FRESH VOICE

神通川サクラマス釣戦記 ~最終章~ 「 諸行無常 」

5月29日(金)
私のサクラマス挑戦最終日
この日も、日の出を迎える朝モヤに包まれた神通川は美しかった。

人出を避けた平日の釣りであるが、
皆、同じ事を考えていたようで、大勢の釣人が名残惜しむかのように神通川に集まり、竿を振り続けている。

ここ1週間以上降雨の無い神通川は、水位1.08m ( 神通大橋 ) と、その勢いを失い、
川の活気とともに、釣果も下降線を辿っていた。

馴染みある神通大橋下流域だが、満員御礼の為、
私は、気になってはいたが一度も流していなかった神通大橋左岸上流へ分け入る。

水量の低下により流れのトロく、浅くなってしまった神通大橋下流域よりも
本筋の流れがまとまり、しっかりとした深みのあるこちらが、もしかしたら可能性があるのではないかと、
最終日にもかかわらず新規開拓 !
皆に負けじと、必死に竿を振る。

すっかり流れの無くなってしまった井田川からの筋
トボトボと歩きながら、竿を振るもフル遠投したミッドダイバーはコツコツとボトムを拾い …
予想はしていたが、魚信は無い …

鉄管下を越えて、尚下流へと下ると、流れが左岸よりに集まり
徐々に深みが増し、流速が速くなる。
ダウンクロスで斬っているミノーは途端に元気になって、期待のレンジを泳ぎまくる ♪

「 悪くない … 」

最終日に何とか5尾目の釣果を上げようと、果敢に攻める。

目の前にしたポイントは、
流れが左岸にぶつかり、底はしっかりと掘れ、下流には岩、
深みのある流れの当たった淵尻という感じ。
私は少し離れた上流側から深みへ、落とし込むように
ミノーをダウンクロスで流しこんでいく。

そして数投目 …

『 ドス ! ! 』

ミノーが強制的に停止させられる ! !

そう … 根掛かった … (怒)

水没した葦の茎に見事にフッキング …
まったく外れない …
己で選んだ、期待のできる流れのある深みなのだが、
ルアーは目視できるも、ちと深く流れがキツくて、回収できない …

期待したポイント …

釣果への欲 …

最後の最後までのルアーロストへの苛立ち …

意地でも回収してやると、胸まで浸かって手を伸ばし、
急な流れの中で踊らされながら、
意固地になって、流れに逆らっている時、ふと波だった水しぶきが顔にかかって

我に返る …

悔しいが … 諦めよう …
危険過ぎる …

憎憎しいが、ぐっと飲み込み
グローブに ドラゴンコール を絡め、じっくりと引っ張り … 

「 ピシッ … 」

ルアーロスト確定 …

私の中で 「 終了 」 が告げられた時だった。

その後は、釣果をあげられなかった神通川上流域のポイントを見て回り、改めて
釣行当初 ( ゴールデンウィーク時 ) との水量と風景の変化に驚く。

 4月30日 大沢野                       5月29日 大沢野

          4月30日 高山線鉄橋下

          5月29日 高山線鉄橋下

          4月30日 高山線鉄橋下流

          5月29日 高山線鉄橋下流

当初は、その水量に気遅れしたが、
現在の少ない水量の神通川を見ていると、懐かしさというか …

「 怖いくらいの水量の方が期待できる … 」

と思うように自分の感覚が変化している事に気づく。

少しはサクラマスを知れたと言う事だろうか …

富山にできたサクラマス師匠のアドバイスに従い、向かったポイントは既に釣人が攻めており、
結局日没まで触れることはできなかったが、
最終日の最後、大好きな上流域の風景の中でミノーを流し
美しい夕焼けを眺めながら、沈む夕日とともに
私の神通川サクラマス挑戦は終わりを告げたのでした。

* ブログ内容は5月31日以前のものであり、現在、神通川でのサクラマス漁期は既に終了しております
  ので、お間違えのないよう願います。