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EVOLUZION PERFORMANCE
高弾性カーボンの価格高騰に加えて、チタンなど希少金属の世界的な価格高騰の波が押し寄せ、世界的評価を受け続けてきた名竿「EVOLUZION」の生産は困難なものになっていた。'07年12月、メガバスでは、永らくお待たせしてしまっていたバックオーダーの一部を、無念ながら最終ロットとして製作し、これでメガバスがストックするチタンプリプレグ(チタンファイバー素材)はすべて使い切ってしまうことになった。99年、アイティオーエンジニアリング社発足のきっかけとなった「サイサリスプロジェクト」は、各メディアにもとりあげられ、その正体は、「チタン素材を内包したロッドブランクスを実用化するプロジェクト」でもあった。こうして世界初のマイクロタイタニウムインプランテッドロッド「EVOLUZION」は、創業時のアイティオー社で誕生し、メガバスファクトリーによって生産。およそ7年もの長期にわたって、日本、アメリカ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オーストラリア、ブラジル、ロシア、韓国、台湾など、およそ11ケ国においてエンスージャスティックなアングラーたちから熱狂的な支持を受けてきた。各国へのデリバリーだけでなく、リペアサービスにおいても高い評価を頂き、メガバスとアイティオー社は、マイクロチタン製法を実用化してきた責任と誇りを内外に示してきた。そんな「EVOLUZION」が消滅しなければならない希少素材入手困難な時代が、静かに到来していた。もういちど、メガバス社内とアイティオー社内の有志たちが集い、「サイサリスプロジェクト」を発足させるときがきた。
08年フィッシングショーの会場、メガバスブースにおいて、多くの観衆の目を一同に釘付けにしたNEWロッドの姿があった。メガバス・センターブースに毎年展示される、弊社社長の刀とそれを収める鞘(さや)の仕上げに酷似した、妖艶なロッド。それが、NEWエヴォルジオンTiモデルだ。そして、その圧倒的剛性感を脳裏に刻み込んできたDNAダブルヒーリックスチタンレイヤードロッド、NEWエヴォルジオンDTiモデルだ。

Tiモデルは、ティップ方向に向かってチタンより軽比重軽量特製を持つカーボングラファイトファイバー含有率が増していく。「しなやか」なのに高感度だ。従来、感度を追求するには、ロッドの素材テンションを上げ、ブランクスは硬く仕上げるのがロッド界の常識だ。しかし、NEWエヴォルジオンTiモデルは、フックセット時やキャスト時、ルアーコントロール時、そして、バイト時に機能すべくベリー(ロッドの胴部分)部にはチタンファイバーを増し、ビッグフィッシュと強引なやりとりを行うバット(腰・元部分)セクションについては、さらにチタンファイバーを濃密化、さらに、ハイテーパーブランクス化によって、バット径を拡大、そこにハイテンションマルチプレックスグラファイトファイバーを増加して構成されている。「しなやか、なのに、高感度」という、かつてなかったフィーリングを体感したとき、7年前、かつてはじめてエヴォルジオンを手にしたとき以上の衝撃が走った。これは、かつてなかったロッドフィールなのだ。

 
  そして、DTiについては、ついにあの世界最高弾性率を誇る「オリジナルデストロイヤー」と同等のハイテンション特性が身につき、それに加えて、DNAマイクロチタンのダブルヒーリックスレイヤード(二十螺旋による締め上げ構造、45ディグリーの双方向レイヤード)によって、通常のカーボンテープによるクロス製法を圧倒的に凌ぐ、驚異的なネジレ剛性を発揮、ロッドシャフトのブレがほぼ皆無、という異次元のスペシャルブランクスへと進化を遂げている。アイティオーエンジニアリングでは、このDNAチタンシャフトは、レース参戦車両であるレーシングカーの剛性アップを果たし、よりダイレクトでシュアなハンドリングを実現させるための補強バー「ストラットタワーバー」としても平行開発していた構造なのだ。ある意味、バスロッドの世界では、過剰武装ともいわれそうなオーバーアームドであるが、NEW-ARMS?とも噂されるLIVING-REGENDで実用化したハイインパクト・マルチプレックスカーボンをコンポジットすることによって、「高弾性なのに限界破壊点が高い」という、「ハイテンション化」だけでなく曲げてこそ発揮される「トルク」も大幅に増強されている。つまり、NEW-DTiのF3は、オリデスのF4までの仕事が出来るのだ。NEW-DTiのF5は、オロチF6「ディストラクション」と同等の荷重付加に耐えうる強靭さを身に着けている。言い換えれば、ライトタックルでヘヴィカヴァーに挑み、ワンクラス上のルアーに緊急対応でき、ライトタックルでモンスターフィッシュのファイトタイムを短縮できるロッドなのだ。

この時代にあえて希少金属を使い、時代に挑戦状をたたきつけたかたちとなったNEWエヴォルジオンだが、これは、別々の会社であったメガバスとアイティオーエンジニアリング社の技術チームが、新たにメガバス本社に発足されたブランディングルームに集結し、従来の提携を超えて、新たな協力体制が敷かれたことが、不可能を可能にする技術革新につながっている。つまり、今度の「サイサリス」は、メガバスとアイティオーの技術合同プロジェクトによってNEWエヴォルジオンを生み出したのだ。この新しい「サイサリス」が、必ず次なるサプライズとレヴォリューションを起こすだろう。わたしたちメガバスグループの、バスフィッシングをより素晴らしく豊かなものにする情熱と体制と技術はだれにも負けない。日本のバスフィッシングを、もっとエモーショナルなものにしたいという思いは、バスアングラーならば共通した思いであろう。日本のバスフィッシングが、世界の釣りを変える、と、わたしたちは確信しているからだ。

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