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MEGABASS×JERKMAN ニュータックルレポート

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MEGABASS × JERKMAN ニュータックル・レポート

 

(文・写真:T.T)

 

3月21日と22日の二日間、メガバスオーシャンは東京浜松町で開催された『スポーツフィッシングフェスティバル』に出展、2015年のオフショアタックルを公開した。同フェスティバルは、ソルトルアーのなかでも、特にオフショアキャスティングを強く意識したイベント。メジャーブランドからコアなブランドまで、ビッグゲーム関連のタックルが一堂に会し、大きな盛り上がりを見せていた。

メガバスオーシャンは、昨年からリリースを開始したジャークマンとのコラボ製品をメインに展示。オフショアファンの注目度は予想以上に高く、次々に訪れる来場者に開発者の廣江栄二氏が自らレクチャー。開発の意図や使い方のコツなどを解説した。その模様と併せ、早速、製品をフィーチャーしていこう。

 

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一番こだわったのはティップ トリジア・キャスティングカスタム

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TRIGYA CASTING CUSTOM

TMJ-82S  8フィート2インチ 60-130g LURE PE6-8G DRAG MAX 14kg

 TMJ-82S1

 

まずロッドだが、今回トリジアシリーズに追加されたモデルは、トリジア・キャスティングカスタムTMJ-82S、トリジア・ジギングカスタムTMJ-65S(スピニング)、トリジア・ジギングカスタムTMJ-65B(ベイト)の3アイテム。

TMJ-82Sは20kg以上のヒラマサをターゲットにしたパワーロッド。しかしただ硬い、ただ強いだけではなく、誰が使っても一定のパフォーマンスを長時間継続できる操作性の良さを兼備。長さも8フィート2インチとオールラウンドなレングスに設定している。もちろん、メガバス×ジャークマンのルアーをすべてカバーすることは言うまでもない。

「このロッドははじめから大物を想定しているので、それに十分対応できるバットを備えているのはもちろんですが、実は、一番こだわったのはティップの柔軟性なんです」と廣江氏。

パワーロッドであることは一目瞭然だが、実際にロッドを曲げてみるとティップのしなやかさを実感する。この意図をもう少し詳しく解説してもらおう。

「ティップに柔軟性を持たせる大きな目的は、ルアーの操作性の良さとダイビングのさせやすさです。かなりソフトにしているのでルアーの操作性が格段に上がると同時に、アタリを弾きにくくなります。あとは何と言うか、ヒラマサの大物はルアーを外すのがうまいんです。ヒットした後に、こっちに向かって泳ぎながら首を振ったりする。その時にロッドの張りが強すぎると、テンションが抜けてバレてしまうんです。その対策としてもティップの柔らかさにはこだわりました」

つまり、暴力的かつ変幻自在なヒラマサの動きでラインのテンションが変わっても、柔軟なティップがそれに追随して絡め取ってしまう。そんなロッドである。

ヒラマサの引きに耐える強靭なバットと、ルアーを柔らかく動かすソフトなティップ。相反する要素を融合したロッドは極端にバットが強く、ティップが柔らかい造りだが、ファーストテーパーとは少し違う。言うなれば、レギュラーテーパーの先が自然にしなやかなティップに移行していくという感じなのだ。7フィート台では不足だけれど86では持て余すという現場の声に対して、82というレングスも実に絶妙といえる。

 

ではキャスティング性能はどうだろうか?

「キャスティングに関してはまったく問題ありません…というよりぶっ飛びますよ。飛距離も出るし、ヘビーロッドを使っているという感覚がないくらい軽いです。その秘密はもともとメガバスのブランクス自体が軽く強いことや、ガイドセッティングの工夫もありますが、一番はバランスです」と廣江氏。

どの分野でも、バランスがとれたいいロッドというのは軽く感じるものだが、そこは長年蓄積されたメガバステクノロジーでクリア。非常に使いやすいロッドに仕上がったと、廣江氏も満足の1本だ。

ちなみに、この次に追加するとしたらもう少し、パワーを抑えたライトバージョンにも取り組んでみたい、と廣江氏。想定するのは近海の10㎏位までのブリ、ヒラマサを相手に、より小さなルアーも視野に入れたスペックだという。これも楽しみである。

 

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ドテラ流しを意識したロングロッド トリジア・ジギングカスタム

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TRIGYA JIGGING CUSTOM

TMJ-65S

6フィート5インチ MAX200g PE3-5G DRAG MAX 5kg

 TMJ-65S1

 

TRIGYA JIGGING CUSTOM

TMJ-65B

6フィート5インチ MAX200g PE3-5G DRAG MAX 5kg

 TMJ-65B2

 

ジギングロッドはスピニングとベイトの2タイプ。長さはどちらも6.5フィートの設定だ。長めの設計は、ドテラ流しにベストマッチするロッドを念頭に置いているため。テスト段階では7フィートも試作したが、使いやすさで6.5フィートに落ち着いた。

「ターゲットはヒラマサとブリ。設計段階ではドテラでの使用を前提にしましたが、もちろんドテラでしか使えないわけではありません。レングスが長いとジグをしゃくりやすいのと、魚を掛けてからのやり取りが非常に面白く、外れにくい。これがいいところですね。使っていて楽しいロッドです。長さとパワーのバリエーションは今後増えていく可能性があります」

いずれもマックスのジグウエイトは200g。極端にヘビーということもないがパワーは十分にあり、ライトロッドではないがジグを動かしやすく、ヒット後のやり取りも楽しめる。使用頻度の高いジグはすべてこなすオールラウンダーという仕上がりだ。

 

 

 

フラットサイドが生む動きとフラッシング フラッパー

 LINEUP 170mm/55g 200mm/75g 220mm/90g

 

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ルアーはフラッパー、ソウリーフローティング、ソウリーシンキングの3タイプ。それぞれに3サイズが用意されている。

フラッパーは水面に斜めに浮き、泡を噛みながらダイブするダイビングペンシル。発売以来好評で、ユーザーからの釣果報告があちこちから届いています、と廣江氏。なかには「これじゃないと釣れない」という声もあるほど実績を上げている。

使い方の基本はロングジャークだが、連続トゥイッチやショートパンピングのような小技にも対応。また、リトリーブのみで水面下を長く泳がせるロングダイビングもレパートリーのひとつだ。汎用性が高く、いろいろな使い方ができる。

このルアーがヒラマサを惹きつける理由として、アクションの秀逸さに加えてフラットサイドボディーの効果を挙げておかねばならない。このおかげでワンジャークごとに絶妙なヒラウチアクションを実行し、なおかつ強烈なフラッシングが海中に光を届けるため、深いレンジにいる大型をも一気に浮上させるのだ。

「ほかのルアーであまり反応しない時でも、コイツには出るということがよくあります。たとえば、水中でガツンと食ってくることが多い春のシーズンなどは、フラッパーのロングダイビングが非常に効きます。もちろんショートも良く、ロッドワークとリーリングを併用して動きをアレンジすると、いろいろな誘いのパターンを作り出すことが出来るルアーです。サイズはその時のベイトに合わせて選んでいただくのがベターですが、アピールが欲しいときはベイトに関わらず大きなサイズをチョイスするのも効果的です。また、カラーはこれじゃなきゃ釣れない!ということはありません。シビアな時はリアルパターンが効きますが、それ以外は視認性や好みで選んでいただいてもまったく問題ありません」と廣江氏。

フラットサイドボディーと聞いて、空気抵抗の大きさから飛距離に不安を覚える方もいると思う。しかしこのフラッパーに関してはまったくの杞憂。フェスティバルの最中もそこを質問してきたユーザーがいたが、廣江氏は「大丈夫です。フラッパーは飛行姿勢にも気を遣っているので、PE8号でも気持ち良く飛んでいきますよ」と答えていた。

 

 

 

サンマを模した水面滑走型ペンシル ソウリーフローティング

LINEUP 150mm/40g 200mm/70g 250mm/100g

 

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サンマという意味のソウリーは、フローティングとシンキングの2タイプ。フローティングはダイビングペンシルのフラッパーとは異なり、水面でS字を描いて滑走するペンシルベイト。ダイブさせることも可能だが、基本的にはトップでのスケーティング&スプラッシュが最大の持ち味である。

使うタイミングとしてはサンマやトビウオが追われ、食われているときがドンピシャリ。だが、そうした状況でなくてもヒラマサを浮上させる能力は高い。ナブラの有無に関わらず、ダイビングタイプとのアピールの違いで使い分けるといいだろう。

引き方はロングジャーク、ショートジャーク、トゥイッチと様々。これはフラッパーにも言えるが、とにかく芸達者。使い手の意図に応えていろいろな顔を見せてくれる。さらに、いわゆる「タダ巻き」では水しぶきを撒き散らしながらのパニックアクションを演じ、大物の捕食スイッチをもオンにしてしまう。

「ソウリーのフローティングはリヤウエイトで垂直の浮き姿勢。ダイビングタイプと間違われやすいのですが、実際には水面でのアピールが欲しいときに有効なルアーです。トビウオが飛び立つときに見せる、テールで水面を蹴る動きを出せるため、マグロにもGTにも効果があります」

 

 

 

フォールでもジャークでもOK! ソウリーシンキング

LINEUP 120mm/40g 150mm/60g 180mm/75g

 

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シンキングタイプは水平フォールを得意とする沈下系のプラグ…というイメージだが、実は沈めても、引いても使える万能型だ。

ナブラやベイトボールに魚が突っ込んでいるような状況では、弱ったサンマのようにフラフラと沈下させて使うのが効果的。フォール時の動きは細かいバイブレーションではなく、水平を保ったまま大きく、ゆったりと身をひるがえして沈んで行く。この時フラットサイドボディーが海中に光を反射しながらアピールするため、遠くにいる魚にも強力な集魚効果を発揮する。

また、ターゲットが広範囲を捕食回遊している状況で真っ直ぐ引けば、水面直下でヒラを打ちながらのローリングアクションを起こしてアピール。もちろん、その途中にトゥイッチや細かいジャークを入れて、フラッシング効果を最大限に引き出すことも可能である。ピンポイントでもロングディスタンスでも活躍する特性に、絶妙なサイズ感も相まって、ヒラマサ以外のターゲットにも使いたいルアー。マグロゲームなどはその筆頭だろう。

「沈下時には水平もしくは若干前傾した姿勢で不規則にフォール。ロングジャークではひょろひょろと泳いで、止めるとスーッと沈みます。この時に魚がバイトしてくることが多いですね。シンキングタイプはフッキングがより確実に決まりますし、鳥が多いときにも邪魔されずに使えます。ヒラマサはいるけれど何故かトップには出ない、という状況で使ってみてください。どうしても食わない時に1本持っていると重宝するルアーです」

 

 

 

コラム1: フラットサイドボディーの使い分け

今回紹介したメガバス×ジャークマンのルアーを見ると、フラッパーとソウリーシンキングがフラットサイドボディーであるのに対し、ソウリーフローティングのみサイドボディーにフラット面を持たない。これは、フラッパーとソウリーのシンキングが水面下で魚を誘うルアーであるのに対し、ソウリーのフローティングは水面のスプラッシュでアピールするタイプであるから。水面上がステージとなるソウリーフローティングにとって、フラッシングは最重要課題ではないという判断である。また、想定するアクションを出しやすくするためにも、ソウリーのフローティングタイプはこのシェイプがベターなのだ。

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コラム2: 浮き姿勢(角度)の違い

廣江氏がテスト段階でこだわっていたことのひとつに、ルアーの浮き角度がある。斜め浮きのフラッパーに対して、ソウリーのフローティングは直立型の浮き姿勢。フラッパーはより泡を噛みやすい姿勢を作り出し、逆にソウリーは、引いたときに顎で水面を叩いてスプラッシュを出しやすくするための設計なのだ。どちらも理想の動きにするために無数の浮き角度をテストしてきたが、そのバランスは非常にシビア。フックのサイズを変えることでも変わってしまうのだ。

廣江「浮き姿勢にこだわるのは、たとえばフラッパーの場合ならそれによって潜った後の浮き上がり方が変わってくるからです。垂直だと早く、水平に近いとゆっくり浮上します。浮き角度はフックの違いでずれてしまうこともあるほどシビアですが、海の状況によっては立って浮く方がいいときと、水平のほうがいいときがあります。フックは推奨サイズを基準に、状況に応じてアレンジしてみてください。また推奨サイズはトリプルフックを表記していますが、シングルフックを使われる場合は重さを合わせていただければOKです」

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●ワンポイントアドバイス: ジャークの距離を意識する!

 ヒラマサプラッギングをやっていると、思うように魚を誘い出せない、追ってくる魚をあと一歩で食わせることが出来ないなど、壁にぶち当たることがあると思う。そこで最後に、ジャークマンルアーをより効果的に使うヒントがないかと聞いてみた。

「うちのルアーに限ったことではないかもしれませんが、プラグに動きを与える際に、ジャークの幅、つまりルアーを動かす距離を意識的にコントロールするといいですよ。その日の活性によってヒラマサが長い距離を追うときと、細かい動きに反応するときとがありますから、そこを意識することで食わなかった魚を食わせられる可能性があります。ジャークマンルアーはいろいろな引き方が出来るので、そういうことも試しやすいと思いますよ」

 

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廣江栄二氏の経験とメガバスのテクノロジーがガッチリとコラボした妥協なきスペック。

カラーも出揃った今シーズンは“メガバス×ジャークマン”から目が離せない。