X-80 MAGNUM ~ ジャイアントシーバスを鬼釣りするために ~ | Megabass-メガバス

FRESH VOICE

X-80 MAGNUM ~ ジャイアントシーバスを鬼釣りするために ~


昨年のフィッシングショー横浜
メガバス・ソルトブースに展示された X-80 マグナム のプロト
大勢のお客様が目を止め、質問されてきた事は …
「 どうしてハチマルなの ? 」 「 80mm以上あるじゃん 」 でした …

当時、命名の由来を知らない私は、
「 まったく分かりませんよね ? 」 と、一緒になって不思議がり、
途中からは、逆にお客さんに質問するようになり、
最終的には「 意味分からん ! 」 とメガバス社の皆さんの目が届かない事をいいことに、
面白がって言いたい放題言っていたら、お客様には結構ウケが良かったのを覚えている … ( 爆 )

あれから1年半 …
この間、シーバス・ヒラメ・コチ・青物 … と、たくさんの魚が X-80 MAGNUM で釣れてきたが、
不思議と私自身は 「 マグナム 」 の謳い文句に見合うサイズを仕留められずにいた。

そして先日、ついに私の X-80 MAGNUM が、遅ればせながら 「 覚醒 」 した ! ( 笑 )

深夜の下げ潮の効いた川。
最近、絶好調の CUT VIB も不発という危機的状況 …
苦し紛れに搾り出した期待は、 ハチマル・マグナム のナチュラルなアクションと、その存在感。
いわゆるスリム系ミノーとは一線を画す、ベイトライクな体高のあるシャイナー形状と、
そのボリュームあるボディを、魚に違和感を抱かせることないレベルで、艶かしくロールさせ、
アピールできる特性。

狙いは、シャロー域から、本流筋の流れに、ベイトがこぼれ流されるイメージ …
流芯が形成した一段深いチャンネルのボトムに潜み、ブレイク上からこぼれ、さらに流れに揉まれて深場へ
迷い込むベイトを、下から見上げつつ虎視眈々と狙うシーバスを想像して、
X-80 マグナム を流れに乗せて落とし込みつつ、ゆっくりとスローリトリーブで、僅かにボディをロールさせ、
もしかしたら若干ボディが光ったりするような事を期待しながら、「 生き物 」 アピールをしつつ、
極力ナチュラルなイメージで、丁寧に マグナム を流れ下らせていた時 …

『 ココン … ! ? 』

小さな、小さなアタリ …

確かめがてら繰り出したスイープなフッキングに対し、ジワリと重量が乗り、その後ゆっくりと浮き、
川の流れに逆らい、上流へと登りだす感触 …

感じる違和感に、即座に糸ふけを取り、思い切り叩き込むフッキング ! !

ようやくニセモノの餌を食わされた事に気づいたのか、水面に急上昇し、猛烈なヘッドシェイク ! ! !

『 ズドドドーーーーン ! ! 』

激しい水飛沫 !

一気にフルベンドし、弧を描いたまま静止するパンゲア !
首振りに合わせて、「 ズリ … ズリリ … 」 と何とも嫌な感じで ガウス から引きづり出されるライン …
魚が走ることによって引き出されるのではなく、魚の重みだけで勝手にラインが出て行く感触 …

幸いなのは、何故かこの魚、流れにのって走り下らないこと。
流芯から外れ、右往左往し、もがきはするが、その後水面を割ることもせず、ただただ重く動き回る …

川べりに寄せては、一気にラインを出され、流芯手前で右往左往 !
再び寄せては、だらだらと重く川べりを下り、右往左往 !
それでも、じりじりと20mほど川を下らされて、何とか広い浅瀬へ誘い込み、座礁させて無事捕獲 ! !

ライトの明かりの中に横たわったのは、秋の足音に呼応した待望の「 マグナム 」 サイズ !

ブ厚い唇で、 ハチマル マグナム をハーモニカに喰っていた …

川縁に横たえた魚を眺めつつ、ふと思う …
至極ベイトライクなシルエットと、アクションを持つルアーを、可能な限りナチュラルに操作し、泳がし、
魚の望む形で捕食位置に送り込む …
そして幸運にも理想どおり魚が潜んでいてくれて、結果として現実に口を使ってくれた …

当たり前の事なのかもしれない …
凄腕のアングラーの方々からすれば、当然の話なのだろうか …
釣り場の状況を読み、魚の行動を読み、それに応じたルアー選択・ルアー操作を行い、
魚に違和感を与えないエサ( ルアー ) を口元へ届ける …
上手な方々は、その各読みや選択・操作の精度がハンパではないのではないだろうか ?

無論、私レベルだと、真剣に予測すればするほど、自信を失うばかりの見るも無残なものなのだが、
それでも日々釣り場に通っていると、そのヒントにちょっぴり触れられるのかもしれない …
そして、そのヒントに触れる機会は、できるだけ捕食の流れに即し、違和感の少ないもの、
ナチュラルなものが掴みやすいのかも …

まあ、振り返って考え、私レベルでひとつ確かなのは、
私の ハチマル マグナム は「 『 遅れて覚醒 』 などしていない ! 」 ということ。 ( 笑 )
パッケージから取り出した時点で、問題なく 「 覚醒 」 しているわけで …
無論、店頭に並ぶ、全ての X-80 MAGNUM は全て確実に 「 覚醒 」 しているので、御安心を ! ( 笑 )

思うに、たぶん覚醒するのは 80マグナム ではなく、釣り人です !
釣り人に 「 覚醒 」 するヒントを与えてくれる …
「 覚醒 」 の手助けをしてくれる …
そんなルアーなんだと思います !

もっとも、私の場合、残念ながらちょっとやそっとじゃ 「 覚醒 」 しきれないようなので、
引き続き ハチマル・マグナム 投げ続けたいと思います ! ! ( 笑 )

今回の使用タックル

ロッド : Shadow Pangea SP-100 M
リール : GAUS 30X
ライン : DragonCALL 8braid PE 1.5号
ルアー : X-80 MAGNUM ( GLX GREEN APPLE + 自己流やっつけアルミ張り … )