神通川サクラマス釣戦記 ~あとがき~ | Megabass-メガバス

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神通川サクラマス釣戦記 ~あとがき~

ひたすらサクラマスを追いかけた1ヶ月
当初、あまりのアタリの無さに苦悶の釣りでしたが、
最終的に、何とか4尾の釣果を得ることができました。

釣れない魚の代表格とされるサクラマス相手なだけに、
心して挑戦するつもりでしたが、心の奥底では、まだまだ油断していて …
10本くらい釣れちゃうんじゃないの ? (笑) ( 注 : 神通川の尾数制限は一人5匹まで )
などと甘い考えを持っていましたが、まあそれはそれは早い段階で鼻をへし折られ … (笑)
十二分にノーバイトの日々を味合わせていただきました。
本当に、ご馳走様でした ! (笑)

生涯釣果4尾な私は、釣り方もテクニックも、おこがましくて語れませんので、
今回の釣りを通して自分が感じた、桜鱒釣りついて、最も必要と思われる事を述べさせていただきますと …

可能な限り川に立ち、諦めててもいいから竿を振れ !

昨今の他の釣りと同様、仲間内で情報を共有し、効率よく魚を追う方法もあろうかと思いますが、
それでも最終的には、釣り場に立ち、竿を振り、マスの前にルアーを通さないと釣り上げる事はできません。

必死に投げて、ヘトへトになるまで投げて、特定のポイントを撃ち続けても、
タイミングが合わなければ …
マスとの が無ければ …
やはりアタリはでないかもしれません …

しかし、それでも、どうしても会いたいのであれば …

ひたすら思って、想って投げ続けるしかありません !

当初、私も迷いました。
ポイント選定、リトリーブスピード、リトリーブコース、ルアーレンジ …
すべてが不安になる程の無反応 …

疑心暗鬼の中、少しでも魚に近づく為に、躊躇しつつも入れ込み多発しまくるルアーロスト …

必死に頑張れば頑張るほど、精神的にダメージを食らうという魔のローテーション …

本当に 「 こんな釣り、やるだけ損なんじゃないか ? 」 と考えた瞬間が幾度あったことか …

それでも手だけは休めず、釣り場に立って、ひたすらキャストし続け …

突如、初めて一匹目の魚がバイトした時の感触

初めてサクラマスを釣り上げたときに感じた昇華感

そして、それ以降生じた

「 もう一匹 … 」

「 もう一回、あのアタリを … 」

「 もう一回、あの緊張感を … 」

味わいたい という 衝動

腹立たしい程、魅力的な魚だと思います !

そして、いざサクラマスが釣れてみて、振り返ってみると …
私が悩み、迷い、気にしていたポイント選定やリトリーブについてのあれこれは、
どれもたいした問題ではありませんでした。
リトリーブが、速くても、遅くても、ほぼ止めておいても、反応する魚は反応した …
またポイントについても、自分で見立てて、丸2日間叩いたものの、何の反応も無かったポイントは、
後日、やっぱり地元アングラーも頻繁に狙う超実績ポイントでした … (笑)
アタリがでない、自分には釣れなかったからといって、焦り急いで、勝手に迷う必要などなかったのでした。

富山で過ごした1ヶ月
私のこれまでのキャリアの中で、最もアタリの無い日々でしたが … (笑)
ひたすら魚を追いかけた、最も充実した日々でもありました。

このような夢中になれる時間を与えてくれた
神通川という素晴らしいフィールドに
桜鱒という魅力的な魚に
心より感謝いたします。

また、釣り場にて苦悩する私に、たくさんのアドバイスを下さった釣人の皆様

河原で余りのヒントの無さに疲れ果てている私に声をかけ、アドバイスして下さった 澤田 利明 様 ( エムアイレ )

九頭竜を初めとした豊富な経験談を聞かせて下さった 冨安 隆徳 様 ( スミス )

桜鱒お奨めメガバスルアーや利根鱒についても詳しく教えて下さった 河井 修一 様 ( Zip Baits )

神通川という釣り場や独自のサクラマスの狙い方について、実釣で教えて下さった地元アングラー 中川 弘 様

       各務原市より遠征に来られており、一緒に竿を振りまくった 柳田 徹 様

富士市より遠征に来られており、たびたび情報交換して下さった 牛島 隆二 様

羽鳥市より遠征に来られており、チョコレートを恵んでくださったXトレイルさん

まだまだお世話になった方が大勢いらっしゃって、ここに個別にお名前を挙げられませんが、
今回の挑戦に際し、神通川で出会い、たくさんお話を聞かせて下さった
地元富山のアングラーの皆様、各地からの遠征の皆様、
サクラマスを追って、ひたすら竿を振り続けた大勢の釣り仲間の皆様に心より感謝いたします。

また、いつの日か、同じ風景の中で竿を振れる日を楽しみにしております !

                                 by 中澤 新一郎