TACO-LE × ピンクジョージ・湘南ショートマダコ船レポート | Megabass-メガバス

TACO-LE × ピンクジョージ・湘南ショートマダコ船レポート

 

 

 

発売以来、全国のタコ釣りファンから絶大なる反響を集める8POD・TACO-LE。今年は船タコ用のアイテムも追加してラインナップはいっそう充実した。
5月下旬、その開発担当者であるピンクジョージが関東の船タコに挑戦。初めてのエリアに戸惑いつつも、数・型ともに満足の釣果を達成した。

 

 

意外な奥深さがあるタコ釣り

「美味しく遊ぼう!」を合言葉に立ち上げられたメガバスのタコ釣りブランド、8POD(エイトポッド)。近年、ルアーアングラーの間でも非常に大きな盛り上がりを見せるタコ釣りだが、エサ釣りっぽいイメージもあり、掛かっても引かない、重いだけという印象を持っている人もいるはず。いったいタコ釣りの面白さはどこにあるのだろうか? 8PODの開発担当・ピンクジョージこと木下(きした)ジョージに聞いてみた。

 

 

「タコ釣りは手軽で簡単な釣りですが、意外な奥深さがあり、リグを変えたりパーツをトッピングしたり、誘いを工夫したりと、実はルアーマンがハマってしまう要素もたくさんあるんです。しかもタコは食べても美味しい! 釣って面白く食べて美味しいのだから、やらない手はないでしょう。エサ釣りでもルアー釣りでもなく、新感覚の釣りとしてタコのハイブリッドゲームをおススメする理由はそこですね」

メガバスというと、一般的にはストイックなモノ造りをするバスフィッシングのブランド、というイメージがあるかもしれないが、実はソルトウォーター用のタックルやルアーも大の得意分野。従来のタコ釣りの要素を踏襲しつつ、ルアー釣りの遊び心も取り入れた8POD・TACO-LEは、あっという間にタコ釣りファンの注目の的となった。

 

ショート便で船タコに挑戦

タコ釣りには波止(港の防波堤)や小磯でのオカッパリと、船から狙う釣りとがあり、それぞれに独特の釣趣がある。8PODも当初は岸釣り用のアイテムからスタートしたが、今年は船タコ用のタックルも追加されていっそう充実。5月下旬、ピンクジョージはそんな船タコアイテムを引っ提げて相模湾・湘南エリアに向かった。

事前に地元のショップさんで聞いた話によると、「湘南エリアはこれまでやってきた明石エリアと違って岩礁帯のボトムが多く、根掛かりのリスクがあるらしい。その部分では釣りの難易度が少し高そう」とジョージ。ロストに備え、いつもより多めに仕掛を準備しての挑戦となった。

お世話になった船宿は片瀬漁港の萬司郎丸さん。江の島を眼前に望むロケーション抜群の立地で、アジ、キス、カワハギ、スルメイカといった小物からキハダ、カツオまで、季節の釣りものを案内してくれる人気の船宿だ。タコ釣りに関しては朝から昼までのショート便を設定。釣り場も近く、慣れない人でも短時間で十分に楽しむことができるのだ。

 

お世話になった18号船の飯田和仁船長と。片瀬漁港は湘南のシンボル・江の島の付け根にあるアクセス抜群の港。
小田急線の片瀬江ノ島駅から徒歩で3分と近く、駐車場やトイレも完備して受け入れ態勢も抜群だ。
(萬司郎丸HP・http://www2.manjiromaru.com/)

 

ちなみに萬司郎丸のショートマダコ便は、午前6時半出船の午前便で、料金は1人6000円。料金にはタコを入れておくネットと氷、それにエサのカニ1匹が含まれている。基本的に初夏から夏までがシーズンだが、その年の状況次第で期間は前後する。釣行の際はホームページ等で確認していただきたい。

 

 

ロケーションは抜群。天気が良ければこんな景色も見ることが出来る。

 

重要なのは仕掛が底にあること

朝6時、受付を済ませたピンクジョージは車を駐車場に回し、タックルと乗船券をもって船着き場へ。今日の船は、飯田和仁船長が舵を握る18号船だ。ここで乗船券と引き換えに氷をもらい、釣り座につく。当日の釣り客は6名で、うち4名はタコテンヤを使った手釣りのベテランさん。全員が左舷に並び、片舷流しで狙うという。

6時20分、定刻には少し早いが、全員が揃ったところで出船。最初のポイントは港を出てすぐの江の島周りで、そこから少しずつ東に進みながらポイントを探っていくプランだ。海底は砂地に根が点在する地形で、水深は平均で10mあるかないかと浅い。
5分ほどで釣り場に着くと船長の合図で一斉に仕掛けを下し、思い思いの方法で誘いを開始。ピンクジョージのタックルは新発売の8P-FUNE180-2に、リールはIP68L、ラインはPE2号にフロロカーボン20lbのショックリーダーというセッティング。Wサルカンには50号のオモリとタコーレシェイクを2個セットしたツインリグ仕様で、竿先を細かく動かして常に底を小突いていく。

 

タコーレシェイクの基本仕掛。
タコサルカンWにタコーレシェイクを二つセットするツインリグ仕様。オモリは50号を使用。

 

カラーはチャートやホワイトをベースにした明色系をパイロット的に使う。

 

「この方法がベスト? いや、そんなことはないです。シェイクしているのは自分のリズムをとるためと根掛かりを防ぐため。動かし方に決まりはないので自由でいいです。砂地のポイントならズル引きでも釣れますよ」

アクションもさることながら、重要なのは仕掛けが常に底にあること、とジョージ。底を離れてしまっては、ヒットの確率が下がってしまう。

 

竿先を細かくシェイクして誘う。動かし方は自由だ。

 

幸先よくヒットも根掛かりに苦しむ

小突くこと数分、ジョージは小型ながら幸先よく一杯目をゲット。アタリを感じて一気に底から引き剥がすと、手慣れた手つきで取り込んだ。いつものポーズで写真を撮り、素早くタコネットに入れて足元の桶に入れる。桶には常時新鮮な海水が循環しているため手間要らずだ。

 

 

幸先よくマダコをキャッチ。小型ながら嬉しい一杯だ。

 

釣り上げたタコが吐き出したシャコ。タコーレシェイクそのもの?

 

開始早々1杯を釣って安堵するジョージ。だが、そこから2時間半、まったくアタリがなくなってしまった。潮が動いていないのか、前日の雨で活性が下がっているのか、理由は定かではないが、テンヤの常連さんにもヒットがない。これはマズイ!

こんなときはめげずにボトムをトレースし続けるしかないのだが、岩礁交じりのポイントゆえ、下すたびに分厚い海藻や岩にタコーレが掛かり、ロストも頻発する。無意識のうちにそれを恐れてタコーレを底に置いておく時間が短くなるから、アタリはいっそう遠くなる。そんな悪循環がしばらく続いた。

 

アタリがなければ黒系や赤系、リアルカラーも試してみる。タコーレシェイクは二つセットすることも可能なので、ヒットパターンがつかめないときは系統の異なるカラーを合わせてみても良い。それでも釣れないときはタコーレ専用のカスタムパーツを装着して目先を変えてみるのも効果的。いろいろ工夫してみよう。

 

コツをつかんで連発
数・型ともに満足の釣果だ

状況が変わったのは10時過ぎ。まずはテンヤの常連さんにアタリが出始めた。コースを変えて何度も流す船長。そのたびに良型のタコが取り込まれていく。

ジョージもこの流れに乗って数を伸ばす。シェイクの仕方は前半と変わっていないが、根掛かりの前兆をいち早く察知し、ロッドワークでかわしていく。どうやらコツをつかんだらしく、根を越えたタコーレシェイクをさらに動かして誘うとモゾッとしたアタリが伝わり、大きなアワセが決まる。

「コツっとボトムに当たったら、竿を煽って回避。それを怠ると根掛かり。気が抜けない(笑)。ただ竿釣りのほうが手釣りよりストロークが長いため、根掛かりを回避しやすいのかも」とジョージ。地形に慣れたことで根掛かりを回避できるようになったことも事実だが、船長によれば、潮が流れる方向が少し変わるだけで根掛かりしやすくなったり、急にアタリが増えたりということはよくあるそうだ。

 

待望の2杯目はキロ級の良型。お得意のポーズでアピール。

 

こうして1杯、また1杯と好調に取り込んでいくうちに足元の桶にはタコがたまり、終了30分前には「つ抜け」(釣果が10を超えることを指す釣り用語)を達成。最終的には竿頭にあと1杯と迫る勢いで、サイズ的にもキロ級が複数交り、数・型ともに満足の釣果となった。

 

この日一番の小型。テンションが違い過ぎて笑える。

 

小型はリリース。

 

 

ますます期待の船タコ
タコーレシェイクの実力も証明できた!

ということで、湘南エリアで初めての船タコを楽しんだピンクジョージ、感想は?

「関東の船タコ釣りはテンヤにエサの手釣りがメインですが、今回の釣行で竿を使ったルアーフィッシングの可能性を感じました。根掛かりには苦しんだけど、次回は糸の号数もPE5号ぐらいに上げ、根掛かり時に針を伸ばして回収できるようにすればロストも少なく、もっと数も伸ばせると思う。後日、萬司郎丸さんのホームページを見て、あと1杯で竿頭だったことを知りましたが、初めての湘南エリアでタコーレシェイクを使って、10杯を超えるタコを釣ることができたのだからOKでしょう。夏に向けてタコの数が増えていけば、音とアクションでアピールできるタコーレシェイクがさらに活躍してくれるはず。万全の準備を整えてまたチャレンジしたい!」

関東の船タコはまさにこれからが最盛期。ますます楽しみである。

 

以前は底をネチネチ攻める釣りは好きではなかったジョージ。タコ釣りをやるようになってボトムゲームの苦手意識もなくなったという。

 

当日のタックル
ロッド:8POD-FUNE 180-2、178-2
リール:IP68L
ライン:PE2号
ショックリーダー:フロロカーボン20lb
ルアー:タコーレシェイク90+タコーレオプショナルパーツ各種
オモリ:50号(六角型ほか)
接続金具:タコWサルカンLW

 

 

 

●船タコゲームのニューウエポン
TACO-LE シェイク

タコーレシェイクは水切りが良く倒れにくいスリムなテール・デザイン。

船タコゲームで多用される2本付け仕掛けに対応し、わずかなロッドワークにレスポンスよく反応。デルタボディから発せられる強烈なフラッシングと、大小のラトルボールから発せられるラトル音によって、遠くにいるタコまで引き寄せます。また、タコーレシェイク専用に本数や線径・強度を再設定した、大型バーブレスフックと小型アウトバーブカンナの組み合わせによるツインホールドフックは、バラシを徹底軽減し驚異のキャッチ率を誇ります。さらに、オリジナルモデル同様前後に2ヶ所設けられた“おまかせアイ”を使えば、腹部にナス型オモリをつけてキャスティングゲームにも対応。アームの先にブレードやティンセル等のパーツを追加するなど、様々なカスタマイズをお楽しみいただけます。

 

 

>>> 8POD ROD Series

 

>>> 8POD TACO-LEシェイク

 

 

 

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