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'08 8/11

発表 ORPOI(オルポワ)・プロジェクト

ユーザーの声をカタチにするメガバス・カロッツェリア(以下MC)システムがスタートして早1年以上経過。この間、オロチ・ハイパーシューティストや霧雨、パガーニをはじめ、Z-CRANKリアルベイトカラー、カーボンカヌー関連、モノブロック関連の業務、メガバスルアーの地域スペシャルカラー、アサイラム限定モデル、ザイロン製ワンメイク・クランキングロッドCF4-610Z、徳永兼三さん監修のエドニス・ミサイルや、カナモプロデュースのTKツイスター、ジャイアントXレイヤーなどフル稼働。小さな夢工場であるバックヤードビルダーのMCは、製造部と技術部だけでなく、ときには営業部をはじめ他部署の手も借りて取り組むクロスファンクションだから、開発部門以外からもアイデアが創出。本社ファクトリーの量産業務にフィードバックする新手法が編み出されることもあり、本社では横糸の活性化につながっていると思う。
そんなMCの近況ですが、またMCから面白いものが誕生。東京海洋大学の奥山先生が、釣り人モードで「こんなの欲しいのだけど作れませんか?」と発した声から新たなプロジェクトがスタート。奥山さんと私は永いつきあいで、たしか17〜8年ほど前、私が、南国パラオでGT(ジャイアントトレバリー)やカスミアジ、巨大なフエフキを相手に、自作トップウォータープラグとワンメイクロッドでチャレンジしていた頃(現在のXORの原点かな)、現地でコーディネートをしてくれたのが彼だった。当時、若き日の彼は、単身パラオに乗り込みプロガイドをやっていた。奥山さんは、ソルトのガイドのほか、アラスカやカナダのサーモンやトラウトのルアーやフライのガイド、ツアーコンダクトなど経験豊富で、釣り師としての卓越した腕を買われて、ダイワのTV番組「ザ・フィッシング」でも活躍していたから覚えている人も多いだろう。また、魚類研究者として本業の魚類学関連の専門著書も多く発表しているので、そちら方面の本で彼の名を目にした人もいるだろう。最近も、「サバがマグロを生む日」(というタイトルだったかな)という本を出版、面白く拝読させていただきました。現在は、東京海洋大学で教鞭をとりながら、フィッシングカレッジの校長も務めている。
今回の新型ルアー「オルポワ」は、そんな魚の専門家が、釣師モードになって要望した案件だ。デザイニングは、本社技術部が中心になって推進。はじめて私がモックしないというボトムアップPJT(プロジェクト)。すべてのメガバスルアーは、私がデザイニング・マスターモデリング・調整・監修・テストをしてきているが、XPOD開発以降の私が、ドラゴンコール(新特性ライン)のPJTの他、現在複数のPJTを抱えていることもあり、オルポワPJTでは、私が直接教えてきた開発部門の熱心な若手を起用。彼等が主体となって腕をふるってもらうことにした。私はというと、オルポワのテスターを務める奥山さん、徳永兼三さん、宮木さん、佐久間くん、成田くん、岡本くんと同じく、テスターとして関与。
今回、テスターとしての私の感想は、かなりうるさいものだったかもで、3度も設計変更させてしまうことに。兼三さんや宮木さんは、試作オルポワでガンガン釣ってくるのに、私は、構造変更をはじめ、アクションセッティングや金型変更など、エンジニアリング方面であれこれ注文をつけるので、若手デザインチームからしてみたら、いちばんやりにくいテスターだったかも。でも、これがカロッツェリアなので、モノづくりのパターンが通常のメガバスプロダクトとはおのずと違ってくる。だから刺激的なモノが生まれる。

ところで、「オルポワ」とは何なのか、すっかり説明が抜け落ちてしまったが、それは、メガバス初のオフショア・プラグである。シイラをはじめ、黒マグロをターゲットに本気で開発した、キャスティング用のダイナマイトベイトだ。仕様は、シンキングのフラッタリングペンシルタイプ。さらに、カロッツェリアでは、オフショア用のシイラロッドと黒マグロ専用ロッドも実験中製法を導入してワンメイク(販売未定)。仕事ぶりをみると、カロッツェリアのオフショアチームは、かなり本気である。なお、あり得ないと思いつつ、オルポワをフローティングでセッティングしたプロトをバスに使ってみたところ、本気で60アップを反応させるスゴイものだということも見えてきた。もしかしたら、海とはセッティングを変えた、バス用のワンメイクもありかもしれない。

ところで、最近のオフショアゲームは、仲間を誘って気軽に遊べるエキサイティングなゲームになった。オルポワの発売は8月中頃で、地元の遠州灘や関東の相模湾などでは、8月・9月が熱い。船頭さんの腕次第だが、群れに当たれば半日ゲームで十分満足できる釣果が得られる。私自身、メガバス創世記に遠州灘でオフショアガイドをやっていた時代があって、シイラやカツオなら2時間も釣ればゲストの腕はパンパン。マグロは、洗濯機クラスの群れに当たるとエキサイティング。食わせる面白さと、最後まで読めない突進ファイトなどスリル満載だ。ところで、オルポワには、携帯アクセスできるQRコードがついている。使用したアングラーからの感想や意見を、現在のカロッツェリア版・オルポワの金型データやカラーリングに反映する。フィッシングショーで正式発表する「本社ファクトリー量産版のオルポワ」にフィードバックするスペックアップ生産システムを初導入。使用感やアイデアなど、カロッツェリアでは、ユーザーの意見を取り入れて、オルポワが進化していくプログラムだ。いわば、8月にデリバリーされるオルポワは、プロトタイプなのだ。

なお、女性に向けてやさしい肌触りを軽量素材で実現した、メガバス・レディースアパレル「Sサイズ(女性&キッズOK),Mサイズ,Lサイズ)も、いよいよ全国のショップにデリバリー。今年の夏は、カップルやご家族といっしょにフィールドに繰り出してみてはいかがでしょう。

PROFILE

YUKI ITO

YUKI ITO
Megabass 代表取締役であり開発者・伊東由樹が語る、ここでしか見られない開発秘話やファクトリー裏話、シークレットメソッドなど、見逃せない情報を大公開。

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