FRESH VOICE

神通川サクラマス釣戦記 ~第十一章~ 「 堅忍不抜 」

夜明け。
富山の街並みの向こうに連なる北アルプスの山々は雄大で、荒々しくも、美しい姿を見せる。

釣り場へと急ぎ、いよいよ河原に立てば、早朝の澄んだ空気の中、
聞こえてくるのは鳥のさえずりと、キジの泣き声 … そして空を裂くキャスト音 !

皆が 「 期待 」 を神通川の川面に投げ始めている。

満員御礼の河原
さあ、戦いが始まる !

先日3匹目のサクラマスの釣果を得て、ひとつ分かった事があった。
正確には分かった事というか、感覚を得たということなのだが …

釣り方が分かったとか、凄いテクニックを見つけたとか、
やたらと魚影の濃いポイントを発見したとかではないので、ご安心を ! ( 笑 )

簡単に言うと、「 自分の中での迷いが消えた … 」 という程度のことです。

私も皆に混じって、本日の神通川のご機嫌を伺いがてら、
流れを、お得意のU字ターンで斬っていく ♪

すると幸先よく、ミノーが流芯を抜け、いよいよ緩流帯に入った直後 …

『 ゴン ! 』

ウグイがバイト ! (笑)

「 ウ~ム … 」 と唸りつつ …
今度は対面の流芯脇を探ろうと、ミノーを流すと …

『 ゴゴン ! 』

またもウグイがバイト … (苦笑)

まあアタリの遠い釣りなので、魚信は何であれ、嬉しいものですが …

気を取り直し、今度はちょっぴり立ち位置をずらし、
気になる流れの位置へ、ミノーを丁寧に流し込むと …

『 ドス ! ! 』

重々しいバイト ! !

そして首フリ ! !

即座に打ち込むフッキングに対して、魚は水面を割り、

魚体丸出しで垂直方向へジャンプ !

「 50くらい … 小型か … ! ? 」

とはいえ、流芯ど真ん中で流れにのったランは強烈 !

ドラグ音をけたたましく鳴らしつつ下流へ疾走 !

私の動向に気づいた下流のアングラーが気を使って、キャストを控えてくださる。

しばしのランをしのいだ後、流芯からひっぺがし、

後は焦らずにじっくりと寄せ …

きっちり体力を奪った上で、落ち着いて…

ランディング ♪

してみると …

なんと …

ニジマス … (苦)

てっきりサクラマスだと思い、集まってきた釣人達と、しばし笑いあって談笑 ♪

そして今一度気を取り直し、再び竿を振り続けるも、それから魚からの反応はありませんでした …

三日程前の降雨により、川はササ濁り …
天気は快晴で、太陽光が水中に射し込み、いい感じ …
気温も上昇し、釣り場は夏の暑さだが、おかげで水温も朝から上昇 !
期待が持てる感じなのだが …

いよいよ昼となり、釣人達が釣り場を去って行く。

朝の賑わいが嘘のように閑散とした空気が釣り場に漂い …

初夏を思わせる陽射しと暑さだけが増していく中 、しばし神通川は静かな時間を得る …

そして私は一人、河原でキャストを続けつつ、じっと 「 時 」 を待ったのだった …

( つづく )

* ブログ内容は5月31日以前のものであり、現在、神通川でのサクラマス漁期は既に終了しております
  ので、お間違えのないよう願います。

使用タックル

ロッド : トラウトロッド
リール : シマノ 4000
ライン : DragonCALL 8braid PE 1号 + ナイロン 25lb
ルアー : フローティングミノー