「奇跡の一尾」不漁の年?長良川本流で出会ったサツキマスと尺上アマゴ | Megabass-メガバス

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「奇跡の一尾」不漁の年?長良川本流で出会ったサツキマスと尺上アマゴ

こんにちは!メガバスフィールドスタッフの小林です

2025年、長良川のサツキマスは例年以上の厳しい年に。
魚の気配は薄く、釣果の方もSNSや釣り人仲間の間で「今年はかなり渋い…」という声が目立ちました。

そんななか、土砂降り、増水。
ランガンの末に出会えた奇跡の1尾。
そしてもう1本、思わぬ形で出てくれた尺上の本流アマゴ。不漁の年だからこそ、一層強く心に刻まれる釣行となりました。
「このポイント選び、攻め方、ルアーセレクト…自分の釣り、間違ってるんじゃないか?」
釣り人にとって、“反応のない時間”が一番つらい。
しかし、土砂降りの中、ポイントを回ってようやく出た1尾のサツキマスが、すべてを証明してくれました。

釣れない日々に、心が折れかけた。
今年は、魚からの反応が本当に少ない。
バイトもない。チェイスもない。
何をやっても「無」。
沈黙。

「この流し方、トゥイッチの入れ方、そもそものポイント選び、全部ズレてるんじゃないか」
正直、そう思わない日はありませんでした。
それでも、信じて投げ続けた。
地味に、コツコツと。

6箇所目、土砂降りの午後、諦めずに6箇所目で選んだヨレ。増水による太く強い流れのヨレに答えを見た。
ここが最後、という気持ちで投げたGH95が流れに乗りきったその時、何かが触った!
「来た!」
と思った瞬間、「ドンッ!」 追い食い。一瞬でロッドが絞り込まれ、ドラグが鳴る。銀色の魚体が、水面下でギラッと翻る。
自分の釣りが“正解”だった証明
上がってきたのは、長良川本流の見事なサツキマス。

 

サツキマス40cm。通称長良鱒。

 

これまでの迷いが、一気に吹き飛びました。
「自分の釣り方、間違ってなかった」と。

サツキマス釣果としては“たった1本”。
でも、自分にとっては“重みのある1本”。

そしてもう一尾。

本流尺上アマゴ32cm

サツキマスの後、一段下流にある淵の開きでヒットした本流尺上アマゴも、まるで「ご褒美」のような存在でした。

魚を掛けるだけじゃダメ。「獲るための一手」を考え抜いた今回の釣行で、改めて痛感したことがあります。
それは「立ち位置・攻め方・ランディングの導線まで含めて戦略がないと、逃す」ということ。
サツキマスや本流アマゴは、ただ流して手にできる相手じゃない。
・どの角度から流すか
・どこで食わせるか
・ヒット後に魚が走る方向と、対する自分の立ち位置
・足場、ネットの準備、水の勢い…
すべてを想定していないと、せっかく掛けた1尾を逃す結果になる。

「釣り方」じゃなく「獲り方」を考えることが差を生じる。
今回の1尾は、まさにそれを強く痛感させられました。

最後のポイントでは、立ち位置を数メートルずらし、
「ヒットしたらすぐ下流に魚をいなせるスペースがある」それを踏まえて立つ
ラインの角度が自然に入りやすいよう構え、増水での強い流れの圧を利用してフッキングできるよう意識。
そして実際にヒットした瞬間、魚の走りを想定通りの方向に誘導し、一発ランディング成功。

獲るまでが釣り。掛けるまでは50%。

釣り人なら誰しも”バレたくない”という想いがある。
けれど、そのために事前にどれだけ準備・イメージできていたかが問われるのが本流トラウト。
この日の1尾は、まさに自分が積み重ねてきた“釣りの思考”で獲った魚でした。

最後に、
釣れない日々、何の反応もない時間。その連続で、心が折れそうになった。
でも、この1尾が教えてくれた。信じる釣りをやり続けることの大切さを。
1本でいい。
信じ抜く価値を思い出させてくれる魚がいるから。
これからも「釣れる日も釣れない日も、自分の釣りを信じて川に立ち続けたい」
そう思わせてくれた、今年最高の魚でした。

 

不漁の年じゃなく!遅れてる来る事を祈ってます。

では、また次回ブログ更新まで。

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