下見含めてどう立ち回るかを考える事が【ゲームプラン】です。

 

 

これは僕の【ゲームプラン】の基軸ですが、
『干満差が大きいほど一箇所で粘り、干満差が小さい程どんどん動く』です。

 

あくまで『僕の』考えである事と『この考え方をベースに臨機応変な対応が必要』
という事は先に書いておきます。

 

説明していきます。

 

 

■ 干満差が大きいエリア ■

 

西日本や九州エリアなど干満差が5mとかある地域。
河川に侵入する海水量も多く、潮の満ち引きと共に水が大きく動きます。

 

【ポイント選択】の回で書いた様なシャローが絡む様な場所も満潮時には水深5mです。

 

潮が下がる、もしくは上がっていくどこかのタイミングで
【時合い編】で書いた様なチャンスタイムが巡ってくると予想します。

 

しかし干満差5m。

 

【時合い編】で説明したような干満差と地形が重なったベストタイミングは30分もない可能性が高いです。

 

 

 

タイドグラフと共に図で書くとこんな感じ。
(例として適当に書いただけです。上流から時合いが来るわけではありません。)

 

もし、仮に僕が地元アングラーであるならば、
過去の実績などから刻一刻と変わる水位に合わせてチャンスタイムを迎える場所を長くても
1時間ごとに次々と移動しながら打っていくのが最善策と考えます。

 

恐らくその土地に精通した凄腕になればなるほど↑この様な【ゲームプラン】になると思います。

 

しかしこちらは初場所・ノーガイド・ノー情報。

 

僕が選んだ場所がいつ【時合い】というチャンスタイムを迎えるかは分からない。

 

 

そこで【ゲームプラン】を考えなくてなりません。

 

仮に下の二つの作戦を比べてみましょう。

 

作戦A 【シーバスが居そうな場所】を次々と動き回って偶然その場のタイミングに当たる確率。

 

作戦B 【シーバスが居そうな場所】の条件を複数満たす自分なりに一番良いと思う場所で動かず、
    いつか訪れるタイミングを捉える確率。

 

まずはAから考えてみましょう。

 

Aで回る場所も実際にシーバスが回ってくる場所か否かは分かりません。
その上で30分あるかないかの【時合い】のタイミングに当たるか否か。

 

仮に満潮から干潮の6時間で5箇所を回ったとします。その内の一つがその時の
【シーバスが居そうな場所】の正解だったとして、5カ所の内一か所が正解とすると当たりを引く確率1/5。

 

この上、情報なくランダムに回って【時合い】のタイミングに重なる確率は・・

 

【居そうな場所】が当たる確率 ×【時合い】にタイミングが合う確率 になるので
相当確率が低くなると考えれます。

 

*実際には【居そうな場所】も【時合い】も現地の正解が分からないので計算しようがないのですが(^^;;

 

 

しかし作戦Bの場合、最も【シーバスが居そうな場所】で足を止めれば【時合い】は掛け算にならないので
そこまで確率は下がらないハズ。

 

勿論【シーバスが居そうな場所】を外している可能性もあります。
自分の経験から選んだ他の場所の選択肢も必ず考えておきますが、
以上の事から『干満差が大きいエリアでは1箇所で粘る』作戦を僕は【ゲームプラン】の基軸としています。

 

*細かい立ち位置とかキャストする位置とかは変えたり、少し場を休ませたりはしています。

 

 

■ 干満差が小さいエリア ■

 

続いて干満差が少ないエリアの【ゲームプラン】を考えてみます。

 

主に日本海側。大潮でも干満差30cm未満なんて地域。

 

 

僕は『どんどん動く』という選択を基軸にすると書きましたが、
初場所・ノーガイド・ノー情報で挑む際の干満差が小さい事の『メリット・デメリット』を考えてみましょう。

 

メリット

◯水位が変わらない→下見した時の水位などの状況が数時間後、翌日にも引き継がれる。

◯地形がハッキリとしている。→常に同じ水量の流れを受けているので侵食箇所が絞られ浅深がハッキリした
 地形が多い。

 

デメリット
【時合い】があるのかないのか分からない

 

うわぉ!超シンプル!これくらいしか思いつかない(笑)

 

デメリットに挙げた【時合い】、確実にありそうなのは朝夕のマズメ。
この時間帯だけは【シーバスが居そうな場所】でじっくりとそのタイミングを待ちたいところ。

 

しかし朝夕マズメ以外は正直【時合い】の存在が僕には分からないです。
あとは一応わずかでも潮が動いている時間帯がいいのかな?程度。

 

待ち伏せしていても【時合い】が来るかわからない。
それならばランガンスタイルで【シーバスが居そうな場所】をどんどん回って『いつかはシーバスに出会う』作戦が吉かなと考えます。

 

↓↓↓

 

どんどん移動して行く為には、足場がしっかりと見えた方が効率が良いです。
移動効率を考えたらデイゲームを選択する方が圧倒的に有利です。

 

↓↓↓

 

デイゲームでも活性のスイッチが入っている個体ならシャローにも上がって来ているハズ。

 

↓↓↓

 

デイのシャローに上がってくる個体は鳥や獣といった陸上脅威をそれほど感じていないと思われるので、そういう魚はサイズが良いハズ。

 

 

という風に考えて干満差の少ないエリアは『どんどん移動していく』というのを【ゲームプラン】の基軸にしています。

 

実際のPerfect Journeyの現場では1箇所4投して食って来なかったら見切って移動、
という事も全然珍しくないです。

 

 

【実際の現場とのすり合わせ】で書いたアングラーの分布。
他のアングラーが入っていた場所を『どれくらいスレているかの指標』と書きましたが、
他のアングラーが入っていた場所はそれなりの時間空けてプレッシャーが解けてから入りなおしています。

 

また、『プレッシャーのかかっていない活性のスイッチが入ったシーバス』
出会う為に藪漕ぎも日本海側河川が多いです。

 

土地の特徴のデメリットを打ち消しメリットを最大限に引き出す事を考えた時に
『デイゲームでどんどん移動していきシャローの活性の高いシーバスを探す』というのが干満差のないエリアで
【とにかく1本】を果たす為の最善策かなと僕は考えています。

 

 今回のまとめ 

 

西日本と日本海側の僕が考える【ゲームプラン】。ここまでいかがでしょうか?

 

これまでのPerfect Journeyでは毎回こんな事考えて動いています。

 

恐らく・・

 

日本海側河川もその場所に精通したベテランや直近の情報があれば必ず実績のある場所である程度足を止めて打つと思うんですよね。

 

『最近ここ釣れてるからじっくり打ってみよう』みたいな感じでね。

 

干満差があるエリア、ないエリア。
何も分からないなりに【とにかく1本】の最善策を考えると『その土地に精通したアングラー』とは真逆の戦略になるのも初場所ノーガイドノー情報の旅の釣りの面白さと言えるかもしれません。

 

次回は干満差がそこそこの土地の【ゲームプラン】です。

 

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久保田氏のブログはこちら

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