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さて、今回のタフなロケで大いに活躍してくれた「カヴァーハッキング」と「ジャグラー」だが、巨大ラージと丸2日間にわたって格闘し、プロトタイプ 2号機の完成度が1号機よりもさらに進化できたことを確認できた。ギア比は、当初、カヴァーハッキングについては、7.1などという高速ギアのインストを考えていたが、速くしてもさしてメリットを感じなくなったジグ&ワームのピックアップスピードなどよりも、余裕でブ厚いヘヴィカバーから魚をパッドごと引きずり出してぶち上げる、「ド級のハイトルク」の方が必須ということを、連日のカヴァー格闘で再度実感。金森くん位の歳の頃はまったく感じなかったが、四十肩と闘う中年オヤジにとっては、まず、疲労感が圧倒的に違うのだ。あえてトルク重視のギアレシオにしてよかった。結果、ハイスピードギアだとギアユニットが大きくなり、リールの総重量が重くなってしまう方向性だったが、ハイトルクギアにしたことで、逆にギアユニットがコンパクト化、軽量化の方向性に向かうことができた。おそらくマグブレーキまで搭載して、アンダー180gのハイパワー・リールの新世界、わずか179gのヘヴィカヴァーリールが実現。
マグネシウムボディなので、海水での連続使用はNGだが、淡水のバス限定として開発してきたので、剛性、耐久性ともにレーシングスペック。 キャストは、リールシートトリガーに「2フィンガーでグリッピング」。握り替えをまったくせずに、フックセット、ランディング、再キャストすることを前提にした、「フルタイムグリッピングマシン」だ。もはや、このリールは、自分のために再度作ったようなリールである。
NEWオペレーションリール、ジャグラーについては、ルアー界初の「サムアクセルドライブ・ユニット」ということで、はじめてベイトリールを手にしたときのような、使いこなす楽しみがある。
トップウォーターゲームやミノージャーキング、ジグ&テキサスでは、「ハンドフリー」になるので、ラク。サムアクセルは、常に使えばいいってものではなく、「ロッドワークに集中したいとき」だけ使う。私は、サムアクセルのチョイチョイ操作だけでPOPMAXのドッグウォークが出来るが、そんな芸を磨く必要はまったくない。普段通り、ロッドワークでドッグウォークすればいい。その間フケた余分なラインをリアルタイムに巻き取るためにチョイチョイすればいいし、慣れると便利。余計なラインスラックを常に収集しながら釣りをすることになるので、常時フックセット体制で釣りをすることになる。だから、突然のバイトに即対応できるのだ。だから、サムアクセルは、必要とするときだけ使えばいい機構であり、いつも使えばいいってものでもない。サムアクセルが本領を発揮するときは、ハンドエレキのとき、ブッシーなオカッパリで片手がふさがっているとき、片手でサンドイッチや、おにぎりをパクつきながら釣るとき(笑)、ケータイ電話に出ている途中のバイトも獲りたいとき(笑)・・と、意外?に多くの必須なシーンがあるものだが、実は、「テキサスリグのズル引き」、「ワームフォーリング中のチョイチョイ誘い釣り」、「サイトのシェイキング(糸鳴りがしない)」、「カヴァーゲームのズル引き(ルアーが瞬間移動する)」、「虫パターンなどシェイキングしながらのチョイチョイ誘い釣り」、「ラインが風でフケやすい強風下での釣り」、「トップウォーターの釣り」などで、その威力を実感する機構だ。すでに、そんな状況が多過ぎるアメリカのトーナメントでは、昨年頃から一部のプロの間で、リサーチング用ベース機が好評を博してトーナメントで実戦導入されている。最近は、モノブロックにもサムアクセルをつけてくれと言ってくるが、仕事が増えるので勘弁してほしい。
こうして、ジャグラーは、対米輸出モデル「USプロツアー専用機」として開発してきたので、マグネットブレーキの搭載は却下された。キャスト中も親指でサミング、コンパクトスイングでビシっと投げるUSセッティング。「ノーブレーキ・サミングキャスト」を身につけたプロのための戦闘仕様になっていて、マグブレーキに慣れた日本の初心者(キャスト中、着水間際まで完全に親指をスプールから離して投げている人)には、扱いにトレーニングがいると思う(オールドアブ2500Cや4600CBを体験している人は問題ない)。また、アーロン仕様になっているので、回転が良すぎるのにブレーキの微調整がシビア。とにかくあちらのアングラーは、サミングキャストだ。これでバックラッシュしないのだから、親指の使い方がやたらと繊細である。結果、マグネットやそれに付随するあれやこれやの補機類がダイエットできたので、 ジャグラーは、あの装備なのにやたらと軽い。ジャグラーは、プロ仕様の「オールマニュアルオペレーション」のマシンで、全自動のモトリスタとはまったく正反対である(笑)。使いこなしたらジャグラーは、釣りの幅を大きく広げてくれるが、フツウの人が使ってもその良さは判らないか、扱いに手こずるだろう。サーキットでしかその良さを発揮できないF1と同じ。勝利への執念が生み出した業務用のキカイである。
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