猛暑の長良川で響いた一撃。プロトロッドが引き出した“傷痕のサツキ” | Megabass-メガバス

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猛暑の長良川で響いた一撃。プロトロッドが引き出した“傷痕のサツキ”

こんにちは!メガバスフィールドスタッフの小林です.
今年の最高気温を更新し、まだ身体が暑さに慣れて無く更に暑く感じた日でした。

長良川本流。
日中は灼熱の太陽が容赦なく照りつけ、本流は沈黙が続いていた。
だが夕マズメ、日輪が山陰で欠け、風が止まると同時に本流が静かに息を吹き返した。

この日は、数日前の増水がようやく落ち着きはじめ、完全とはいかないが水位は回復し、水色は美しく透き通っている。条件は悪くない。
魚が動く“間”は、まさにこういう瞬間に訪れる。

夕刻、18時30分。
瀬から徐々に深くなる掛け下がり、水深1.5m程。更に下流は深い淵になる。
流し込んだのは、FX9(アユカラー・フローティング)。すでに誕生からかなりの月日が経過しているが、今なお支持される“名作”ミノーだ。

この日のヒットレンジは20〜30cmとかなり浅め。本流サツキや尺アマゴは、こういったレンジを意識して釣ると結果が出やすい。
“活性の高い魚”だけを狙い撃つ展開。

ロッドは、開発中のメガバス「グレートハンティング 本流用6フィート後半」のプロトモデル。
このロッドのしなやかさと張りが、ダウンでのタイトなトレースを可能にしてくれる。
そんな流しの中で「ゴッ」と抑え込むようなバイト。
刹那、本流の瀬を暴れるように走る影の主は、ギラリと光を放つ。サツキマスだと確信した。

上がってきたのは36cmの銀化サツキ。
小柄ではあるが、その体躯には目を疑うほど深い“鵜傷”が刻まれていた。
命をかけたサバイバルを生き延び、なおも上流を目指していた証。

魚の強さに胸を打たれた。
そして、その魚を引き出すことができたロッドとルアーにも、確かな手応えを感じた。

開発中のグレートハンティングが本領を発揮した一撃。
厳しい長良川本流で、その実力を確かに証明してくれた。

嬉しい事に、この増水後からポツポツとサツキマスの釣果を耳にするようになりました。

では、また次回ブログ更新まで。

【使用タックル】
ロッド:プロト 6フィート後半、MLクラス
リール:2500番 スピニングリール
ライン:PE 0.8号
リーダー:ナイロン 8lb
ルアー:FX9(アユカラー・フローティング)